満員電車の中で女子高生のスカートに精液をかけたとして、東京・江戸川区の契約社員の男（４０）が器物損壊の疑いで警視庁万世橋署に逮捕された。容疑者は「３年前に電車内で陰茎を押し当てたら射精した。その快感が忘れられなくて、月２、３回のペースでやっていた」と容疑を認めてる。

　容疑者は昨年１２月１１日午前９時ごろ、ＪＲ総武線の新小岩駅から秋葉原方向の電車に乗った。ジャンパーのポケットに両手を突っ込み、はたからは手がふさがっているように見せかけていた。ところが、ポケットはカッターで穴が開けられており、ポケットに突っ込んだ両手はその穴を通って、“社会の窓”から開チンした陰茎に届いていた。ぎゅうぎゅう詰めの車内で前にいる女性のお尻に陰茎を押し当て、勃起。シゴくというより、押し当て続けることで射精に至った。

　同署副署長は「被害者は背後から何か硬いモノが当たっているのに気付いていた。痴漢かなと思ったが、振り返らなかった。秋葉原駅で降りてから犯行に気付き、通報しています」と話した。

　同署が残された精液からＤＮＡを採取。データベースで照会をかけると、２００９年７月に電車内の痴漢で愛宕署に逮捕された容疑者が出てきた。当時、任意で唾液の提出をしていた。このときは「お触りだった」（副署長）ということで、同様の犯行ではない。

　容疑者にとって錦糸町駅―秋葉原駅間がぶっかけスポットだった。時間にすると約６分。１００回以上も犯行を繰り返している。早漏だったのか。副署長は「それは…分からない。とにかく最初が忘れられなかったと供述しています」と話した。秋葉原駅で多くの乗客が降り、満員でなくなることを知っていたとみられる。

　容疑者は一人暮らしで独身。家宅捜索でアダルトＤＶＤが見つかっている。