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イエメン 赤十字が医療物資など輸送準備4月6日 7時02分
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激しい戦闘で多数の犠牲者が出ている中東のイエメンについて、ICRC=赤十字国際委員会は、緊急の医療物資などを現地へ輸送するための許可が得られたとして準備を進めています。
イエメンでは、反体制派のイスラム教シーア派の武装勢力が首都サヌアを掌握し、ハディ大統領が追われる異常事態となっていて、先月26日から、隣国サウジアラビアなどスンニ派のアラブ諸国が反体制派に空爆しています。
国連はこれまでの戦闘で、500人以上が死亡し、1700人がけがをしたとして、赤十字国際委員会などがすべての勢力に24時間の停戦を求めていましたが、委員会の報道官は5日、「緊急の手術用の医療器具や医薬品を運ぶための輸送機と医療スタッフを乗せる旅客機を1機ずつ首都サヌアの空港に飛ばす許可を得た」と述べました。これを受けて委員会は、6日にも輸送できるよう準備を進めていますが、許可は政府側と連携して空爆を続けるサウジアラビア側が出したもので、首都を制圧する反体制派側の意向は分かっていません。
南部の都市アデンでは政府軍と反体制派による攻防が続いているほか、南部の軍事基地を襲った国際テロ組織アルカイダ系の武装グループが地元の部族と衝突するなどイエメンでは、広い範囲で激しい戦闘が続いていて、赤十字側はそれぞれの勢力に対して医療物資の輸送に協力するよう呼びかけています。
国連はこれまでの戦闘で、500人以上が死亡し、1700人がけがをしたとして、赤十字国際委員会などがすべての勢力に24時間の停戦を求めていましたが、委員会の報道官は5日、「緊急の手術用の医療器具や医薬品を運ぶための輸送機と医療スタッフを乗せる旅客機を1機ずつ首都サヌアの空港に飛ばす許可を得た」と述べました。これを受けて委員会は、6日にも輸送できるよう準備を進めていますが、許可は政府側と連携して空爆を続けるサウジアラビア側が出したもので、首都を制圧する反体制派側の意向は分かっていません。
南部の都市アデンでは政府軍と反体制派による攻防が続いているほか、南部の軍事基地を襲った国際テロ組織アルカイダ系の武装グループが地元の部族と衝突するなどイエメンでは、広い範囲で激しい戦闘が続いていて、赤十字側はそれぞれの勢力に対して医療物資の輸送に協力するよう呼びかけています。