DEATH AND THE MAIDEN ノート(5)

観劇の日々が遠くなると、不思議なんですが、
だんだん記憶が浄化されていく気がしている。
あの日、観たものと今、思っているのとどちらが真実なのか・・
ジェラルドと、ロベルトは意気投合したようで、
二人の饒舌が続きます。

 ロベルト In fact, if you want to know the real real truth,
look, that's why I came here tonight ,to congratulate
you・・

      (あなたを祝福したくて、こうやって今晩お邪魔しに来たのですよ)

   ジェラルドが委員会に選ばれたことをほんとに、ほんとに
   喜んで駆けつけたかに見えるロベルト。
   善人に見えますね。
   その人が、ポーリナの宿敵だなんて思えないけど、そうだとしたら、
   何て皮肉なこと。

だが、委員会のする仕事には限界があると話すジェラルドに、
真実は追及さればならないと、力説するロベルト。
委員会の仕事について熱く語り合ううちに2時になり、帰ろうとするロベルト、
ジェラルドが泊まることをすすめる。
「妻も喜ぶことでしょう。明日は妻が朝食を用意しますからね」という
ジェラルドに、

 ロベルト
     Breakfast!
     I don't think we even have milk at our beach house.
     And the real real truth is that I am incredibly tired...


   (朝食ですって! うちの別荘にはミルクさえないことを
    思いだした。本当の、本当の真実をいうと、
    私はとっても、疲れているんです・・・)

そして、ロベルトは泊まっていくことになる。

ジェラルドは夫婦の寝室に戻り、妻に、
例の医者を泊めることにしたことを告げる。
明日、彼は私が車を拾いに行くのを助けてくれるだろう。
  聞いているの、ダーリン?

ポーリナ (as if half-asleep・・・半分、眠っているかのように)
   Yes, my love.

        (わかったわ)

ジェラルドの「明日、おいしい朝食を頼む」のあと、

Only the sound of the sea in the semi-darkness.
(ただ、薄闇の中に、潮騒だけが響いていた)


  ACT ONE の scene two(1幕第2場) はここで終わります。

 *前に、 Scene two を ACT TWO と書いてしまいました。
  修正しています。

 *この本は、FINAL DEFINITIVE EDITION の、DEATH AND THE MAIDEN を
  参考にしています。  


   恐いですね・・このあとが。
Category: 大空祐飛

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する