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 全国の市で最も狭い埼玉県蕨市の面積が0・01平方キロ広がった。国土地理院の最新の計測結果で多くの自治体面積に増減が出ている中、市には「日本一の座は?」という市民らからの問い合わせが舞い込んでいる。

 「富士五湖の一つ、本栖湖とほぼ同じ広さに約7万2千人」と、国内最小のミニ都市を「売り」にしている同市の面積は、5・10平方キロから5・11平方キロに。「0・01平方キロ」は一辺が100メートルの正方形の広さだが、市によると、特定の場所ではなく計測の精度による誤差だという。

 地方交付税算定の基礎データが変わること以外に大きな影響はなく、「もちろん、面積の狭さと市域の人口密度日本一の『冠』にも変化はありません」。

 国土地理院によると、公表数値は2014年10月1日現在。計測の基礎となる地図のデジタル化で精度が向上したという。これにより、国土全体の面積は10・55平方キロ増え、県の面積は0・33平方キロ減った。(伊藤典俊)