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文化財などの“油”被害 7府県の30寺社に
4月13日 17時43分

文化財などの“油”被害 7府県の30寺社に
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国宝や重要文化財の建物などに油のような液体がかけられる被害が相次いでいる問題で、警察庁が被害の状況を調査したところ、7つの府と県の合わせて30の寺や神社で被害が確認されていることが分かりました。警察は、文化財保護法違反などの疑いで捜査を進めています。
警察庁が油のような液体による文化財などの被害について調査したところ、13日の時点で奈良県、京都府、千葉県、茨城県、静岡県、兵庫県、香川県の7つの府と県の合わせて30の寺や神社で被害が確認されていることが分かりました。
このうち奈良県が最も多い19か所に上り、11日は世界遺産の唐招提寺と春日大社で、13日は薬師寺の敷地にある神社で、油のような液体がかけられたあとが見つかりました。
また、奈良県の被害のうち長谷寺や金峯山寺など7か所から採取された油のようなものの成分は、同じ可能性が高いということです。
京都府では4か所で被害が確認され、12日に八坂神社や世界遺産の東寺にある国宝の金堂などで、しみや油のようなものがかけられたあとが見つかっています。
このほか、千葉県では成田山新勝寺など3か所、茨城県、静岡県、兵庫県、香川県ではそれぞれ1か所ずつ被害が確認されています。
警察庁は全国の警察に対し、捜査の徹底や警戒の強化を指示していて、各地の警察が文化財保護法違反や器物損壊の疑いで捜査を進めています。

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