北京=倉重奈苗
2015年4月12日18時21分
中国国防省は、中国軍と米軍が直接連絡を取り合うためのテレビ電話を開設したと12日までに明らかにした。房峰輝総参謀長と米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長が同電話を通じて初めて協議したという。
両氏のテレビ電話による協議は10日夜行われた。房氏はテレビ電話の開設について「両軍の相互信頼が一歩前進したことを示すもので、今後両軍の戦略的な意思疎通に積極的な作用を発揮する」と述べたという。9月の習近平(シーチンピン)国家主席の訪米を機に「新しいタイプの軍事関係を健全かつ安定的に発展させていきたい」とも呼びかけた。
中国国防省によると、デンプシー氏は、習主席の訪米を「米側は非常に期待している」と述べ、テレビ電話の開設について「この2年間の双方の努力の結果であり、両軍関係が前進・発展している証拠だ」と語ったという。両軍のハイレベルな交流を強化する意向も示した。(北京=倉重奈苗)
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