2015年4月12日22時53分
原発が立地する福井、島根両県知事選はどちらも無所属の現職が共産新顔を破った。選挙戦では現職が原発について積極的に争点にせず、議論は低調だった。
14基の原発が集中立地する福井県の知事選では西川一誠氏(70)が金元幸枝氏(57)を破って4選を決めた。自民、民主、公明の県組織の推薦を受け、北陸新幹線の県内延伸の3年前倒しなどの実績を強調。街頭演説では原発にあまり触れなかった。12日、福井市の事務所で「再稼働や廃炉の問題でしっかりやってほしいという暗黙の気持ちをいただいた」と述べた。
島根県知事選では溝口善兵衛氏(69)=自民、公明推薦=が萬代弘美氏(65)を破り、3選。当選を決めた後、島根原発(松江市)の2号機の再稼働について、「しっかり審査し、地元の理解を得るというプロセスを国に丁寧に踏んでもらい、県として総合的に判断したい」と話した。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!