子供でも部下でも何かが起きて焦って相談されると何を言っているか分からないものです。そういう時は相手に自由に話させるのもいいですけど、こちらから質問をして整理するきっかけを提供します。
1.何が起きたのか?
まずは何が起きたのかを質問します。
2.元々どうしたかったのか?
1で何かが起きたために実現できなかったものが何かを把握します。
3.どう対処したいのか?
1で起きた問題が分かり、2で理想が分かるので、それを埋める対処策として本人として何を考えているか確認します。
4.自分で対処できないことはあるか?(私に何を頼みたいか?)
1~3まで確認できたのであと一歩。3の対処策のうち、本人ができないものを確認します。
こういうのをホワイトボードや紙を使ってやるわけです。4は蛇足ですね。1~3で現状認識さえ正確にしてもらうのが大事。元々混乱してきている人がその混沌の中で何も整理できず自分が何をすればいいか分からないということですから、こちらが積極的に関与して解決するよりも、本人が整理するきっかけを提供すればほとんどの問題は本人で対処できる。上手くいかなかったらその時に手伝えばいい。
相談されたからといって解決策をこちらからばかり提案していたらいつまでもその人は操り人形から脱してくれません。こういう質問を通して、自分で物を整理して考えるプロセスを身に付けてもらいます。