【BOX】山中の挑戦者サンティリャン「神の手はマラドーナだけ」
2015年4月11日17時8分 スポーツ報知
◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」 ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ 王者・山中慎介―同級7位・ディエゴ・サンティリャン(16日・大阪府立体育会館)
山中慎介(32)=帝拳=に挑戦するディエゴ・サンティリャン(27)=アルゼンチン=が11日、大阪市の大阪帝拳ジムで練習を公開した。山中の“神の左”には、母国・アルゼンチンの常識で対抗した。「神の手は知っている限り、マラドーナだけ。印象はない」。1986年のサッカー・メキシコW杯準々決勝のイングランド戦で、ディエゴ・マラドーナが左手で決めた“神の手ゴール”を引き合いに出した。
23勝(15KO)無敗の挑戦者は、4年前に当時3歳の一人息子・ギジェルモ君を脳の病気で亡くした。「私にとっては天使。彼のことを知ってもらいたいし、息子は私に力をくれている。その力でアルゼンチンにタイトルを持って帰る」と、きっぱり。この日は、愛息の写真がプリントされたTシャツを着て約30分、シャドーやミット打ちなどで軽めに汗を流した。
試合当日も、そのTシャツを着て入場する。「山中に勝った後、子作りでもしようかな」。会見後は妻・マレナさん(28)とキスを繰り返し、アツアツぶりを見せつけた。