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中国 女性活動家の拘束で米に反論
4月13日 22時51分

中国 女性活動家の拘束で米に反論
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中国で、セクハラ防止を訴えようとして1か月余りにわたって拘束されている女性の活動家について、アメリカが即時釈放を求めていることに対し、中国外務省は「法に基づいて処理する」として反論しました。拘束された5人のうち3人は13日に釈放されましたが、残りの2人については依然、拘束が続いているものとみられます。
中国では、女性の権利の向上を訴える活動家の女性5人が、先月8日の「国際女性デー」に合わせてセクハラ防止を訴える活動を計画したところ、直前の先月6日と7日に相次いで公共の秩序を乱した疑いで身柄を拘束されました。
これについてアメリカのケリー国務長官は10日、声明を出し、「迅速、かつ無条件で5人を釈放するよう強く求める」と述べて、中国政府に即時釈放を訴えました。
これに対し中国外務省の洪磊報道官は13日の記者会見で、アメリカに抗議したことを明らかにしたうえで、「司法機関が法に基づいて処理することになる。われわれはアメリカが中国の司法の主権を尊重し、いかなる理由であっても内政を干渉しないよう促す」と述べて反論しました。
こうしたなか、女性たちの弁護士によりますと、5人のうち3人の活動家が13日、釈放されたということです。
しかし、残り2人の女性については、これまでのところ釈放されたという情報はないということで、依然、拘束が続いているものとみられます。
今回の拘束の背景には、女性らの活動がきっかけとなって社会の不満が、政府や共産党の批判につながることを当局が強く警戒していることがあるとみられます。
欧米諸国や国際人権団体は、権利の向上を平和的に訴えようとした女性グループまで拘束したことに対し、非難を強めています。

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