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マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]
「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」から

前回まででACEWELLマルチメーター「ACE-6552」のGROM(グロム)への取付けが完了。
…ただ、取付けただけではキチンと機能しない。
最後の総仕上げ、各種設定を行う。
⑧設定

設定は、「モード」ボタンと「リセット」ボタンを同時に2秒間、長押しすると設定モードに入る。
走行中(車速パルスの入力あり)でも一部機能は設定出来るが、危ないので停止して行うのが基本。

〔1〕時計設定
設定モードはこの画面から始まる。
ここでは時刻の設定と、時刻の表示を「12H」か「24H」で表示するかを選択・決定する。
(例えば午後5時の場合、12Hだと"5"と、24Hだと"17"と表示される。)
以後全体に当てはまる動作となるが、点滅してる表示が設定を行う部分で、
リセットボタンを押すと数値・項目が変更され、モードボタンを押すと次の項目の設定に移る。
時計設定を例にとると、最初は「12H」が点滅しているのでこの項目の設定になっていて、リセットボタンを押すたびに「12H」→「24H」→「12H」と設定が変わる。
設定したい値になったら、モードボタンを押すと次の項目へ移る。
「12/24H」を設定したら、時刻の最初の桁が点滅するので、ここでリセットボタンを押すと数値が変わり、モードボタンを押すと次の桁に移る・・・といった感じ。

〔2〕シフトワーニング設定
シフトワーニングを行う回転数を設定する。
設定した回転数の500rpm前から黄色のインジケーターLEDが点滅し、設定した回転数を越えるとシフトワーニングLEDが点灯する。

〔3〕タコメーター入力設定
タコメーターの入力信号に対する回転数の表示を設定する。
「r」は回転、「P」はパルス(入力信号)を意味し、クランク軸が2回転で信号が1回転入力される場合は「2r1P」と設定する。
GROMは単気筒4サイクルエンジンなので、前述の通り「2r1P」と設定。

〔4〕スピードセンサー設定
スピードセンサーの入力方式を設定する。
今回のように武川のスピードセンサーを使用する場合は、写真のように「HALL」を設定。
※マニュアルでは3線式の場合は「rEEd」を設定するよう指示されているが、この設定だと正確にパルスを拾えず、「HALL」にすると正常に動作した。

〔5〕タイヤ外周長設定
スピードメーターの表示速度を算出するための、タイヤ外周長(タイヤ1回転あたりに進む距離)を設定する。

今回はリヤタイヤからスピード信号をとるので、リヤタイヤの外周長を測定し、入力する。
写真のようにタイヤの1カ所に目印をつけ、タイヤが1回転するまで車体を動かし、最初の目印の位置から1回転後の位置までの距離を測定する。
管理人のGROMはタイヤサイズを変更しており、120/80-12(純正は130/70-12)の場合は約1535mmだった。
よって、設定値は「1530」とした。
この状態でGPS式速度計(スマホのアプリ)との比較を行ったが、ドンピシャの数値を表示した。
実際の外周長より小さい値を設定すると速度表示は大きく表示され(例えば40km/hと表示されていても、実際の速度は40km/h以下)、大きい値を設定すると速度表示は小さく表示される。
通常、市販車のメーターは実際の速度より大きく表示されるようになっているため、また切符を切られないために、実際の外周長より少し小さめの値を入れておいた方がいいかも知れない。

〔5〕タイヤ1回転のパルス数設定
タイヤ1回転あたりに入力される、スピードセンサーのパルス(信号)数を設定する。
今回のケースでは、リヤディスクローターのボルトを1本だけ鉄製とし残り3本はステンレスに交換した。
よってタイヤ1回転で武川のスピードセンサーは1回反応するため、タイヤ1回転あたりのパルス数は"1"である。
※基本的には、1回転あたりのパルス数が多い方が速度表示が安定する(実速度の変化に対する表示の追従性が高くなる)。しかし、GROMは12inch車でタイヤの外径がそれほど大きくないため、パルス数は1で十分。試しに1回転あたりのパルス数を増やしてみたが、メーターの処理が追いつかないのか、逆に不安定な速度表示となってしまった。

〔6〕速度単位設定
スピードメーターの速度表示の単位を「km/H」と「MPH」(マイル表示)から選択・設定する。
もちろん、今回は「km/H」で設定。

〔7〕速度 小数点以下の表示設定
スピードメーターの速度表示を、小数点以下(1桁)を表示するかしないかを設定する。
「ON」で「99.9」と小数点以下も表示され、「OFF」で「99」と整数で表示される。
今回はOFFの整数表示とした。

〔8〕メンテナンスリマインダー設定
メンテナンスリマインダーを設定出来る。
「TRIP」(走行距離)基準か「RT」(運転時間)基準かを選べ、距離は9,999km、時間は9,999時間まで設定可能。
エンジンオイルの交換時期やエンジンのメンテナンスなどに距離でも運転時間でも設定出来るので便利!
とりあえず今回は「OFF」のメンテナンスリマインダーなし、に設定した。

〔9〕電圧低下 警告開始電圧の設定。
バッテリー電圧が低下した際に、警告を開始する電圧を設定する。
今回、電圧低下の警告開始は「12.0V」に設定した。
クルマやバイクのバッテリー電圧は"12V"だけど、普通、正常な場合は13〜14Vくらいの電圧があって、12Vまで下がったら結構危ない…。

〔10〕電圧低下 警告終了電圧の設定
電圧低下警告を終了する電圧を設定する。ここで設定した値まで電圧が回復(上昇)すると、電圧低下警告が消える。
今回は13.0Vに設定した。

〔11〕電圧上昇 警告開始電圧の設定
ジェネレーターの故障による過充電など、電圧が異常上昇したときの電圧上昇警告を開始する電圧を設定する。
今回は15.0Vとした。

〔12〕温度①(油温) 表示単位の設定
温度センサ①=油温の表示温度単位を「℃(摂氏)」または「°F(華氏)」、「OFF」から選択する。
今回は当然(?)、摂氏の「℃」を設定。
ちなみに「OFF」に設定すると、液晶左のバーグラフ温度計も表示されなくなる。

〔13〕温度①(油温) 温度上昇警告開始温度の設定
温度センサ①=油温の温度警告を開始する温度を設定する。
今回は90℃に設定。
警告温度を設定すると、下から4番目のバーが設定した温度の-15℃で点灯するように自動的にセットされる。
バー表示1つは15℃を表示。
例えば設定温度を90℃にした場合、0〜15℃がバー表示なし、15〜30℃がバー1つ、30〜45℃が2つ、45〜60℃が3つ、60〜75℃が4つ…と表示される。

〔14〕温度②(外気温) 表示単位の設定
温度センサ②=外気温の表示温度単位を「℃(摂氏)」または「°F(華氏)」、「off」から選択する。
油温同様に「℃」を設定。

〔15〕画面変移時間の設定
液晶表示を設定した時間で自動的に切り替えるかどうかを設定。
今回は「MODE」ボタンを押すと切り替わる「OFF」に設定。

〔15〕燃料計 機能ON/OFFの設定
燃料計の機能を「ON」または「OFF」、「rES」から選択・設定する。
「ON」はバーグラフによる燃料計、「OFF」は燃料計がない車種向けの非表示、「rES」は信号線がアース(=GND)された時に燃料のマークが表示されるモード。
GROMにはちゃんと燃料計があるので、「ON」を設定。

〔16〕燃料計 満タン時の抵抗値設定
燃料センサ(フロート)の満タン時の抵抗値を入力する。
GROMの場合、「10Ω」を設定。
※燃料を満タンにしても表示が満タンにならない場合は設定値を「20Ω」に設定するなど、個体差により調整。

〔17〕燃料計 エンプティー時の抵抗値設定
燃料センサ(フロート)のエンプティー時の抵抗値を入力する。
GROMの場合、「270Ω」を設定。
※個体差や個人の好み(どれくらいの残量で燃料計の表示を0にするか)で、抵抗値を調整する。
例えば「250Ω」と設定すると、燃料計はエンプティーを示しても実際の燃料は少し残っている状態となる。

〔18〕自動ラップタイプ計測設定
オプションの赤外線センサーを装着した際の、コース1周あたりのマグネットの埋設数を設定する。
今回は赤外線センサーは使用しないので設定不要(「1r」のままでOK)。

〔19〕ラップタイマー誤動作防止の設定
ラップタイマーの誤動作防止のため、ここで設定した秒数の間に複数のラップ信号が入ってもカウントを無視する。
センサー未使用のため設定不要(とりあえず4秒を設定)。

〔20〕オドメーター距離設定
オドメーターの距離(の初期値)を設定。
1桁ずつ、慎重に入力する。
設定値として30km以上、または取り付け後30km以上走行するとこの設定画面は表示されなくなり、設定変更ができなくなるので注意。
とくに初期値として30km以上を入力した場合は設定した時点で二度と変更が出来ないため、入力は慎重に!
今回は純正メーターから距離を引き継いだ。

以上で設定が完了!
全ての設定方法は説明書に詳しく記載されているので、よく読んで設定して下さい。

【ギヤインジケーターの設定】
最後に、ギヤインジケーターを設定する。
設定方法は説明書に記載されている通り…なんだけど、なかなか難しかった。。。
まず液晶表示を「デジタルタコメーター表示」にした状態で「モード」ボタンを2秒長押しすると、学習モードに入る。
はじめにギヤ数を設定するのでGROMでは「4」を設定(ギヤは1~8速まで可能)。
設定したいギヤ数を表示して「モード」ボタンを押すとすぐに1速の学習に入るので、ボタンを押す前に1速で走り始めておく。
「モード」ボタンを押すと「1」が表示され、回転数を2,000~4,000rpmの間で一定に保ち、5秒間経過するとそのギヤの学習が完了して「-」が表示される。
ここで「モード」ボタンを押すとすぐに次のギヤの学習が始まるので、ボタンを押す前に次のギヤに入れておく…
…といった感じ。
けど、これがなかなか難しい!
まず、今回はこれを簡単にやりたいがためにリヤタイヤにスピードセンサを取付けたのだけど、GROMの場合シングル(1気筒)のせいか、回転変動が大きすぎてレーシングスタンドで空転させても一向に学習が完了しない。
それではと実走行して2,000~4,000rpmの間で一定に保つも、いつまで経っても学習完了の「-」が表示されない…。
最終的に成功した時のコツとしては、広めの駐車場で、ほぼアイドリング、もしくは2,000rpm位から徐々にアクセルを戻してエンジンブレーキを掛けた状態をキープして学習させることが出来た。
たぶん、下り坂でアクセルを閉じてエンジンブレーキを掛けた状態でずっと走れれば、もっとうまくいくかも。。
設定は難しいけど、設定できてしまえば反応もまずまず実用的で、かなりイイ感じ!
・・・ということで長かった「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け」もこれで最終回(笑)
取付けは大変だけど、満足度はとても高く、GROMに乗るのがさらに楽しくなりオススメの品ですよ!
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
作成(更新):2015年03月31日 21:02
前回まででACEWELLマルチメーター「ACE-6552」のGROM(グロム)への取付けが完了。
…ただ、取付けただけではキチンと機能しない。
最後の総仕上げ、各種設定を行う。
⑧設定
設定は、「モード」ボタンと「リセット」ボタンを同時に2秒間、長押しすると設定モードに入る。
走行中(車速パルスの入力あり)でも一部機能は設定出来るが、危ないので停止して行うのが基本。
〔1〕時計設定
設定モードはこの画面から始まる。
ここでは時刻の設定と、時刻の表示を「12H」か「24H」で表示するかを選択・決定する。
(例えば午後5時の場合、12Hだと"5"と、24Hだと"17"と表示される。)
以後全体に当てはまる動作となるが、点滅してる表示が設定を行う部分で、
リセットボタンを押すと数値・項目が変更され、モードボタンを押すと次の項目の設定に移る。
時計設定を例にとると、最初は「12H」が点滅しているのでこの項目の設定になっていて、リセットボタンを押すたびに「12H」→「24H」→「12H」と設定が変わる。
設定したい値になったら、モードボタンを押すと次の項目へ移る。
「12/24H」を設定したら、時刻の最初の桁が点滅するので、ここでリセットボタンを押すと数値が変わり、モードボタンを押すと次の桁に移る・・・といった感じ。
〔2〕シフトワーニング設定
シフトワーニングを行う回転数を設定する。
設定した回転数の500rpm前から黄色のインジケーターLEDが点滅し、設定した回転数を越えるとシフトワーニングLEDが点灯する。
〔3〕タコメーター入力設定
タコメーターの入力信号に対する回転数の表示を設定する。
「r」は回転、「P」はパルス(入力信号)を意味し、クランク軸が2回転で信号が1回転入力される場合は「2r1P」と設定する。
GROMは単気筒4サイクルエンジンなので、前述の通り「2r1P」と設定。
〔4〕スピードセンサー設定
スピードセンサーの入力方式を設定する。
今回のように武川のスピードセンサーを使用する場合は、写真のように「HALL」を設定。
※マニュアルでは3線式の場合は「rEEd」を設定するよう指示されているが、この設定だと正確にパルスを拾えず、「HALL」にすると正常に動作した。
〔5〕タイヤ外周長設定
スピードメーターの表示速度を算出するための、タイヤ外周長(タイヤ1回転あたりに進む距離)を設定する。
今回はリヤタイヤからスピード信号をとるので、リヤタイヤの外周長を測定し、入力する。
写真のようにタイヤの1カ所に目印をつけ、タイヤが1回転するまで車体を動かし、最初の目印の位置から1回転後の位置までの距離を測定する。
管理人のGROMはタイヤサイズを変更しており、120/80-12(純正は130/70-12)の場合は約1535mmだった。
よって、設定値は「1530」とした。
この状態でGPS式速度計(スマホのアプリ)との比較を行ったが、ドンピシャの数値を表示した。
実際の外周長より小さい値を設定すると速度表示は大きく表示され(例えば40km/hと表示されていても、実際の速度は40km/h以下)、大きい値を設定すると速度表示は小さく表示される。
通常、市販車のメーターは実際の速度より大きく表示されるようになっているため、また切符を切られないために、実際の外周長より少し小さめの値を入れておいた方がいいかも知れない。
〔5〕タイヤ1回転のパルス数設定
タイヤ1回転あたりに入力される、スピードセンサーのパルス(信号)数を設定する。
今回のケースでは、リヤディスクローターのボルトを1本だけ鉄製とし残り3本はステンレスに交換した。
よってタイヤ1回転で武川のスピードセンサーは1回反応するため、タイヤ1回転あたりのパルス数は"1"である。
※基本的には、1回転あたりのパルス数が多い方が速度表示が安定する(実速度の変化に対する表示の追従性が高くなる)。しかし、GROMは12inch車でタイヤの外径がそれほど大きくないため、パルス数は1で十分。試しに1回転あたりのパルス数を増やしてみたが、メーターの処理が追いつかないのか、逆に不安定な速度表示となってしまった。
〔6〕速度単位設定
スピードメーターの速度表示の単位を「km/H」と「MPH」(マイル表示)から選択・設定する。
もちろん、今回は「km/H」で設定。
〔7〕速度 小数点以下の表示設定
スピードメーターの速度表示を、小数点以下(1桁)を表示するかしないかを設定する。
「ON」で「99.9」と小数点以下も表示され、「OFF」で「99」と整数で表示される。
今回はOFFの整数表示とした。
〔8〕メンテナンスリマインダー設定
メンテナンスリマインダーを設定出来る。
「TRIP」(走行距離)基準か「RT」(運転時間)基準かを選べ、距離は9,999km、時間は9,999時間まで設定可能。
エンジンオイルの交換時期やエンジンのメンテナンスなどに距離でも運転時間でも設定出来るので便利!
とりあえず今回は「OFF」のメンテナンスリマインダーなし、に設定した。
〔9〕電圧低下 警告開始電圧の設定。
バッテリー電圧が低下した際に、警告を開始する電圧を設定する。
今回、電圧低下の警告開始は「12.0V」に設定した。
クルマやバイクのバッテリー電圧は"12V"だけど、普通、正常な場合は13〜14Vくらいの電圧があって、12Vまで下がったら結構危ない…。
〔10〕電圧低下 警告終了電圧の設定
電圧低下警告を終了する電圧を設定する。ここで設定した値まで電圧が回復(上昇)すると、電圧低下警告が消える。
今回は13.0Vに設定した。
〔11〕電圧上昇 警告開始電圧の設定
ジェネレーターの故障による過充電など、電圧が異常上昇したときの電圧上昇警告を開始する電圧を設定する。
今回は15.0Vとした。
〔12〕温度①(油温) 表示単位の設定
温度センサ①=油温の表示温度単位を「℃(摂氏)」または「°F(華氏)」、「OFF」から選択する。
今回は当然(?)、摂氏の「℃」を設定。
ちなみに「OFF」に設定すると、液晶左のバーグラフ温度計も表示されなくなる。
〔13〕温度①(油温) 温度上昇警告開始温度の設定
温度センサ①=油温の温度警告を開始する温度を設定する。
今回は90℃に設定。
警告温度を設定すると、下から4番目のバーが設定した温度の-15℃で点灯するように自動的にセットされる。
バー表示1つは15℃を表示。
例えば設定温度を90℃にした場合、0〜15℃がバー表示なし、15〜30℃がバー1つ、30〜45℃が2つ、45〜60℃が3つ、60〜75℃が4つ…と表示される。
〔14〕温度②(外気温) 表示単位の設定
温度センサ②=外気温の表示温度単位を「℃(摂氏)」または「°F(華氏)」、「off」から選択する。
油温同様に「℃」を設定。
〔15〕画面変移時間の設定
液晶表示を設定した時間で自動的に切り替えるかどうかを設定。
今回は「MODE」ボタンを押すと切り替わる「OFF」に設定。
〔15〕燃料計 機能ON/OFFの設定
燃料計の機能を「ON」または「OFF」、「rES」から選択・設定する。
「ON」はバーグラフによる燃料計、「OFF」は燃料計がない車種向けの非表示、「rES」は信号線がアース(=GND)された時に燃料のマークが表示されるモード。
GROMにはちゃんと燃料計があるので、「ON」を設定。
〔16〕燃料計 満タン時の抵抗値設定
燃料センサ(フロート)の満タン時の抵抗値を入力する。
GROMの場合、「10Ω」を設定。
※燃料を満タンにしても表示が満タンにならない場合は設定値を「20Ω」に設定するなど、個体差により調整。
〔17〕燃料計 エンプティー時の抵抗値設定
燃料センサ(フロート)のエンプティー時の抵抗値を入力する。
GROMの場合、「270Ω」を設定。
※個体差や個人の好み(どれくらいの残量で燃料計の表示を0にするか)で、抵抗値を調整する。
例えば「250Ω」と設定すると、燃料計はエンプティーを示しても実際の燃料は少し残っている状態となる。
〔18〕自動ラップタイプ計測設定
オプションの赤外線センサーを装着した際の、コース1周あたりのマグネットの埋設数を設定する。
今回は赤外線センサーは使用しないので設定不要(「1r」のままでOK)。
〔19〕ラップタイマー誤動作防止の設定
ラップタイマーの誤動作防止のため、ここで設定した秒数の間に複数のラップ信号が入ってもカウントを無視する。
センサー未使用のため設定不要(とりあえず4秒を設定)。
〔20〕オドメーター距離設定
オドメーターの距離(の初期値)を設定。
1桁ずつ、慎重に入力する。
設定値として30km以上、または取り付け後30km以上走行するとこの設定画面は表示されなくなり、設定変更ができなくなるので注意。
とくに初期値として30km以上を入力した場合は設定した時点で二度と変更が出来ないため、入力は慎重に!
今回は純正メーターから距離を引き継いだ。
以上で設定が完了!
全ての設定方法は説明書に詳しく記載されているので、よく読んで設定して下さい。
【ギヤインジケーターの設定】
最後に、ギヤインジケーターを設定する。
設定方法は説明書に記載されている通り…なんだけど、なかなか難しかった。。。
まず液晶表示を「デジタルタコメーター表示」にした状態で「モード」ボタンを2秒長押しすると、学習モードに入る。
はじめにギヤ数を設定するのでGROMでは「4」を設定(ギヤは1~8速まで可能)。
設定したいギヤ数を表示して「モード」ボタンを押すとすぐに1速の学習に入るので、ボタンを押す前に1速で走り始めておく。
「モード」ボタンを押すと「1」が表示され、回転数を2,000~4,000rpmの間で一定に保ち、5秒間経過するとそのギヤの学習が完了して「-」が表示される。
ここで「モード」ボタンを押すとすぐに次のギヤの学習が始まるので、ボタンを押す前に次のギヤに入れておく…
…といった感じ。
けど、これがなかなか難しい!
まず、今回はこれを簡単にやりたいがためにリヤタイヤにスピードセンサを取付けたのだけど、GROMの場合シングル(1気筒)のせいか、回転変動が大きすぎてレーシングスタンドで空転させても一向に学習が完了しない。
それではと実走行して2,000~4,000rpmの間で一定に保つも、いつまで経っても学習完了の「-」が表示されない…。
最終的に成功した時のコツとしては、広めの駐車場で、ほぼアイドリング、もしくは2,000rpm位から徐々にアクセルを戻してエンジンブレーキを掛けた状態をキープして学習させることが出来た。
たぶん、下り坂でアクセルを閉じてエンジンブレーキを掛けた状態でずっと走れれば、もっとうまくいくかも。。
設定は難しいけど、設定できてしまえば反応もまずまず実用的で、かなりイイ感じ!
・・・ということで長かった「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け」もこれで最終回(笑)
取付けは大変だけど、満足度はとても高く、GROMに乗るのがさらに楽しくなりオススメの品ですよ!
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]
「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」から

[その1]~[その3]までで、センサー類・電気系の準備が完了。
ここから、いよいよメーター本体のGROM(グロム)への取付けを行う。
⑦メーター取付け

今回、メーターの車体への取付けに使用したステー・ボルト類はコレ(↑)。
【用意したもの】
・メーターステー(JC61-LG11-001) … 1個
・スペーサー①(JC61-LG11-002) … 2個
・スペーサー②(JC61-LG11-003) … 3個
・ボタンキャップ ボルト(M5×10) …3個
・ボタンキャップ ボルト(M4×15) …2個
・M4 ナット … 2個
例によって(?)、ステー、スペーサーはオリジナル品を設計・製作した。
図面はコレ(↓)。
【注意事項】※本事項を承諾した方のみ、図面をダウンロード、ご利用下さい。
・当方では製作は行っておりません。
・「個人 オーダーメード 加工」等でWEB検索し、個人向け部品製作サービスを利用して下さい。
・本品に関わるトラブル、事故、損害等について、一切の責任を負いません。
・本品および図面は個人ユーザー向けに公開するものであり、商用利用および図面の無断転載を禁止します。
※クリックするとPDFが開きます。(ブラウザの機能を利用して、ダウンロード・保存して下さい)
ここで、GROMはメーターASSYがヘッドライト上部のデザインと一体化(?)しており、メーターバイザー的なデザイン要素を兼ねているため、純正のメーターを外してしまうと、メーター周りのデザインが崩れてしまいカッコ悪くなってしまう。
そこで、今回は純正のデザインに近づけるために、純正のメーターカバー(下半分)と社外のメーターバイザーを購入し、取付けることにした。

購入した純正部品(↑)。
純正メーターASSYの、下半分のアウター・カバー。(税抜\1,800ほど)

そのままだと、トップブリッジ側がACEWELLマルチメーターに干渉するため、写真のようにトップブリッジ側を切除した。

切除するとこんな感じ。
では、さっそく用意した部品とマルチメーターを組み上げていく。

写真(上)の○(黄色)3カ所は、スペーサー②をM5×10ボルトで固定する。
写真(上)の○(ピンク色)2箇所は、スペーサー①を入れ、メーターステー側からM4×15ボルト、写真(下)の○(水色)側にM4ナットを取付け、固定する。

スペーサー①は、アウター・カバーのボス部分に写真のように入れ、メーターステーを取付ける。

マルチメーター本体は、ステーとの間にM6ナットを2個ずつ入れて高さを調整して取付ける。
(メーターのハーネスがGROM側のステーに干渉してしまうため。)
また、ハーネスがGROM側のステーに擦れて損傷するのを防ぐために、ハーネスを結束バンドで写真のように固定する。
(あまり角度がキツくハーネスに無理な力が掛らないように、かつGROM側ステーに接触しないように固定。)

純正アウター・カバー、メーターステー類、マルチメーターを全て取付けるとこんな感じ(↑)。
…このままだとメーターが飛び出してて、カッコ悪い(汗)。

そのままではカッコ悪いので、今回はカーボン・バイザーを取付けることにした。
・TYGA カーボンフライスクリーン
純正アウター・カバーへの取付けは両面テープ。
ちなみに、「TYGA」のロゴはステッカーなので、剥がすことが可能。

カーボン・バイザーを取付けた状態(↑)。
…うん、これならカッコいい!
ちなみに、今回は"純正風"の外観にこだわって、メーターステーを設計している。
これはサーキット走行・レース出場などフロント・ゼッケンカウルを装着する際に、メーター部を保護する形状のカウルも取り付けができるよう、純正とほぼ同等の位置にメーターが取付き、純正形状より出っ張る部分が無いようにしたかったため。
純正形状より飛び出す部分が無いため、例えばこんな(↓)スクリーンも装着可能。(コレの場合は純正アウター・カバーも不要)
基本的に、GROM用ならほとんどのバイザー、スクリーンが取付けできるはず。
メーター・ユニットが完成したら、純正メーターを取り外してACEWELLのマルチメーター・ユニットを取付ける。
今回のメーターステーなら、完全ボルトオンで付け替え可能。

注意点としては、純正メーターのオドメーター(総走行距離)をマルチメーターに引き継ぎたい場合、純正メーターを取り外す前に距離をメモしておくこと。これを忘れると後で大変…

純正メーターを外したら、純正の防振ゴム(?)は再利用する。
防振ゴムはスペーサー②に取付け、マルチメーターASSYをGROM側のステーに取付ける。
取付けには「M5×15」の写真のようなボルトを使用した。
また、取り付け時にはメーターのハーネスがGROM側ステーに干渉していないかのチェックを忘れないこと。

メーターユニットの準備が出来たので、いよいよGROMに取付け・接続。
まずは、これまでに製作したハーネス関係をGROMに取付ける。
製作したメイン・ハーネスの「純正コネクタ信号取出しハーネス」を、GROMのコネクタに接続し(写真・左下)、マルチメーター側コネクタをACEWELLメーター本体に接続する。
今回は防水のため、純正コネクタ部には絶縁・防水テープを巻いた。
次に、各種センサー類(スピードセンサー、油温センサー、外気温センサー)をメインハーネスに接続する。
外気温センサーのハーネスはあまり長くないため、今回はアクセル側スイッチBOXのハーネスに共締めする形で取付けた(写真・左上)。
ここはバイザーの中というか裏側で、直接走行風が触れない場所。直接風が当たらない場所、かつヘッドライトの熱の影響を受けない場所が良い。
各配線の接続がすべて完了したら、最後にヘッドライトユニットを戻す。
…これがけっこう難関で、写真(右)のようにヘッドライトを避けるようにハーネスはグルリと外周を沿うように配置・固定する。


かなりギュウギュウにハーネスをヘッドライト裏に押し込む形になるけど、これでACEWELLマルチメーター・ACE-6552のGROMへの取付けが完了!
メーターのサイズ、純正風の外観にこだわったメーターステー&バイザーのおかげ(?)で、まったく違和感なく取付けることが出来た♪
ここまでで長~い道のりだった、マルチメーターの"取付け"は完了。
あとは、動作確認と各種設定を行うのみ!
[その5]につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
作成(更新):2015年03月20日 22:33
[その1]~[その3]までで、センサー類・電気系の準備が完了。
ここから、いよいよメーター本体のGROM(グロム)への取付けを行う。
⑦メーター取付け
今回、メーターの車体への取付けに使用したステー・ボルト類はコレ(↑)。
【用意したもの】
・メーターステー(JC61-LG11-001) … 1個
・スペーサー①(JC61-LG11-002) … 2個
・スペーサー②(JC61-LG11-003) … 3個
・ボタンキャップ ボルト(M5×10) …3個
・ボタンキャップ ボルト(M4×15) …2個
・M4 ナット … 2個
例によって(?)、ステー、スペーサーはオリジナル品を設計・製作した。
図面はコレ(↓)。
| ↑メーターステー(JC61-LG11-001) | |
| | |
| ↑スペーサー①(JC61-LG11-002) | ↑スペーサー②(JC61-LG11-003) |
・当方では製作は行っておりません。
・「個人 オーダーメード 加工」等でWEB検索し、個人向け部品製作サービスを利用して下さい。
・本品に関わるトラブル、事故、損害等について、一切の責任を負いません。
・本品および図面は個人ユーザー向けに公開するものであり、商用利用および図面の無断転載を禁止します。
※クリックするとPDFが開きます。(ブラウザの機能を利用して、ダウンロード・保存して下さい)
ここで、GROMはメーターASSYがヘッドライト上部のデザインと一体化(?)しており、メーターバイザー的なデザイン要素を兼ねているため、純正のメーターを外してしまうと、メーター周りのデザインが崩れてしまいカッコ悪くなってしまう。
そこで、今回は純正のデザインに近づけるために、純正のメーターカバー(下半分)と社外のメーターバイザーを購入し、取付けることにした。
購入した純正部品(↑)。
純正メーターASSYの、下半分のアウター・カバー。(税抜\1,800ほど)
そのままだと、トップブリッジ側がACEWELLマルチメーターに干渉するため、写真のようにトップブリッジ側を切除した。
切除するとこんな感じ。
では、さっそく用意した部品とマルチメーターを組み上げていく。
写真(上)の○(黄色)3カ所は、スペーサー②をM5×10ボルトで固定する。
写真(上)の○(ピンク色)2箇所は、スペーサー①を入れ、メーターステー側からM4×15ボルト、写真(下)の○(水色)側にM4ナットを取付け、固定する。
スペーサー①は、アウター・カバーのボス部分に写真のように入れ、メーターステーを取付ける。
マルチメーター本体は、ステーとの間にM6ナットを2個ずつ入れて高さを調整して取付ける。
(メーターのハーネスがGROM側のステーに干渉してしまうため。)
また、ハーネスがGROM側のステーに擦れて損傷するのを防ぐために、ハーネスを結束バンドで写真のように固定する。
(あまり角度がキツくハーネスに無理な力が掛らないように、かつGROM側ステーに接触しないように固定。)
純正アウター・カバー、メーターステー類、マルチメーターを全て取付けるとこんな感じ(↑)。
…このままだとメーターが飛び出してて、カッコ悪い(汗)。
そのままではカッコ悪いので、今回はカーボン・バイザーを取付けることにした。
・TYGA カーボンフライスクリーン
純正アウター・カバーへの取付けは両面テープ。
ちなみに、「TYGA」のロゴはステッカーなので、剥がすことが可能。
カーボン・バイザーを取付けた状態(↑)。
…うん、これならカッコいい!
ちなみに、今回は"純正風"の外観にこだわって、メーターステーを設計している。
これはサーキット走行・レース出場などフロント・ゼッケンカウルを装着する際に、メーター部を保護する形状のカウルも取り付けができるよう、純正とほぼ同等の位置にメーターが取付き、純正形状より出っ張る部分が無いようにしたかったため。
純正形状より飛び出す部分が無いため、例えばこんな(↓)スクリーンも装着可能。(コレの場合は純正アウター・カバーも不要)
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基本的に、GROM用ならほとんどのバイザー、スクリーンが取付けできるはず。
メーター・ユニットが完成したら、純正メーターを取り外してACEWELLのマルチメーター・ユニットを取付ける。
今回のメーターステーなら、完全ボルトオンで付け替え可能。
注意点としては、純正メーターのオドメーター(総走行距離)をマルチメーターに引き継ぎたい場合、純正メーターを取り外す前に距離をメモしておくこと。これを忘れると後で大変…
純正メーターを外したら、純正の防振ゴム(?)は再利用する。
防振ゴムはスペーサー②に取付け、マルチメーターASSYをGROM側のステーに取付ける。
取付けには「M5×15」の写真のようなボルトを使用した。
また、取り付け時にはメーターのハーネスがGROM側ステーに干渉していないかのチェックを忘れないこと。
メーターユニットの準備が出来たので、いよいよGROMに取付け・接続。
まずは、これまでに製作したハーネス関係をGROMに取付ける。
製作したメイン・ハーネスの「純正コネクタ信号取出しハーネス」を、GROMのコネクタに接続し(写真・左下)、マルチメーター側コネクタをACEWELLメーター本体に接続する。
今回は防水のため、純正コネクタ部には絶縁・防水テープを巻いた。
次に、各種センサー類(スピードセンサー、油温センサー、外気温センサー)をメインハーネスに接続する。
外気温センサーのハーネスはあまり長くないため、今回はアクセル側スイッチBOXのハーネスに共締めする形で取付けた(写真・左上)。
ここはバイザーの中というか裏側で、直接走行風が触れない場所。直接風が当たらない場所、かつヘッドライトの熱の影響を受けない場所が良い。
各配線の接続がすべて完了したら、最後にヘッドライトユニットを戻す。
…これがけっこう難関で、写真(右)のようにヘッドライトを避けるようにハーネスはグルリと外周を沿うように配置・固定する。
かなりギュウギュウにハーネスをヘッドライト裏に押し込む形になるけど、これでACEWELLマルチメーター・ACE-6552のGROMへの取付けが完了!
メーターのサイズ、純正風の外観にこだわったメーターステー&バイザーのおかげ(?)で、まったく違和感なく取付けることが出来た♪
ここまでで長~い道のりだった、マルチメーターの"取付け"は完了。
あとは、動作確認と各種設定を行うのみ!
[その5]につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]
「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」から
④ハイビーム信号変換ユニットの製作
GROM(グロム)のヘッドライト(とナンバー灯)は、ジェネレーターで発電した電源をそのまま使用して点灯させている。
この「ジェネレーターで発電した電源」というのがキモで、これは"交流"の電源であり、-12V~+12Vの電圧を行ったり来たりする"交流電源"であり、これを「レギュレータ・レクチファイヤー」というもので半分(半波)だけ取り出して、使用している。
(だからアイドリング時はエンジン回転数が低く発電量も不安定なので、ヘッドライトがチラチラする…)
一方、ヘッドライト(とナンバー灯)以外の電源はバッテリーから取っていて、これは電圧が常に+12V(ホントは14Vくらいだけど)に一定の"直流電源"である。
この"交流"がクセもので、純正メーターのインジケーター用に来ている信号(というより電源)線もヘッドライトからそのまま来ている"交流"であるため、GROMの車体側ハーネスの「HIGH-BEAM」信号は、そのままではACEWELLのマルチメーターのインジケーターを点灯させるためには使用できない。
よって、マルチメーターの「HIGH-BEAMインジケーター」を点灯させるための「ハイビーム信号変換ユニット」を製作する。

製作したハイビーム信号変換ユニット(↑)。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
GROM側の交流の信号を、フォトカプラを使用してバッテリー電源からの直流に変換している。
製作に必要なものは下記の通り。
(電子部品はココから購入出来る。)
・フォトカプラ(TLP620 or TLP621) … 1個 こんなのとか
・抵抗(2.2kΩ) … 1個 こんなのとか
・基板、配線、コネクタなど
※管理人は電気関係は専門外の素人なので(汗)、適正でない部分があるかも知れません。自己責任でお願いします。
また、手持ちの電子部品で製作しているため、回路図と写真の回路に一部相違がある場合があります。
手持ちの部材で作ったのでTLP620の2回路(8ピン)を使ったけど、1回路しか使わないので4ピンのもので可。
フォトカプラのピンの配列は、図に示したように○印があるピンが"1"番になっているので、取付け時には注意すること。
回路が出来たら、[その2]の「電圧変換ユニット」同様、ホットボンドで固め、収縮チューブなどで覆う。

製作した「ハイビーム信号変換ユニット」は上図(↑)のように配線する。
(クリックすると大きな画像が開きます。)

…で、結果はどうかというと、正直暗すぎて昼間は全く点灯しているかどうかわからない(汗)
入れた抵抗の抵抗値(2.2kΩ)をもっと小さくすれば明るくなると思うけど、写真(↑)のように夜は見えるので、とりあえずヨシとした(笑)。
ま、このインジケーターが必要なのは夜がほとんどだからね…。
⑤タコメーター信号線の準備
タコメーターの信号線は、ACEWELLの説明書によると
・(マルチメーター側ハーネスの)黄色、または灰色のどちらか片方を使用。
・黄色の線はプラグコードに2~5回巻き付けて使用。
・上記で信号が不安定な場合は、灰色線をイグニッションコイルのプラス側に接続して使用。
となっている。
WEBでACEWELLのメーターを他車種に取付けている人の情報を見ると、灰色線をイグニッションコイルに接続するのが良さそうなので、黄色線は試さずに最初から灰色線をコイルに接続することにした。

イグニッションコイルのプラス側信号を取り出すためのハーネス(↑)。
(↓)のセットに入っている平型端子のオスとメスを短い配線の両端に取付け、どちらか一方の端子はメーター部まで届く長さのハーネスと共締めして製作。
(写真の端子の1個が赤いのは、手持ちがなくなったため…)
管理人はこの(↑)エーモンのターミナルセットを愛用してます。
バイクの電気関係なら、このセットでほとんどカバーでき、端子類もなくなったら端子だけで買い足せるので、オススメです!

イグニッションコイルは車体右側にあるので、サイドカバーを取外し、製作したハーネスを「純正の端子」と「イグニッションコイル」との間に割り込ませ、信号線をメーター部まで引き込む。

ここまでで、
①スピードセンサー信号線
②油温センサー信号線
③タコメーター信号線
の3つの信号線のハーネスが取付いたので、この3本のハーネスを車体に沿ってメーター部まで引き込む。
今回は車体右側で3本を集合させ、それを一緒にフレームを横切って車体左側に渡し、目立たないようにヘッドパイプ左側のメインハーネスの下側を這わせて、メーター部まで引き込んだ。
(写真は分かりやすいよう、ハーネスをピンクで着色。)
⑥メインハーネス製作
配線関係の総仕上げ、メインハーネスを製作する。
これまでに製作した、
・「純正コネクタ信号取出しハーネス」
・「電圧変換ユニット」(武川スピードセンサー用)
・「ハイビーム信号変換ユニット」
・「スピードセンサー接続コネクタ」
の各配線とマルチメーター付属のハーネスを、ACEWELLの回路図を参考に接続・結線する。
今回のケースの全体の配線図はコレ(↑)、ご参考。
※クリックするとPDFファイルが開きます。

燃料計の配線はコネクタ化されているが、不要なので切断し、使用しなかった。
また、ニュートラルランプのインジケーター線は付属のダイオードを入れるよう指示があるので、ダイオードをハンダ付けして挿入する。
その他の配線は、配線図を参考に各線をハンダ付けして収縮チューブで保護する。
使用しない線は、ショート防止のために収縮チューブで絶縁&防水処理を施す。
また、コネクタも防水コネクタの使用や接続後のテープ処理などで防水処理を施す。

完成したメインハーネス(↑)。
これで、電気系の準備が全て完了!
[その4]につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
作成(更新):2015年03月03日 20:48
④ハイビーム信号変換ユニットの製作
GROM(グロム)のヘッドライト(とナンバー灯)は、ジェネレーターで発電した電源をそのまま使用して点灯させている。
この「ジェネレーターで発電した電源」というのがキモで、これは"交流"の電源であり、-12V~+12Vの電圧を行ったり来たりする"交流電源"であり、これを「レギュレータ・レクチファイヤー」というもので半分(半波)だけ取り出して、使用している。
(だからアイドリング時はエンジン回転数が低く発電量も不安定なので、ヘッドライトがチラチラする…)
一方、ヘッドライト(とナンバー灯)以外の電源はバッテリーから取っていて、これは電圧が常に+12V(ホントは14Vくらいだけど)に一定の"直流電源"である。
この"交流"がクセもので、純正メーターのインジケーター用に来ている信号(というより電源)線もヘッドライトからそのまま来ている"交流"であるため、GROMの車体側ハーネスの「HIGH-BEAM」信号は、そのままではACEWELLのマルチメーターのインジケーターを点灯させるためには使用できない。
よって、マルチメーターの「HIGH-BEAMインジケーター」を点灯させるための「ハイビーム信号変換ユニット」を製作する。
製作したハイビーム信号変換ユニット(↑)。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
GROM側の交流の信号を、フォトカプラを使用してバッテリー電源からの直流に変換している。
製作に必要なものは下記の通り。
(電子部品はココから購入出来る。)
・フォトカプラ(TLP620 or TLP621) … 1個 こんなのとか
・抵抗(2.2kΩ) … 1個 こんなのとか
・基板、配線、コネクタなど
※管理人は電気関係は専門外の素人なので(汗)、適正でない部分があるかも知れません。自己責任でお願いします。
また、手持ちの電子部品で製作しているため、回路図と写真の回路に一部相違がある場合があります。
手持ちの部材で作ったのでTLP620の2回路(8ピン)を使ったけど、1回路しか使わないので4ピンのもので可。
フォトカプラのピンの配列は、図に示したように○印があるピンが"1"番になっているので、取付け時には注意すること。
回路が出来たら、[その2]の「電圧変換ユニット」同様、ホットボンドで固め、収縮チューブなどで覆う。
製作した「ハイビーム信号変換ユニット」は上図(↑)のように配線する。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
…で、結果はどうかというと、正直暗すぎて昼間は全く点灯しているかどうかわからない(汗)
入れた抵抗の抵抗値(2.2kΩ)をもっと小さくすれば明るくなると思うけど、写真(↑)のように夜は見えるので、とりあえずヨシとした(笑)。
ま、このインジケーターが必要なのは夜がほとんどだからね…。
⑤タコメーター信号線の準備
タコメーターの信号線は、ACEWELLの説明書によると
・(マルチメーター側ハーネスの)黄色、または灰色のどちらか片方を使用。
・黄色の線はプラグコードに2~5回巻き付けて使用。
・上記で信号が不安定な場合は、灰色線をイグニッションコイルのプラス側に接続して使用。
となっている。
WEBでACEWELLのメーターを他車種に取付けている人の情報を見ると、灰色線をイグニッションコイルに接続するのが良さそうなので、黄色線は試さずに最初から灰色線をコイルに接続することにした。
イグニッションコイルのプラス側信号を取り出すためのハーネス(↑)。
(↓)のセットに入っている平型端子のオスとメスを短い配線の両端に取付け、どちらか一方の端子はメーター部まで届く長さのハーネスと共締めして製作。
(写真の端子の1個が赤いのは、手持ちがなくなったため…)
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バイクの電気関係なら、このセットでほとんどカバーでき、端子類もなくなったら端子だけで買い足せるので、オススメです!
イグニッションコイルは車体右側にあるので、サイドカバーを取外し、製作したハーネスを「純正の端子」と「イグニッションコイル」との間に割り込ませ、信号線をメーター部まで引き込む。
ここまでで、
①スピードセンサー信号線
②油温センサー信号線
③タコメーター信号線
の3つの信号線のハーネスが取付いたので、この3本のハーネスを車体に沿ってメーター部まで引き込む。
今回は車体右側で3本を集合させ、それを一緒にフレームを横切って車体左側に渡し、目立たないようにヘッドパイプ左側のメインハーネスの下側を這わせて、メーター部まで引き込んだ。
(写真は分かりやすいよう、ハーネスをピンクで着色。)
⑥メインハーネス製作
配線関係の総仕上げ、メインハーネスを製作する。
これまでに製作した、
・「純正コネクタ信号取出しハーネス」
・「電圧変換ユニット」(武川スピードセンサー用)
・「ハイビーム信号変換ユニット」
・「スピードセンサー接続コネクタ」
の各配線とマルチメーター付属のハーネスを、ACEWELLの回路図を参考に接続・結線する。
※クリックするとPDFファイルが開きます。
燃料計の配線はコネクタ化されているが、不要なので切断し、使用しなかった。
また、ニュートラルランプのインジケーター線は付属のダイオードを入れるよう指示があるので、ダイオードをハンダ付けして挿入する。
その他の配線は、配線図を参考に各線をハンダ付けして収縮チューブで保護する。
使用しない線は、ショート防止のために収縮チューブで絶縁&防水処理を施す。
また、コネクタも防水コネクタの使用や接続後のテープ処理などで防水処理を施す。
完成したメインハーネス(↑)。
これで、電気系の準備が全て完了!
[その4]につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]
「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]」から

③スピードセンサー取付け

ACEWELLのキットに含まれているスピードセンサーはコレ(↑)。
…GROMはワイヤー式ではないので、コレは使用できない(汗)。
方法は、純正のスピードセンサーから信号をもらうか、非接触式のスピードセンサーを取付けるか、の2択。

多分、こんな感じ(↑)で接続すれば、純正のスピードセンサーから信号をひろえるはず。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
※この接続での動作は確認していないので、自己責任で!
しかし、純正センサーはFスプロケ部分から回転信号を取り出しているので、スプロケットの歯数を変更すると速度表示が変わってしまう。
もちろん、マルチメーターACE-6552側で調整は可能なのだが、いちいち変更するのは面倒くさい。
ということで、スピードセンサーはタイヤから回転をひろうタイプを取付けることにした。
ACEWELL純正(オプション)のマグネットセンサーはコレ(↑)
普通に取付けるなら、コレ。
ただ、このセンサー(リードスイッチ?)は感度があまり評判が良くなく(?)、ホイール側にマグネットを取付けなければならなかったり、いまいちスマートさに欠ける…
そこで今回はマグネット要らずで見た目もスマートに取付けできる、SP武川のスピードセンサーを使用することにした。

センサーはコレ(↑)。
(実は写真はハーネス長1,000mmのものでハーネス長が足りず、延長するはめに。(↓)のハーネス長1750mmを買いましょう!)
センサーの車体への取付けは、簡単なのはフロントタイヤへの取付け。
セット付属のステーで、ここのブログ(ものすごいフルカスタムGROM乗りの、けんちゃそさんのブログ。とっても参考になります。)を参考にすると、スマートに取付けできるはず。
今回は、フロントタイヤへの取付けだとウイリー走行中にスピードメーターが・・・というのはウソ(笑)で、フロント周りに配線が無い方がスッキリするのと、MotoGPっぽい、という理由からリヤタイヤへセンサーを取付けることにした。

リヤタイヤへの取付けに使用したステーはコレ(↑)。
・SP武川 「GROM用 スピードセンサーホルダー」 (商品コード: 42301-K26-T00)
これは「GROM ノーマルメーター用スピードセンサーキット(STD)」用のもので、ステーのみ購入し利用する。
また、いつものように(?)ブラックアルマイトを施している。
関連記事:「パーツを黒(ブラック)アルマイト化」
取付方法は「ノーマルメーター用スピードセンサーキット」の説明書を参考にして行う。

まずはリヤ・アクスルシャフトを抜き、リヤ・キャリパーブラケットを外す。
あとは説明書に従いキャリパーブラケットにステーを取付ける…のだが、説明書に書かれている通りで、すんなりは入らない(汗)。
ヤスリで当たる部分を削り、ステーを入れてみて…を、ステーが入るまで繰り返し、かつ慎重に行う。
ステーを取付けたら、次はブレーキローター・ボルトの交換。
そのままではセンサーをボルトが通過する際に「ボルトの頭の凹み」にも正確に反応してしまうため、ボルトが1本通過するとセンサーは2回反応する。
このままだと、タイヤが1周するとセンサーは8回(ボルト4本×2)反応してしまい、その間隔が均一ではないために、メーターは速度計算を正確に行えない。
よって、今回はボルト4本のうち3本をステンレス(=非磁性体)製に交換し、1本を鉄(=磁性体)製、かつ頭が平らな物に変更する。
(武川のスピードセンサーキットの場合はキット側で制御しているためか、そのままで問題ないらしい。さすが!)

使用したステンレス製のボルトはコレ(↑)。
1本の鉄製ボルトは、今回はとりあえず普通の六角ボルト(M8X22)を使用した。
いつかもうちょっとカッコいいボルトに交換しよう・・・

スピードセンサーの取付けが完了した状態。
センサーとボルトとの距離は、4±2mm。センサーを電源に接続すれば、センサーのLEDが光って動作を確認出来るので、この調整は接続後に微調整する。

ハーネスは、スイングーアーム&リヤブレーキ・ホースに沿って車体側に引き込んだ。
ここまではセンサー本体の取付け。
ここからは、この武川のスピードセンサーとマルチメーターとの接続のための準備を行う。

センサーの配線は図(↑)のようになっている。
※今回は線色確認のために被覆を剥いたが、本来は被覆はそのままで使用する。
…この図に記載した通り、武川のセンサーの電源電圧は5V。
[その1]で作成した「純正コネクタ信号取出しハーネス」からは12Vの電源しか取り出せないので、12V→5Vに電圧を変換するユニットを製作する。

製作した電圧変換ユニット(↑)。
製作に必要なものは下記の通り。
(電子部品はココから購入出来る。)
・三端子レギュレータ(7805タイプ) …1個 こんなのとか
・[C1]電解コンデンサ(容量:22〜23μF、耐圧:25〜50V) …1個 こんなのとか
・[C2]コンデンサ(容量:0.47〜1μF、耐圧:25〜50V) …1個 こんなのとか
・[D1]整流ダイオード(IF:1.0A、VRR:100V) …1個 こんなのとか
・基板、配線、コネクタなど
※管理人は電気関係は専門外の素人なので(汗)、適正でない部分があるかも知れません。自己責任でお願いします。
また、手持ちの電子部品で製作しているため、回路図と写真の回路に一部相違がある場合があります。
各電子部品を回路図に従って基板に配置、ハンダ付けし、耐振性・防水性を考慮してホットボンドで固める。
本来、三端子レギュレータは放熱のためにヒートシンク等を取付けるが、今回は大した消費電流ではないので放熱板は取り付けなかった。
ただし、放熱のために三端子レギュレータ本体部分は解放とし、この部分まで覆わない(ホットボンドでモールドしない)こと。
また[C1]電解コンデンサは極性が、[D1]ダイオードは電流の流れる向きがあるので、製作時は注意すること。(分からない人は、ネットで検索!)
最後に収縮チューブ等で覆い、コネクタを取付けて完成。
(コネクタは自分のお好みで何でもいいけど、防水タイプを推奨。)

「SP武川スピードセンサ」を取付け、「電圧変換ユニット」を製作したら、あとは上図(↑)に従って結線すれば、スピードセンサの取付けは完了。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
スピードセンサを電源につなげばセンサのLEDで動作を確認できるので、確実に鉄ボルトに反応する距離にセットする。
これで、スピードセンサの取付けは全て完了!
[その3] につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1] 」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
作成(更新):2015年02月20日 14:06
③スピードセンサー取付け
ACEWELLのキットに含まれているスピードセンサーはコレ(↑)。
…GROMはワイヤー式ではないので、コレは使用できない(汗)。
方法は、純正のスピードセンサーから信号をもらうか、非接触式のスピードセンサーを取付けるか、の2択。
多分、こんな感じ(↑)で接続すれば、純正のスピードセンサーから信号をひろえるはず。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
※この接続での動作は確認していないので、自己責任で!
しかし、純正センサーはFスプロケ部分から回転信号を取り出しているので、スプロケットの歯数を変更すると速度表示が変わってしまう。
もちろん、マルチメーターACE-6552側で調整は可能なのだが、いちいち変更するのは面倒くさい。
ということで、スピードセンサーはタイヤから回転をひろうタイプを取付けることにした。
| ACEWELL マグネットセンサーセット SY0051 メーカー:ACEWELL(エースウェル) 品番:SY0051 | 「ACEWELL マグネットセンサー」を探す ⇒ Amazon |
ACEWELL純正(オプション)のマグネットセンサーはコレ(↑)
普通に取付けるなら、コレ。
ただ、このセンサー(リードスイッチ?)は感度があまり評判が良くなく(?)、ホイール側にマグネットを取付けなければならなかったり、いまいちスマートさに欠ける…
そこで今回はマグネット要らずで見た目もスマートに取付けできる、SP武川のスピードセンサーを使用することにした。
センサーはコレ(↑)。
(実は写真はハーネス長1,000mmのものでハーネス長が足りず、延長するはめに。(↓)のハーネス長1750mmを買いましょう!)
| SP武川 金属反応式速度センサーセット(1750mm) メーカー:SP武川 (SPECIAL PARTS TAKEGAWA) 品番:05-06-0005 ハーネス長:1750mm その他:M8、M10用ステー2種類付属 | 「SP武川 金属反応式速度センサー」を探す ⇒ Amazon |
センサーの車体への取付けは、簡単なのはフロントタイヤへの取付け。
セット付属のステーで、ここのブログ(ものすごいフルカスタムGROM乗りの、けんちゃそさんのブログ。とっても参考になります。)を参考にすると、スマートに取付けできるはず。
今回は、フロントタイヤへの取付けだとウイリー走行中にスピードメーターが・・・というのはウソ(笑)で、フロント周りに配線が無い方がスッキリするのと、MotoGPっぽい、という理由からリヤタイヤへセンサーを取付けることにした。
リヤタイヤへの取付けに使用したステーはコレ(↑)。
・SP武川 「GROM用 スピードセンサーホルダー」 (商品コード: 42301-K26-T00)
これは「GROM ノーマルメーター用スピードセンサーキット(STD)」用のもので、ステーのみ購入し利用する。
また、いつものように(?)ブラックアルマイトを施している。
関連記事:「パーツを黒(ブラック)アルマイト化」
取付方法は「ノーマルメーター用スピードセンサーキット」の説明書を参考にして行う。
まずはリヤ・アクスルシャフトを抜き、リヤ・キャリパーブラケットを外す。
あとは説明書に従いキャリパーブラケットにステーを取付ける…のだが、説明書に書かれている通りで、すんなりは入らない(汗)。
ヤスリで当たる部分を削り、ステーを入れてみて…を、ステーが入るまで繰り返し、かつ慎重に行う。
ステーを取付けたら、次はブレーキローター・ボルトの交換。
そのままではセンサーをボルトが通過する際に「ボルトの頭の凹み」にも正確に反応してしまうため、ボルトが1本通過するとセンサーは2回反応する。
このままだと、タイヤが1周するとセンサーは8回(ボルト4本×2)反応してしまい、その間隔が均一ではないために、メーターは速度計算を正確に行えない。
よって、今回はボルト4本のうち3本をステンレス(=非磁性体)製に交換し、1本を鉄(=磁性体)製、かつ頭が平らな物に変更する。
(武川のスピードセンサーキットの場合はキット側で制御しているためか、そのままで問題ないらしい。さすが!)
使用したステンレス製のボルトはコレ(↑)。
| キタコ SUSローターボルト/HONDA M8X23.5X6 メーカー:キタコ(KITACO) 品番:0900-500-07100 サイズ:13.1 x 7.6 x 2 cm 入数:5本入り | 「キタコ ステンレスローターボルト」を探す ⇒ Amazon |
1本の鉄製ボルトは、今回はとりあえず普通の六角ボルト(M8X22)を使用した。
いつかもうちょっとカッコいいボルトに交換しよう・・・
スピードセンサーの取付けが完了した状態。
センサーとボルトとの距離は、4±2mm。センサーを電源に接続すれば、センサーのLEDが光って動作を確認出来るので、この調整は接続後に微調整する。
ハーネスは、スイングーアーム&リヤブレーキ・ホースに沿って車体側に引き込んだ。
ここまではセンサー本体の取付け。
ここからは、この武川のスピードセンサーとマルチメーターとの接続のための準備を行う。
センサーの配線は図(↑)のようになっている。
※今回は線色確認のために被覆を剥いたが、本来は被覆はそのままで使用する。
…この図に記載した通り、武川のセンサーの電源電圧は5V。
[その1]で作成した「純正コネクタ信号取出しハーネス」からは12Vの電源しか取り出せないので、12V→5Vに電圧を変換するユニットを製作する。
製作した電圧変換ユニット(↑)。
製作に必要なものは下記の通り。
(電子部品はココから購入出来る。)
・三端子レギュレータ(7805タイプ) …1個 こんなのとか
・[C1]電解コンデンサ(容量:22〜23μF、耐圧:25〜50V) …1個 こんなのとか
・[C2]コンデンサ(容量:0.47〜1μF、耐圧:25〜50V) …1個 こんなのとか
・[D1]整流ダイオード(IF:1.0A、VRR:100V) …1個 こんなのとか
・基板、配線、コネクタなど
※管理人は電気関係は専門外の素人なので(汗)、適正でない部分があるかも知れません。自己責任でお願いします。
また、手持ちの電子部品で製作しているため、回路図と写真の回路に一部相違がある場合があります。
各電子部品を回路図に従って基板に配置、ハンダ付けし、耐振性・防水性を考慮してホットボンドで固める。
本来、三端子レギュレータは放熱のためにヒートシンク等を取付けるが、今回は大した消費電流ではないので放熱板は取り付けなかった。
ただし、放熱のために三端子レギュレータ本体部分は解放とし、この部分まで覆わない(ホットボンドでモールドしない)こと。
また[C1]電解コンデンサは極性が、[D1]ダイオードは電流の流れる向きがあるので、製作時は注意すること。(分からない人は、ネットで検索!)
最後に収縮チューブ等で覆い、コネクタを取付けて完成。
(コネクタは自分のお好みで何でもいいけど、防水タイプを推奨。)
「SP武川スピードセンサ」を取付け、「電圧変換ユニット」を製作したら、あとは上図(↑)に従って結線すれば、スピードセンサの取付けは完了。
(クリックすると大きな画像が開きます。)
スピードセンサを電源につなげばセンサのLEDで動作を確認できるので、確実に鉄ボルトに反応する距離にセットする。
これで、スピードセンサの取付けは全て完了!
[その3] につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1] 」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その1]
GROM(グロム)のメーターを、多機能マルチメーターへ交換する。
候補は4つほど。
| ↑① SP武川 「スーパーマルチDNメーター」 | ↑② KOSO 「RX2N+」 |
| ↑③ KOSO 「RX2」 | ↑④ ACEWELL 「ACE-6552」※写真はACE-6652 |
この中で、④のACEWELLだけがタコメーターの上限を9,000rpm、12,000rpm、15,000rpmの中からから選択でき、それ以外は①14,500rpm、②20,000rpm、③15,000rpmと高い。
※②のRX2N+は、選定時は10,000rpmモデルが販売終了していたけど、現在は再販され、10,000rpmと20,000rpmから選択可能。
タコメーターの回転上限が大きすぎると、ノーマルのレブリミッターが約9,300rpmで作動するGROMでは使用しない無駄な領域が多くなってしまい、また、目盛の間隔も狭くなるため、見づらくなってしまう。
GROMのエンジンは決して高回転型ではなく、高回転まで回しても気持ちのいいものではないが、4速ミッションゆえにサーキットなどで「シフトアップするより、このままのギアでもうちょっと回したい」という状況が考えられるため、管理人のGROMはエニグマでレブリミッターを10,500rpmに設定している。
⇒後日試したら、現在のセッティングでは10,300rpmで頭打ちした。マップ変更で11,000rpmくらいまで回るようにしたい…
よって、ACEWELLの12,000rpmモデルがタコメーターとしてはピッタリの表示範囲である。
また、①スーパーマルチDNメーターと②RX2Nはメーター自体のデザインが個人的にあまり好きになれない、②RX2Nと③RX2はイルミネーションがハデで個人的に好きになれない…。
これらを総合して、デザイン、サイズ、タコメーターの表示回転範囲、機能面でしっくりくる④のACEWELL「ACE-6552」を選定した。
購入したのは前述のACEWELL 多機能デジタルメーター「ACE-6552」(12,000rpmモデル)
| ACEWELL多機能 デジタルメーター ACE-6552 メーカー:ACEWELL(エースウェル) 品番:ACE-6552 仕様:タコメーター 12,000rpm表示モデル サイズ:17.9 x 14.1 x 12.5 cm | 「ACEWELL ACE-6552」を探す ⇒ Amazon |
【純正メーターから維持される機能】
・スピードメーター (最高 399.9km/h)
・タコメーター (最高 アナログ:12,000rpm/デジタル:19,990rpm)
・時計 (12H/24H 切替可能)
・オドメーター (~999,999km、初回のみ任意の値を設定可能)
・トリップ (2系統、~999.9km)
・インジケーター&警告灯(ウインカー[LR独立]、ハイビーム、ニュートラル、インジェクション[△ハザードを流用した場合])
【純正メーターから追加(拡張)される機能】
・シフトインジゲータ(4~8速)
・スピードメーター調整機能(タイヤ外径、ポイント数を任意に設定)
・2系統温度計+ワーニングランプ(LCDバーグラフ&数値表示、1系統は外気温、ワーニング温度任意設定、路面凍結警告機能付き)
・8段階表示燃料計(燃料計の抵抗値を10~990Ωで任意に設定可能、残量10%で警告表示[LCD&LED])
・シフトワーニング(回転数任意設定)
・ラップタイマー(マグネットセンサー[別売]または付属スイッチで計測、最大99ラップ)
・電圧計(8~18V、ワーニング電圧任意設定)
・各種ピークホールド
・メンテナンスリマインダー(~9,999km&9,999H)
・走行時間、総走行時間、総運転時間表示
追加される機能の内、「油温計」、「電圧計」、「シフトインジゲータ」、「スピードメータの補正機能」は特にありがたい。
これらはそれぞれ単体の製品が存在するし欲しかった機能なので、これらがオールイン・ワンで内蔵されているのは特筆すべきポイント。
また、純正メーターからオドメータの総走行距離を引き継げる点(1回のみ入力可)、純正の燃料センサー(フロート)の抵抗値に合わせ任意にFULL&EMPTYの抵抗値を指定できる点も、ポイントが高い。
では、さっそく取付け作業…のための準備にとりかかる。
これが、なかなかに長い道のり・・・
①純正メーター・コネクタからの配線取り出し
マルチメーター取付けのためには多数の配線(信号線)を純正ハーネスから取り出さなければならない。
これをギボシ端子で取り出すのは大変だし、信頼性・防水性を考えても問題が残る。
そこで、純正メーターにつながるコネクタから配線を取り出す。
用意したのはコレ(↑)。
・コネクタ:MX34016UF1 … ココで購入(個人では買えないかも…)
・配線:AVS0.5sq(各種) … ココで購入
※配線は可能な限り、純正ハーネスと同色を購入。気にしなければ、単色でも問題なし。
純正コネクタ側の線色と内容はこちら(↑)。 (8、11、16番は未使用)
ちなみに、配線図の番号1~16に相当する「MX34016UF1」コネクタの位置はこうなっている(↑)。
(※配線をハンダ付けする側から見た状態)
配線はとりあえず15cmくらいの長さにして、コネクタにハンダ付けする。
ハンダ付けした部分は、収縮チューブなどで絶縁処理も忘れずに。
これで、純正コネクタから信号を取り出すハーネスが完成!
②油温センサの準備・取付け
(↑)これが、付属の油温センサ。
GROMの場合、オイルラインにセンサを取付ける場所がないので、エンジンオイルのドレンボルト部に取付ける。
| デイトナ オイルセンサ用アダプタ M12×P1.5 メーカー:デイトナ(DAYTONA) 品番:34910 ドレンボルト部:M12XP1.5 センサー部:R1/8 | 「オイルテンプ用センサーフィッティング」を探す ⇒ Amazon |
| エトスデザイン ワイヤーロック穴付センサーフィッティング メーカー:エトスデザイン(ETHOS Design) 品番:RSF12 仕様:M12P1.5(センサー取付け部:PT1/8) サイズ:12.3 x 6.5 x 2.3 cm | 「ワイヤーロック穴付センサーフィッティング」を探す ⇒ Amazon |
(今回は下記のアダプタを使用したため、上記商品での取付けは未確認。自己責任で!)
今回は、ワイヤリング用の穴が欲しかったので、アダプタはオリジナルの物を製作した。
(↑)製作した油温センサー用アダプタ・ドレンボルト(ワイヤリング穴付き)。
図面はコレ(↓)
【注意事項】※本事項を承諾した方のみ、図面をダウンロード、ご利用下さい。
・当方では製作は行っておりません。
・「個人 オーダーメード 加工」等でWEB検索し、個人向け部品製作サービスを利用して下さい。
・本品に関わるトラブル、事故、損害等について、一切の責任を負いません。
・本品および図面は個人ユーザー向けに公開するものであり、商用利用および図面の無断転載を禁止します。
※クリックするとPDFが開きます。(ブラウザの機能を利用して、ダウンロード・保存して下さい)
取付けは、まずセンサーのネジ部にシールテープを巻く(シールテープはホームセンター等で購入可能)。
このネジは"テーパー"ネジなので、締め込んでいくとキツくなる仕組みなので、ボルトを破損してしまわないように、力加減に注意すること。
また、シールテープを巻く際は、ねじ山の先端1~2山を残して、巻くこと。
今回はセンサー先端とアダプタの隙間にエンジンオイルが滞留しないように、適当なOリングを取付けた。
(ちなみにOリングは、P-4というサイズを使用)
完成した油温センサー付きドレンボルト。
オリジナル品なのでセンサー部の飛び出しがあまりなく、ワイヤリング用の穴付き!
あとはオイル交換と同じ要領でオイルを抜いて、ドレンボルトを締めて・・・・・
アレ?ボルトが奥まで締まらない…(汗) なんで??
下から覗き込むと…オイルポンプを保護するスクリーンが邪魔してる!
・・・どうしようもないので、恐る恐る、ゆっくりと、ドレンボルトを最後まで締め込んでみた。
手にはスクリーンをセンサーが押し曲げている感触が(汗)
一度奥まで締め込み、取り外して確認してみると、スクリーンは変形したものの破れるようなことはなく、機能的には問題なさそうな感じ。
うん、問題なし! …かな ;
油温センサーの取付け完了!
センサーのハーネスは、純正O2センサー線のホルダーにピッタリと入ったので、O2センサー線と一緒に車体側まで引き込んだ。
| ACEWELL 温度センサー延長ケーブル ACE-KV メーカー:ACEWELL(エースウェル) 品番:ACE-KV | 「温度センサー延長ケーブル ACE-KV」を探す ⇒ Amazon |
あと、(↑)温度センサー延長ケーブルを購入しないと、ヘッドライト部までハーネスを引き込めません…。
まだまだ道のりは長い!
[その2] につづく。
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その2]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その3]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その4]」
関連記事:「マルチメーター(ACEWELL ACE-6552)取付け [その5]」
エニグマ(FIコントローラー) 取付け
DiLTS JAPANのFI(インジェクション)コントローラー、エニグマ(ENIGMA)をグロム(GROM)に取付けた。
きっかけは、友人T君が「お試しに」とエニグマを試用させてくれたこと。
関連記事:「エニグマ試着」
1週間ほど試着&試用してみてGROMの変化ぶりに感激し、もはやノーマルの燃調には戻れなくなってしまった。
どうせ後で購入する事になるなら、今しか買えない(?)限定販売の「type PRTF」タイプを販売が終了する前に入手したくなり、急遽、自分の分を購入するに至った。
GROMは純正のO2センサーが曲者で、FIコントローラーで燃調をイジっても、アイドリング域でのA/F値を監視し、規定値から外れているとECUが燃調補正を行うようになっている。
つまり回転数が約2,000rpm以上からアイドリング域に戻ってくるたびにA/F値を監視し、目標値(14.7近辺)になるように燃調補正を行う。これを、回転数が上がり再びアイドリング域に戻ってくる度に補正を行うため、いくらFIコントローラーで燃調を補正しても、純正ECUとO2センサーによる補正が入っていまい、意図した燃調補正を行えない状態となる。
このO2センサーによる補正が掛かるのは2,000rpm以下だけらしいが、一部それより上の回転域でも補正が掛かっているため燃調が安定しない、との情報もあり。
そこで発売されたのがDiLTS JAPANの「O2リプレイサー」。
これは厄介なO2センサーによる燃調補正をキャンセルしてくれる代物。
(O2センサーは、取り外すことではキャンセル出来ない)
通常GROMの場合は、エニグマ(FIコントローラー)だけでは上記の純正O2センサーによる燃調補正が入ってしまうため、燃調をコントロール出来ない領域が残ってしまう。
そこで、エニグマとO2リプレイサーの両方を取り付けることで初めて、全域の燃調補正を正確に行うことができるようになる。
で、今回購入したものがコレ(↑)、エニグマ「type PRTF」タイプ。
※type PRTFは、type Premium Ready To Fitの略。
type PRTFと普通のエニグマとの違いは、下記の通り。
1. エニグマ(FIコントローラー)とO2リプレイサー(O2キャンセラー)が一体化
2. カプラーオンでの取付けが可能(純正配線を全く加工する事なく、カプラーの間に割り込ますだけでOK)
3. iOSとAndroidの両対応(通常版は、購入時にどちらかを選択)
4. O2リプレイサー単体にはあるアイドリング調整用スクリューが無い
…別々に購入した場合より5k程高くつくけど、メリットの方があまりに多いので、迷わずこちらを購入した。
試着時に、エニグマ本体をシート下に設置する場合はハーネスがもう少し長いといいな、と感じたので、ハーネス延長加工を行った。
※ハーネス延長は自己責任で!あと、結果的には延長しなくても大丈夫だったぽい(汗)
では、取付け作業開始。
GROMのECUは、左側のテールカウル内に設置されているので、左側のサイドカウル、シートを取り外す。
テールカウルは外すのが一番いいけど、外さなくてもカウルをめくることで作業は行えた。
type PRTFの場合、取付け自体は本当に簡単で、ECUに差さっているカプラーを外し、その間にエニグマのハーネスを割り込ますだけ(カプラーオン装着)。
カプラーオンのハーネスはそれなりに長さがあるので、そのまま取り付けようとすると結構キツイ。
今回は、カプラーオンのハーネスをクルッと一回転丸めて、取付けた。
また、エニグマ本体はシート下に設置するため、配線を通すためにバッテリーを一時的にズラす必要があった。
エニグマ本体の設置場所は、シート下とする。
MSX125では車載工具が載っているというスペースがちょうどいいので、邪魔な仕切り板を切り取る。
今回は写真◯のようなゴムバンド固定用の金具を作り、エニグマ本体の下に振動吸収のためのスポンジを敷き、ゴムバンドで固定した。
エニグマ本体は完全防水ではないため、ハーネスの出口側を下方向に向けるように設置する。
シート下はそれ程水が入らない場所なので、特別な水対策は不要だと思われる。
取付け完了!
エニグマ試着
DiLTS JAPANのインジェクションコントローラー、エニグマをGROM((グロム)に試着した。
「一緒にレースに出よう」と同時期にGROMを購入したT君が、エニグマを買ったのでお試しでかしてくれた。
かりて試着したのは、WEB限定・数量限定(?)の、O2リプレイサー(O2キャンセラー)内蔵で純正ハーネスに無加工で取付け出来る「type PRTF」タイプ。
これなら簡単に付け外し出来るから、借りることが出来たし、Android/iOS両対応なので、iOS派の管理人とAndroid派のT君とでも共用出来た。
(普通のエニグマは、Android用とiOS用は別モデル)
では、取付け。 …と言っても短期の試着なので「とりあえず」の取付け。
左サイドカウル(タンク)を外し、左のリヤカウルを少しめくると、ECUが見える。
ECUはゴムのステーで固定されているだけなので、簡単に取り外せる。
ECUを外し、カプラーを外してエニグマを間に取付ける。
エニグマ本体は、シート下に取付けることにした。
タイ仕様のMSXでは車載工具が載っている部分にちょうど良さそうなスペースがある。
しかし、仕切りが邪魔でエニグマが入らないので、仕切りは潔く(?)切除した。
エニグマを設置して、配線をシートで挟んでしまわないよう確認して、取付け完了。
あくまで短期間の"仮"取付けなので、かなり大雑把…。
マップは、T君がネットの情報をかき集めて作成してくれた、これまた「取りあえず」マップをいくつか試した。
効果の程は…効果絶大!でした。
正直、125ccでマフラー交換だけなのでインジェクションセッティングをいじっても大して変わらないと思っていたけど、マップによっては3,000~5,000rpmあたりのトルク感がかなり向上。
通勤での使用だけでも効果をハッキリ体感でき、ノーマルより明らかにトルク感がアップした。
借りものなので返さなきゃいけないから、限定販売数がなくなる前に、自分のを購入しよう。。。