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 東日本大震災で流されたとみられる漁船の船体の一部が、米西海岸オレゴン州の沖合で見つかった。中には日本の近海に生息する魚約20匹が生きたまま入っており、同州は4年以上かかって太平洋を約8千キロ漂流したとみている。魚は水族館が引き取り、漁船は解体される見通しだ。

 オレゴン州公園事務所によると、漁船の一部は9日、海岸線から5、6キロの沖合で見つかった。長さ7~9メートルで、全長15メートルほどの漁船の船尾とみられるという。漁船のいけすの中では、日本近海に生息するヒラマサ20匹とイシダイ1匹が泳いでいた。

 同事務所のクリス・ハーベルさんは「いけすの一部に穴が開いており、そこから海水が入り込み、生き延びたのではないか。ただ、津波で船が流された後に穴から魚が入った可能性もあり、今後、専門家が詳しく調べる」と話す。

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