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生体肝移植で4人死亡 専門医団体が調査
4月14日 6時42分

生体肝移植で4人死亡 専門医団体が調査
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神戸市にある病院で肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことが分かり、移植手術の専門医らで作る団体が調査を始めました。
この病院は、神戸市の医療産業都市構想の一環として去年11月に設立された「神戸国際フロンティアメディカルセンター」です。
関係者によりますと、ことし3月までのおよそ4か月間に「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡したということです。
このため全国の肝臓移植の専門医で作る日本肝移植研究会は、患者のカルテを確認するなど診療に問題がなかったか調査を始めました。
「生体肝移植」は、重い肝臓病の患者に家族らの肝臓の一部を移植するもので、「神戸国際フロンティアメディカルセンター」は来日した外国人患者の治療が目的のひとつで、死亡した4人のうち2人はインドネシア人でした。
日本肝移植研究会の専門家は、「死亡率が非常に高く手術をいったん中止して原因を調査すべきだ」と話しています。
センターの田中紘一院長は、「亡くなったのはいずれも手術前の状態が悪く治療を尽くしたが助からなかった患者で、ミスがあったとは考えていない。死亡率については、まだ患者数が少なく正確なデータとは言えないと思う。調査にも全面的に協力し、結果を待っている」と話しています。

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