【オリックス】カラバイヨ、3打点も実らず!54年ぶり開幕4カード連続負け越し
2015年4月10日6時0分 スポーツ報知
◆オリックス3―4ロッテ(9日・京セラドーム大阪)
無情な光景だった。同点の9回1死一、三塁。この回からマウンドに上がった佐藤達のクルーズへのフルカウントからの6球目は、フォークがベースの手前でワンバウンド。暴投で決勝点を献上した。森脇監督は連敗に「勝ちたいという思いが空回りしている。それを操作するのがオレの仕事なんだけど」と責任をかぶった。
両リーグ最速での10敗到達は2011年以来4年ぶり。開幕から4カード連続での負け越しは、前身の阪急時代の1961年以来、実に54年ぶりだ。昨年7月13日の西武戦(西武D)以来、登板32試合ぶりに黒星がついた佐藤達は「(ボールを)ひっかけちゃいました…」と唇をかんだ。
救世主の出現も悪い流れは止められなかった。この日、故障のヘルマンに代わり出場選手登録されたカラバイヨが「3番・DH」での起用に応えた。0―1の3回2死、左中間5階席に飛び込む、推定130メートルの豪快な同点弾。5回にも、1死満塁から中前へ勝ち越しの2点適時打と、チームの全打点を叩きだした。「コンパクトに捉えた結果」と話したが、逆転負けに笑みはなかった。
昨季、BCリーグの群馬で3冠王に輝き、宮崎キャンプでのテスト生から4年ぶりにチーム復帰。年俸1000万円の格安助っ人がチャンスを生かし、「今日と同じようにしっかりと仕事をしていくだけ」とうなずいた。これを浮上のきっかけにしなければ、光は見えてこない。(角野 敬介)