12日午後、大邱EXCOで第7回世界水フォーラム開幕式が開催された。行事には朴槿恵(パク・クンヘ)大統領をはじめ各国の首脳や閣僚級人士、水関連企業の代表、専門家、市民ら約1700人が参加した。
朴大統領のあいさつと来賓あいさつが終わると、世界水フォーラム組織委員会が精力的に準備した「自撃漏パフォーマンス」が披露される時間となった。朴大統領と来賓13人が、朝鮮時代初の水時計、自撃漏を模した高さ2メートルの展示物とつながったロープを一斉に引っ張った。予定では、ロープを引っ張ると自撃漏の上にある壺の水が下に流れ、開幕を知らせる太鼓が響き、開幕式のハイライトとなるはずだった。
しかし、来賓らがロープを引っ張ると、予定された仕掛けが起こるどころか、高さ2メートルの自撃漏が大きな音を立てながら来賓者たちに向かって倒れてしまった。とっさに警備員らが舞台に駆け上がり、幸い来賓者たちに怪我はなかった。
舞台中央にいた朴大統領はイベント責任者から状況について説明を聞き、朴大統領はすぐに来賓者たちに状況を伝え、この日のハイライトは終了した。
大規模なイベントは、いくら念入りに準備したとしても、大小さまざまな失敗はつきものだ。「水のオリンピック」と呼ばれ、世界170あまりの国と地域から3万5000人が出席する大舞台であれば、なおさらそうだ。大邱市と慶尚北道は、2年前から準備に万全を期してきたと話していた。財政難の中、地方自治体と政府機関が協力して準備を重ねてきた過程を見守っていた記者としては、その努力を信じたい。しかし、朴大統領と各国の首脳が出席する開幕式で起きたこの日の出来事は、単なるハプニングで終わらせることはできないだろう。世界水フォーラムの開催準備に中心的な役割を果たして来た大邱市長は「玉にきず」とコメントしたが、軽く水に流せることではないだろう。