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袴田事件「接見録音は違法な盗聴」と弁護団批判4月13日 22時30分
いわゆる「袴田事件」の再審・裁判のやり直しを巡る協議の中で、弁護士が袴田巌さんと逮捕後に接見した際の会話とみられる内容が、新たに開示されたテープの中に含まれていたことが分かりました。弁護団は「違法な盗聴だ」と批判しています。
昭和41年に、今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定していた袴田巌さん(79)は、去年、静岡地方裁判所が再審・裁判のやり直しを決定し釈放されましたが、検察が取り消しを求めて即時抗告を行い、現在、協議が続いています。
検察はことしに入り、当時の取り調べを録音したとする23本分のテープを新たに証拠開示しましたが、弁護団によりますと、この中に逮捕から5日目に弁護士が袴田さんと接見した際の会話とみられる内容が含まれていたということです。
刑事事件の容疑者は、立会人なしで弁護士と接見する権利があり、捜査機関による録音は認められていませんが、テープにはおよそ5分間の会話が録音され、袴田さんが弁護士に無実を訴えている声などが聞き取れるということです。
テープは静岡県警の倉庫から見つかったということで、弁護団は、会見で「違法な盗聴であり言語道断だ。改めて1日も早い再審の開始と無罪判決を求めたい」と話しています。
検察はことしに入り、当時の取り調べを録音したとする23本分のテープを新たに証拠開示しましたが、弁護団によりますと、この中に逮捕から5日目に弁護士が袴田さんと接見した際の会話とみられる内容が含まれていたということです。
刑事事件の容疑者は、立会人なしで弁護士と接見する権利があり、捜査機関による録音は認められていませんが、テープにはおよそ5分間の会話が録音され、袴田さんが弁護士に無実を訴えている声などが聞き取れるということです。
テープは静岡県警の倉庫から見つかったということで、弁護団は、会見で「違法な盗聴であり言語道断だ。改めて1日も早い再審の開始と無罪判決を求めたい」と話しています。