ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(32=帝拳)が16日、8度目の防衛戦(大阪府立体育会館)を同級7位ディエゴ・サンティリャン(27=アルゼンチン)と行う。
前日来日した挑戦者サンティリャンは11日、大阪市内の大阪帝拳ジムで約30分間汗を流した。サウスポーの山中が「神の左」と呼ばれていることに「私が知っている“神の手”は(元サッカー選手の)マラドーナだけだ。特に印象はない」ときっぱり。「勝利にこだわりたい」と強気に話した。4年前に脳の病気で3歳で亡くなった長男ギジェルモくんの姿をプリントしたTシャツを披露し、「私の天使。息子が力をくれる。その力でタイトルをアルゼンチンに持ち帰る」。試合当日も同じTシャツと愛息のポンチョを着てリングに上がる。