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 南シナ海の岩礁で中国船による埋め立て工事が最近、活発に進められている様子が米シンクタンクが公開した衛星写真で明らかになった。海洋資源が豊富で、交通の要所でもある南シナ海での中国による埋め立てを米国は「砂の万里の長城」と呼び、オバマ大統領も強い懸念を示した。

 公開されたのは、南シナ海にあるスプラトリー(南沙)諸島のミスチーフ礁の北側で3月16日に撮影された衛星写真。10隻を超える中国船が岩礁に砂を盛り人工島に造り替えていく様子をとらえている。米シンクタンクの「戦略国際問題研究所(CSIS)」が8日に発表した。

 米国務省のラスク副報道官代理は9日、「南シナ海での前哨基地として軍事化を進めるのではと地域の重大な懸念材料になっている」と懸念を表明した。