ＳＭＢＣ日興 １５年ぶり独身寮で人材確保へ

4月6日 4時06分

k10010039461_201504060438_201504060440.mp4

証券大手の「ＳＭＢＣ日興証券」は、若手社員の待遇を手厚くした形で、基本給を一律に引き上げるベースアップを行う方針を固めるとともに、１５年ぶりに独身寮を復活させて、優秀な若い人材の確保を図ることになりました。

関係者によりますと、「ＳＭＢＣ日興証券」は、ことし７月から一部の社員を除くおよそ８４００人の社員を対象に、ベースアップを行う方針を固めました。
特に２０代を中心とする若手社員の賃上げを手厚くする方針で、引き上げ幅は、組合員の平均がおよそ１％なのに対して、若手社員の平均は１．７％とします。また、新入社員の初任給も７月以降、今の２６万円から１万円引き上げる方針です。
さらに、若手社員向けの福利厚生の一環として、今月、１５年ぶりに独身寮を復活させました。この独身寮は、品川区に取得した新築の建物で、男性およそ１２０人が入居できるということで、会社では、今後、女性向けの独身寮も用意したいとしています。
景気が緩やかに回復するなか、ことしの就職活動は、売手市場とも言われており、企業にとって優秀な人材の確保が課題となっていることから、若手社員の待遇を手厚くする動きは、今後、広がることも予想されます。