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[FT]世界経済、回復弱く失速懸念も

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2015/4/13 14:20
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 米ブルッキングス研究所とフィナンシャル・タイムズ(FT)が算出している指数の最新のデータによると、世界経済の回復は「もたついた状態」から抜け出せず、「再び失速する」恐れがある。

 国際通貨基金(IMF)が今週発表する半期予測を前に公表されたこの指数は、緩やかに回復する先進国の成長見通しが、新興国経済の弱さに相殺されている姿を浮き彫りにしている。

客を待つ北京の雑貨店店主。中国は2015年の経済成長率7%前後を目標とする=ロイター
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客を待つ北京の雑貨店店主。中国は2015年の経済成長率7%前後を目標とする=ロイター

 ブルッキングス研究所上級研究員のエスワー・プラサド教授は「先進国グループと新興国グループが成長の見込みが期待ほどではないことと、この2グループの対照的な状況は矛盾している」と指摘する。

 IMFによると、2014年の世界経済の成長率は3.4%で長期的な平均値とほぼ同じだったが、より迅速な回復を期待していた各国の関係者を落胆させている。なぜならば、世界の生産高は08年から09年の世界金融危機の影響から回復を続け、成長の速い新興国は、いまや世界経済の半分以上を担っているからだ。

■IMFのラガルド氏「十分に力強くない」

 IMFのラガルド専務理事は先週、世界経済の現状を「まだ十分に力強くない」と表現した。

 「TIGER指数(世界経済回復トラッキング指数)」は各国の実体経済活動、金融市場、投資家信頼感などの指標を世界経済や各国経済のこれまでの平均と比較して評価する。

 「持続的成長の勢いがある米国、英国、インドの3カ国を除けば、短期的成長の見込みがある国はほとんどない」とプラサド教授は指摘する。

 先進国向けのTIGER指数は、14年下半期に原油価格がほぼ半減し、欧州や日本の家計支出が増えたことで緩やかな回復を見せている。だが、これら景気回復の足取りが鈍い国々が通常の回復基調の勢いを示せるまでの道のりはまだ遠い。

 米国は、雇用の伸びが鈍いなど、今年第1四半期の景気はまだら模様だ。同教授によると、こうした状況は「持続するドル高と世界経済を背負っている負担が、米国経済の重荷になっている可能性がある」ことを示唆しているという。

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