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【安倍政権考】
翁長沖縄知事「敵意」むき出しで首相と面会して何を得ようとしているのか
翁長氏は昨年11月の知事選で、仲井真氏との政策の差異は、辺野古移設への「埋め立て承認」のみだと訴えた。その上で仲井真氏に約10万票の差をつけたことを強調し、「辺野古反対は県民の圧倒的な考えだと理解いただきたい」と迫っている。
しかし、仮に翁長氏が主張するように、知事選の争点が仲井真氏による「埋め立て承認」の是非に限定されていたとすれば、仲井真氏に投じた県民の意思をどう受け止めるのか。知事選では翁長氏が約36万票を獲得したが、仲井真氏も約26万票を得た。
森本氏は「(菅、翁長両氏の会談が)平行線になっている理由は、必ずしも同じ次元で議論がされていないからだ」とも指摘する。「抑止(力)をどう考えるのか。国は国、県は県の立場から本音で話し合い、対話の内容がより実質的になるのが期待される。それがこれからの目標だ」とも求めた。
首相との会談のタイミングは
今後の焦点は、首相と翁長氏による会談の実現可能性に移っている。