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「ブロントサウルス」は、やっぱりいる!

ブロントサウルス(雷竜)はこれまで、正式な種ではなくアパトサウルスの若い個体として分類されていた。しかし新たな標本研究と統計学的解析の結果、独自の属に分類される可能性があるとの研究結果が発表された。

 
 
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TEXT BY MICHAEL RUNDLE
PHOTO BY PEERJ
TRANSLATION BY KEISHIN MARUYAMA, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED NEWS (UK)

brontosaurus

かつて世界で最も人気のある恐竜種のひとつだった「ブロントサウルス」は、20世紀はじめ、アパトサウルスを誤って別種として分類したものとして認識されるようになり、正式名称として用いられることはなくなっていた。

もともとブロントサウルスは、19世紀の米国の古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュが1879年に新種として分類した恐竜種。しかし古生物学者エルマー・リッグスは1903年、マーシュの発表について評価を行い、「ブロントサウルスはアパトサウルスの若い個体に過ぎない」と結論づけた。マーシュは尾骨の本数を数え間違えた、と主張したのだ。

その後も一般人の間では、ブロントサウルスは空想上の恐竜として長い間生き残っていた(その理由としては、「雷竜」を意味する、空想をかき立てる名前のおかげもあるだろう)。しかし、ブロントサウルスの分類が誤りだったとされて以来、恐竜マニアたちは、この呼び名を聞くたびに直ちに訂正させようとしてきた。

しかし最近になって、ブロントサウルスが正式な種の名称として復活するだけでなく、従来とはまったく別の新しい属の恐竜として分類される可能性があるという論文が発表された。

 
 
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