ニュース詳細
初会談は平行線 対立続く見通し4月6日 4時06分
k10010039501_201504060521_201504060522.mp4
沖縄のアメリカ軍普天間基地を巡り、菅官房長官と沖縄県の翁長知事が5日会談し、菅官房長官が移設計画への理解を求めたのに対し、翁長知事は計画阻止を目指す姿勢を堅持して会談は平行線に終わりました。政府は、沖縄県側の理解を得る努力を続ける一方で、移設に向けた作業は進める方針で、政府と沖縄県が対立する状況は続く見通しです。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、政府が計画を着実に進める方針なのに対し、沖縄県の翁長知事は計画阻止を掲げて、国と県の対立が深まるなか、沖縄の基地負担軽減を担当する菅官房長官と翁長知事が5日、那覇市で初めて会談しました。この中で、菅官房長官が「日米同盟の抑止力の維持と普天間基地の危険性の除去を考えたとき名護市辺野古への移設が唯一の解決策だ」などとして、計画への理解を求めたのに対し、翁長知事は「辺野古の新基地は絶対に建設することはできないと確信している」と述べ、計画阻止を目指す姿勢を堅持して会談は平行線に終わりました。
一方、会談のあと菅官房長官と翁長知事はともに、今回の会談を契機に対話を続けていく姿勢を示しました。政府は、沖縄県側との対話を継続しながら、先の日米合意に基づいて、沖縄のアメリカ軍施設の返還や訓練の県外移転など基地負担の軽減を目に見える形で着実に進めるなど、移設計画への理解を得る努力を続けることにしています。
ただ、政府が、移設計画に遅れが生じないよう、名護市辺野古沖のボーリング調査など沖縄県側が中止を求めている作業を今後も進める方針なのに対し、翁長知事はあらゆる手法を駆使して計画の阻止を目指すとして、埋め立て工事に必要な岩礁を破壊する許可の取り消しも含めて検討するほか、安倍総理大臣と会談して計画中止を直接働きかけたい考えで、政府と沖縄県が対立する状況は続く見通しです。
一方、会談のあと菅官房長官と翁長知事はともに、今回の会談を契機に対話を続けていく姿勢を示しました。政府は、沖縄県側との対話を継続しながら、先の日米合意に基づいて、沖縄のアメリカ軍施設の返還や訓練の県外移転など基地負担の軽減を目に見える形で着実に進めるなど、移設計画への理解を得る努力を続けることにしています。
ただ、政府が、移設計画に遅れが生じないよう、名護市辺野古沖のボーリング調査など沖縄県側が中止を求めている作業を今後も進める方針なのに対し、翁長知事はあらゆる手法を駆使して計画の阻止を目指すとして、埋め立て工事に必要な岩礁を破壊する許可の取り消しも含めて検討するほか、安倍総理大臣と会談して計画中止を直接働きかけたい考えで、政府と沖縄県が対立する状況は続く見通しです。