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「調査ロボ」は回収困難、ケーブル切断へ 福島第1原発格納容器内

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「調査ロボ」は回収困難、ケーブル切断へ 福島第1原発格納容器内

 福島第1原発の原子炉格納容器内の調査のため投入したロボットが作業中に停止した問題で東京電力は12日、回収が困難なことからケーブルの切断を決めたと発表した。13日に切断し、同日別のロボットで予定していた残りの調査は延期する。

 東電によると、停止したロボットで予定していた格納容器1階部分の18カ所のうち8割近い14カ所の放射線量や温度を測定したほか、カメラによる周辺状況の撮影もできたという。

 ただロボットが今後の調査工程で障害物になる可能性もある。東電はロボットが動かなくなった原因を引き続き調べる。

 この調査は10日午前に始まった。走行不能になったロボットは、溶融燃料が大量にあるとみられる地下中心部への入り口部分を含む格納容器1階部分の半周約20メートルを往復する予定で投入された。しかし同日午後、往路の約3分の2を進んだ地点で停止。作業員がケーブルを引っ張るなどして動かそうとしたが、動かなかった。

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