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異色の新米トレーナー・大和氏と「二人三脚で一緒に成長」

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦  山中慎介 判定 ビック・ダルチニャン (4月6日  東京国際フォーラム・ホールA)

山中
初防衛に成功した山中(右)と大和トレーナー
Photo By スポニチ

 勝ち名乗りを受ける山中に、大和心(しん)トレーナー(36)が寄り添った。「二人三脚で一緒に成長してきた」師弟。この勝利は、2人の成長を示す証となった。

 元日本、東洋太平洋王者の大和氏は、01年に引退。知人の紹介でタレントの世界に入り、日本テレビのバラエティー番組「進ぬ!電波少年」やドラマに出演した。06年に帝拳ジムに戻り、最初に山中を担当。名前のイニシャルや利き手など「共通点が多く、教えられることが多かった」と言う。伸び悩んでいた新人ボクサーと、異色の新米トレーナーは気が合った。

 ともに怒り、喜ぶ。兄のような柔和な口調。強打の山中のためにスポンジが硬いミットも特注した。もう新米時代はこない大和トレーナーにとっては、生涯一人だけの兄弟のような教え子の成長は、格別の感慨だった。

[ 2012年4月7日 06:00 ]

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