スタートアップにとってSEOは死活問題だ。アプリではなくWEBが主軸で内製できない場合はどこかSEO業者への依頼を検討するだろう。
そんな中、複数の情報筋よりSpeeeのSEOがなかなか香しいという話を入手した。
筆者はSEOの専門家ではないので(むしろwebマーケティング領域においてはSEOが最も知見のない分野)細かい話はアレだが、昨今はGoogleのアルゴリズム変更により、いわゆる「ブラックハット」「ホワイトハット」というものがあり、ブラックハットの中でも、作為的=人工的なリンクを貼りまくるSEO手法があり、それが通用しなくなってきているというのが通説だ。
こうしたブラックハットSEOを得意としていたSEO業者たちが淘汰されていったと聞くが、Speeeもそうした作為的な外部リンクを貼るSEOがお得意だったという話を聞く。
SpeeeによるSEOコンサルティング契約を打ち切った次月から対策キーワードの順位が上がったという企業を筆者は直接知っているし(明確にどことはいえないが)そういった事例が多いらしいと元Speee社員からの証言も得ている。
もちろん、Speee以外のSEO事業者でも「契約を打ち切ったら逆に順位が上がった」という話はゼロではないと思われる。だが、ブラックハットでの作為的な外部リンクがクライアントのキーワード順位の上昇を妨げ、フィーをもらってクライアントのビジネスを邪魔しているというのは何ともタチの悪い話ではなかろうか。
SEOは月間数十万円の契約を最低半年とか、成果報酬も含めてであろうが、とはいえスタートアップにとってはマーケティング費用で数百万円から時には1,000万円を越える年間の支出になることもあり得る。
スタートアップの厳しい懐事情にも関わらず、こういったSpeeeのような「契約を打ち切ったら順位が上がった」というケースを「けっこう聞く」というのは許されることなのだろうか。
無論Speeeのクライアントの全てが順位が下がったわけではなく、SpeeのブラックハットSEOで順位が上がったクライアントもいると聞く。だが、Speeeを外したら順位が上がった(ということはSpeeeに頼んだら順位が下がった)という企業が業界水準より少なくないことは明らかなようだ。
今回は「元Speeeの従業員」「元Speeeのクライアント」「同業他社」など複数の情報ソースよりヒアリングしている。決して風説の流布ではなく、こういった事実があるということを本誌としてはお伝えしたい。
スタートアップの皆さんにはSEO事業者を選定する時の参考にしてほしい。