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山手線 線路内に鉄柱倒壊、9時間ストップ あわや大惨事

山手線で架線支柱倒れる
JR山手線神田―秋葉原間の復旧作業。左端の架線の支柱が倒れ、右端の支柱が傾いた=12日午前10時29分、東京都千代田区
Photo By 共同 

 東京都千代田区のJR山手線神田―秋葉原の線路内で12日午前6時10分ごろ、架線の支柱が倒れているのを、並行する京浜東北線を走っていた普通電車の運転士が見つけた。

 山手線は全線で、京浜東北線は大宮―蒲田の上下線で一時、運転を見合わせた。ケガ人はおらず、9時間以上が過ぎた午後3時半ごろから、全線で順次運転を再開した。計715本が運休するなどし、約41万人に影響が出た。

 現場は、山手線と京浜東北線の線路計4本が走る高架上。JR東日本によると、支柱は高さ約7メートル、直径約20センチ、重さ1・3トンの鋼鉄製だった。山手線の内回りと外回りの線路間に設置されていたが、老朽化して現在は使われていなかった。一対となった2本がコンクリートの土台ごと線路に沿って根元から倒れ、別の2本も傾いたという。

 倒壊した支柱が内回りレールに接触し、異常発見から3分後には電車が通過する予定だったため衝突や脱線する恐れもあった。この日の山手線内回りの始発は午前4時台で、支柱は電車の運行の合間を縫って倒れた。

 山手線内回りは、時刻表通りなら支柱の倒壊が見つかった午前6時から同20分に4本の電車が現場付近を通り過ぎている。平日ダイヤなら、さらに多くの電車が通っていたことになる。JR東の幹部も「きわどい状況だった」と極めて危険な状態だったことを認めた。

 JR東は、2日前の10日に支柱の傾きを確認していたことも明らかにした。目視ですぐには倒れないと判断し、13日に改修する予定だったという。11日にも乗務員から傾いているとの情報が寄せられていたが、12日に始発電車で確認するにとどめて運行を続けた。その後、午前6時すぎに倒れたとみられる。

 ≪日本語放送に外国人困惑≫秋葉原駅構内では当初、英語や中国語など外国語の放送がなく、ホームで困惑する外国人観光客の姿も見られた。午前9時10分ごろ、山手線ホームでは、スーツケースを持った外国人旅行者ら数十人が状況を把握できずに立ち尽くしていた。フランスから訪れ、新幹線で東京から京都へ向かうというメサルディ・ネディさん(26)は「アナウンスが日本語だけで内容が全く分からない。せめて英語で放送してほしい」と疲れた表情で話した。

[ 2015年4月13日 05:30 ]

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