全日本空手道連盟(全空連)は13日、2020年東京五輪・パラリンピックでの実施に向け、絶縁状態だった極真空手の国際空手道連盟極真会館と友好団体として協力すると発表した。16日に記者会見し、両団体のトップが覚書を交わす。

 1964年の全空連設立以来、極真空手の主要団体との協力は初めて。空手は五輪競技入りの候補に挙がりながら、流派分裂がネックの一つとされ、落選してきた。主要団体が提携し、一致団結の姿勢をアピールする狙いがある。

 全空連は国際オリンピック委員会(IOC)の承認団体である世界空手連盟の傘下にあり、身体への打撃がなくポイント制で争う「寸止め」ルールで五輪採用を目指している。直接打撃で闘う極真空手は全空連と一線を画してきたが、今後は指導者や審判員を受け入れ、五輪選手の育成につなげる。