大相撲の春巡業は11日、千葉・市川市で開催され、大関豪栄道(29=境川)が十両の若手力士を鼓舞した。

 阿武咲(18)阿炎(20)大栄翔(21)らに次々と胸を出し、最後はぶつかり稽古で英乃海(25)を指名。

 「自分の力が通じないのが分かると、稽古に励むようになる。(印象に残ったのは)阿武咲とかかな。センスあるよね」と、後輩の奮起に期待した。自身も関取昇進後に同じ経験をしており「栃東関ですかね」と振り返った。

 初めて大関に胸を借りた阿炎は「めちゃくちゃうれしかったです。でも目標が遠くなった。歯が立たないし、遊ばれてる感じだった」。埼玉栄高の後輩の大栄翔は「相撲を取るのは初めて。強かったっすね。大きさを感じて、攻めも速い」と、貴重な経験に目を輝かせていた。