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人気クリエイターたちが愛す18歳女子ラッパーDAOKOの謎を探る
インタビュー・テキスト:金子厚武(2015/04/13)
先日高校を卒業したばかりの18歳女子ラッパーDAOKOが、メジャーデビューアルバム『DAOKO』を発表した。中3の時にニコニコ動画へラップの投稿を始め、高1でインディーレーベルから作品を発表すると、その儚くも美しい楽曲の世界観が話題となり、m-floやRHYMESTERのMummy-Dといった大物アーティストとのコラボレーションを経験。さらには中島哲也監督の映画作品に楽曲が起用されたり、庵野秀明率いるスタジオカラーによる短編映像シリーズ『日本アニメ(ーター)見本市』の楽曲に抜擢されたりと、現在破格の注目を集めている女性アーティストの1人である。これまではアーティスト写真で顔を出すこともなく、その素顔がベールに包まれていた彼女だが、メジャーデビューというタイミングに伴い、その半生を振り返るインタビューを実施。リアルな言葉の数々から、DAOKOの「今」を感じてほしい。
DAOKO(だをこ)
1997年生まれ、東京都出身。15歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目を集め、2012年に1stアルバム『HYPER GIRL- 向こう側の女の子 -』発売。ポエトリーリーディング、美しいコーラスワーク、ラップを絶妙なバランスで織り交ぜ、他にはない独特の歌詞をみずから紡ぎだす。インターネットというベールに包まれ活動するミステリアスな彼女の存在はたちまち高感度のクリエイターを中心に広がり、わずか16歳にして、m-floに見出され2013年にm-flo + daokoによる楽曲『IRONY』が映画『鷹の爪~美しきエリエール消臭プラス~』の主題歌に起用。さらに、中島哲也監督の目に止まり、2014年公開映画「渇き。」では“Fog”が挿入歌に抜擢される。2015年3月、TOY’S FACTORYから『DAOKO』にてメジャーデビュー。 彼女らしい独特の世界観はそのままに、新進気鋭トラックメーカー、そして GREAT3の片寄明人が参加した7組と楽曲を制作。
DAOKO
小さい頃から抱えていた承認欲求
3月25日、自らの名前を冠した1stアルバムでメジャーデビューを飾った東京出身の女子ラッパーDAOKOは、この取材の前日に高校を卒業したばかりの18歳。中学3年のときにニコニコ動画にラップを投稿し始め、高校の3年間でネット発のインディーレーベル「LOW HIGH WHO?」から3枚のオリジナルアルバムを発表してきた。才気ほとばしるリリックが連なり、10代特有の儚さと美しさが色濃く香る彼女の楽曲は、徐々に多くの人々の心を侵食しつつある。
―卒業式はどうでしたか?
DAOKO:卒業を待ち望んでいた自分もいたので、悲しいという気持ちはなく、どこか清々しいような感覚で卒業しました。
―早く大人になりたかった?
DAOKO:「大人」という括りはかなり曖昧なものだと思っていて、精神的な「大人」もあると思うので……。精神的にも、生活としても、自立したいという気持ちは小学校の高学年くらいから芽生えていました。なので、まずは社会的な「成人」をクリアしたいんですよね。年の離れた姉がいて、幼少期から大人に囲まれてどこか遠さを感じていたので、「大人」に対する憧れがずっとあるのかもしれません。
―中学生のときにラップを始めたきっかけも、「大人」への憧れの気持ちがあったからでしょうか?
DAOKO:わりと好奇心は旺盛で、面白そうと思ったらとりあえずやってみようと思うタイプなので、ラップもそのひとつだったというか。褒められたい欲求があったんだと思います。小さい頃からずっと絵を描くのが好きだったんですけど、それも誰かに褒めてもらえるのが嬉しかったからなんですよね。そういう承認欲求みたいなのはずっとあって、なおかつその当時は女性ラッパーとかそんなにいなかったから、そこに付け込んだというか……中学生的な思考回路で言うと、そういう言葉になりますね。
2015年4月6日『DAOKO THE LIVE!』@渋谷WWW
学校は忍耐力を試される場所だった
高1の7月には「LOW HIGH WHO?」よりEP『初期症状』、12月にはアルバム『HYPER GIRL -向こう側の女の子-』を発表する。僕が彼女のラップを最初に聴いたときの印象は、とにかく「エモい」ということ。ラップが女子にとって手を出しやすい表現ツールとなり、「ゆるふわ」と呼ばれる可愛いラップが主流の今、DAOKOの存在は一際目立って見える。これはもともと椎名林檎が大好きで、現在は大森靖子も好きだという彼女のやや内向的な人間性の表れであり、つまりは現実との軋轢の中で、切実に音楽を必要としていたことの表れだと言ってもいいだろう。
DAOKO:表現をするっていうことは、何かしら満たされないところがあるということで、陰の部分から生まれるものがほとんどだと思うんです。私は根がそんなに明るいわけではないし、その陰の部分を音楽として消化することで、スッキリするようなところがあると思います。
―これまではどんなことにフラストレーションを感じていましたか?
DAOKO:中学生のときは、学校生活がとても充実していたとは言えないようなものだったので、毎日学校や同級生に対するフラストレーションとストレスが大きかったです。高校では友達も増えて、学校生活自体はノンストレスで楽しいものだったと今は思えるのですが、どこか漠然とした違和感みたいなものはずっと存在していて。高校から音楽活動を始めたのもあって、学校生活と音楽生活のギャップも、違和感の原因のひとつだったかもしれません。でも、その違和感から生まれる歌詞もありました。
―小さい頃から大人に憧れてたし、さらにはインターネットを知り、レーベルに入り、実際に大人との接点も増えていく中で、学校に対する客観的な視線ができてたのかもしれないですね。
DAOKO:そうですね。インターネットを通じて出会った人はやっぱり大人ばかりで、そっちに憧れがあったというか、自由に見えたんですよね。学校は、規則があって自由じゃないからこそ、自由じゃないことを学ぶところだと思ってたし、忍耐力を試される場所だった気がします。
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