色鮮やかで斬新なデザインの日本手ぬぐいが今女性に人気です
そんな手ぬぐいを集めたセレクトショップが大阪のビジネス街に昨年オープンしました
店内には全国各地の人気デザイナーが手がけた150種類以上が並びます
オーナーは手ぬぐいに魅せられた元主婦
この春初めて手ぬぐい作りに挑みます
プロの厳しいダメ出しの連続
(スタッフ)西山さん大丈夫ですか?
今回は手ぬぐいを愛しその魅力を伝えようと奮闘する女性オーナーの夢のカタチ
オフィスワーカーが行き交うビジネス街に昨年末ユニークなショップがオープンしました
手ぬぐい専門店まま・めぞん
5人入れば満員となる小さな店内には多い時には150種類を超える手ぬぐいが並びます
この1枚1枚を吟味し集めているのがオーナーの西山美千代さん
つい最近まで4人の子育てに追われる主婦でした
特にうちではメーカーさんブランドというよりはどの方も個性的ですね
店に並ぶのは全国各地で活躍する手ぬぐい作家の作品
関西ではここでしか買えないものも多く女性客を中心に人気です
どの商品も一期一会
大量生産されているものはありません
こちらは神奈川県の若手作家の新ブランド・zucu
zucuさんってテキスタイルっぽいんです手ぬぐいなんですけど洋風なんですよねバンダナみたいですよねファンいますよもうzucuさんが新作出したら買いますっていう人とか
手ぬぐいを語りだしたら止まりません
次に紹介してくれたのは沖縄を代表する伝統工芸の1つ・紅型の手ぬぐい
琉球王朝で花開いた沖縄古来の染色技法・紅型は染めに顔料を使用し沖縄らしいカラフルで鮮烈な色を表現しているのが特徴です
(西山)大阪の染め屋さんが沖縄の紅型作家さんに依頼して染めてますね次はですね長野の自然染めの仕草さんっていうんですけれど仕草さんは玉ねぎとか藍とか茜とかといった自然染料で自分で染めてる方なんです
また伝統的な手ぬぐいの定番柄である花鳥風月や水玉・千鳥柄
さらに童話や昔話をモチーフにしたデザインなど思わず額に入れて飾りたくなるような手ぬぐいがまま・めぞんのラインナップです
手ぬぐいの魅力はそのデザイン性の高さ
作家の遊び心でこんな楽しみ方も提案しています
(西山)赤ワイン・白ワイン・日本酒・ボージョレってあるんですけど人に赤ワインあげようと思った赤ワインのとこにこの瓶を当てるんですよねそこをくるんでで…こうやってくるくるって丸めてあげるんですよあとは上をこうやってねじってそうするとここにワインの柄が出るんですよね
日本古来の生活道具である手ぬぐいは体を拭うだけでなく物を包んだりカバーしたり季節のインテリアとして使ったりとその用途の広さも魅力の1つ
(スタッフ)今ちょうど巻かれてるような…そんなんにしたらこれで色がきれいと思いまして
東大阪で生まれ育ち二十歳の若さで結婚した西山さん
4人の子宝に恵まれ母として子育てに奮闘しながら7年前まで会社勤めをしていました
(西山)もともと趣味で手ぬぐいは集めていたんですけれど7年前に一番下の子どもができた時にモリユカさんの手ぬぐい子ども服のズボンに出会ったんですよねで作ってみた時にすごく簡単でこんな簡単に手ぬぐいのズボンできるんだったらみんなに広めてあげたいなと思ってそれでもうそのままモリさんに連絡して始めたのがきっかけです
教室を開くため洋裁学校に通い裁縫を猛勉強
手ぬぐい子ども服のワークショップを始めました
そこから始めました
こうして昨年12月手ぬぐいのセレクトショップを大阪に出店
手ぬぐいの魅力を伝えるため日々色鮮やかで斬新なデザインの作品を探しています
(スタッフ)今からどちら行くんですか?
訪れたのは金沢市内にある…
ケーキ屋さん
こんにちは
実はこちら型染め職人である北村紗希さんのご実家
彼女の作品は洋菓子と並んで展示販売されています
お邪魔します
ちょうど今染めている手ぬぐいがあるということでケーキ屋の2階にある工房へ
ここで…へぇ〜
なんと作業場はこの廊下
ほんとにすごい場所でやってますね壮絶です
この日染めていたのは型紙を2枚使った手ぬぐい
真っ白な生地の上に1枚目の型を置き動かないよう木枠で固定したらその上に色とのりを混ぜた染色材を塗ります
(北村)こういう感じで…
緑色に染めた手ぬぐいの上にもう1つの型紙を載せます
2色目は赤
柄が重なり合うように計算し型紙を彫っているそう
果たして…
赤入りましたね赤入りました
(西山)直接やってるとこ見るとこっちも思い入れがグッときますね
北村さんの染め型は手捺染という技法
色彩センスはもちろん想像力が不可欠です
そんな北村さんの代表作がこの妖怪シリーズ
西山さん早速仕入れにかかります
1枚ずつ手染めされた手ぬぐいは2つとして同じものはありません
選んだのはこの19種類の手ぬぐい
金沢でしか出会えない一点物が翌日にはショップに並ぶ
これもまま・めぞんの人気の秘密です
日曜日大荷物を抱えて歩く西山さんの姿が
おはようさん
西山さんの原点・手ぬぐい子ども服作りのワークショップの日です
7年目となる今ではズボンをはじめワンピース・洋服・帽子などさまざまなものの作り方を教えています
作業はどれも簡単
型紙を切り手ぬぐいに合わせて裁断
それを縫い合わせればできあがりです
(西山)真ん中で…キュッキュッて開いてくださいあっ!アハハハハ…ほんまやこれだけでいいじゃないですか
(西山)あとはここ合わせてチクチク…
中にはリバーシブルの帽子も
できてるすごいめっちゃかわいい
(泣き声)泣くんかいうわ〜とか言ってもらったらこんな感じです
イベントがある週末は夜9時を過ぎて帰宅することも
ただいま
台所に立つのはご主人の徹さん
すいませんごはんいっつも
手ぬぐいの魅力を伝えたい
夢に向かって走りだした妻を支え帰りが遅くなる日は快く家事も分担してくれています
(スタッフ)奥さんどんな方ですか?
そんな西山さんにはもう1つ大きな夢がありました
もちろん手ぬぐい作りを習ったことはありません
それでもデザインから型彫りまでやってみたかったのです
モチーフはすでに決めていました
まま・めぞんの並びにある大阪教会
およそ1世紀もの長きにわたり街を見守ってきた江戸堀のシンボルです
お店へ戻りラフ画をもとにさらなる試行錯誤
手ぬぐいに描くイメージを固めていきます
私今空を大きくしてて
果たしてどんなものができるのでしょう
デザインがまとまった2週間後西山さんは滋賀県・比叡平へ向かいました
おはようございます・おはよう・今日はよろしくお願いします
訪れたのは型染め作家の鴨川志野さんの工房
西山さんが最も尊敬する手ぬぐい作家で手ぬぐい子ども服教室を始めた7年前から親交があります
まま・めぞんで人気の「ワインパーティー」をはじめ鴨川さんの作品はユーモラスでストーリー性があります
「江戸堀の空に舞う手ぬぐい」というストーリーを表現したい西山さんは今回デザインと型彫りの監修を鴨川さんにお願いしました
2週間かけて練り上げたデザイン画
大阪教会の下にまま・めぞんがあり江戸堀の空に手ぬぐいが舞っています
プロである鴨川さんの感想は…
みんなこういう角度で絵が左に落っこっちゃうでしょ
(鴨川)この線いるかなぁ?
基本的なデッサンから厳しいダメ出しの連続
西山さんがこだわった空を舞う手ぬぐいは…
(鴨川)太陽から下りてくるのはおもしろい考えだと思うから吸い込まれるようにしたら?
(鴨川)ストーリーがあるということはすごい私は大事にしてることなんでそれがおもしろいのでそれが人に伝わった時にあぁそんなお話物語があるんだっていうことで皆さんまぁ何ていうのかな手に取ってくださる
鴨川さんのきめ細やかなアドバイスは確かな道標
一から書き直しです
こうして新たに生まれたデザインがこちら
江戸堀の空を舞う手ぬぐいがまま・めぞんへ吸い込まれています
よく見るとまま・めぞんが取り扱う作家さんたちの作品ばかり
その中には手ぬぐいに乗る西山さんの姿も
西山さんが愛する街と手ぬぐいが描き込まれています
さらに最初のデザインにはなかった新たな物語も加えられました
(西山)これ誰だか分かりますか?今撮影してるカメラさんなんですよ
デザインが完成したら型紙作り
和紙に柿渋を塗って作られた渋紙に絵を写し細かい部分から丁寧に彫っていきます
(西山)これこれこれ…このね…わぁ〜!楽しいぞこれは楽しいわ
この日は深夜まで作業に没頭
翌日はお店を開け接客の合間に時間を見つけてこつこつ根気よく彫り進めていきます
こうして丸2日の時間を費やしようやく型彫りが完成
できたかもおっいい感じで建物が…おぉ〜鯨の手ぬぐいも私もフフッ…
(スタッフ)やっと笑顔が出ましたねずっと真剣な顔やったけどほんとに大変だったかも細かい
型を彫り終えると次は紗張りという染める時に絵柄がずれないよう網を張り補強する作業
素人にはできないので業者に発注
そしていよいよ染めの工程
西山さん堺へと向かいました
おはようございます今日はよろしくお願いします
以前LIFEでも紹介した工房・ナカニ
明治時代大阪で生まれた注染という伝統技術を今も守り続けています
ナカニが生み出す手ぬぐいの特徴は「にじみ」と「ゆらぎ」
西山さんはこの温かみのある色合いを自分の手ぬぐいにも表現してほしいとナカニに染めをオファー
手ぬぐいを広めたいという西山さんの熱意に賛同し特別に染めてもらえることになったのです
紗張りが済んだ型紙も届きました
薄い網が張られ漆で補強されています
細かいデザインを見たナカニの職人さんは…
(西山)そんなに無理ですか?
こだわって細かく彫りすぎたせいで染めると絵が出なかったり元の線が切れてしまったりしていたのです
多少マシにはなると思うけどな今日は中止
思わぬ中止
肩を落としてこの日は帰宅
気になったスタッフが追いかけてみると…
(スタッフ)西山さん大丈夫ですか?全然大丈夫じゃないですボツってあかんくなるかもしれへんし…あそこまで頑張ったのに…陽くんあかんかった・
(すすり泣き)・陽くん…
翌朝いちるの希望を胸に再び注染工房・ナカニへ
職人さんに託した型紙の補強はできたのでしょうか?
ありがとうございます型を直してすいません昨日はご迷惑おかけしてほっとしました昨日のことを思ったらもう…
西山さんの型紙はベテラン職人さんたちの手により見事修復
切れたり細かったりした部分すべてが補強されました
よみがえった型紙は昨日のうちに染めの下準備まで行われました
木枠にはめられ染めたくない部分に糊を乗せる防染です
今糊塗ってる所が染まらないんですね白く抜き出てる所に染料を入れていくので
こうして25mの生地を蛇腹状に折り返しながらのりを載せていくのです
工程は染めの作業へ
西山さんは夏の青空と夕焼け空の2種類をオーダー
緑とオレンジおおまかな色を伝えあとは職人さんにお任せ
長年の勘を頼りに染料を作っていきます
色が決まれば染料がはみ出さないようのりで土手を作ります
どこをどのように染めるかは職人さんのセンス次第
何十枚も生地を重ねると染料が横へとにじんでしまいます
そこで考えられたのが真空ポンプを使う方法
ペダルを踏むと勢いよく染料が吸い込まれ下まで流れて一度に何十枚も染めることができます
ただしペダルを踏むタイミングや長さなどによって染まり具合が変わるので同じデザインでも職人によって仕上がりはさまざま
染め上がりをチェックした職人さんに笑顔が
染め終えたらのりを洗い流します
果たしてどんなふうに仕上がったのでしょう
あぁ…うわぁ!
手ぬぐい好きの主婦・西山美千代さんが初めての手ぬぐい作りに挑戦
心を込めてデザインし彫り上げた作品がついに完成しました
あぁ…うわぁ!あっすご〜いすご〜いあっこっちもきれい!
西山さんがリクエストした夕焼け空の色はオレンジのグラデーションとにじんだような風合いがどこかノスタルジックで優しい仕上がり
夏の青空は初夏の新緑のようなエメラルドグリーンで表現され目にも涼しげになりました
アハハハ…型ねほんとに難しいやろうなって思ってた所が全部出てて…
西山さんの汗と涙の結晶が店頭に並びます
お客さんの反応は?
あっここ!?えっウソ!?あっそうなんやあっこれ…えっ?
(西山)ここ入り口なんですそうなんやへぇ〜ですよね
(西山)カメラさんが…どういうことですか?へぇ〜みんな降ってきてこの中に入っていくっていうストーリーが…はいあるんです
手ぬぐい作りの苦労を体験しより深く手ぬぐいを知った西山さん
夢のツヅキは?
今回この手ぬぐいを作ることで物作りの大変さ分かっていたようで全然やっぱり分かってなかったんだなってのがすごく今回苦労して作ったのですごく身に染みましたなのでここにある作家さんたちのすごく頑張って作った手ぬぐい1本1本をどんどんみんなに発信して広めていきたいなって思ってます
西山さんの夢のお城まま・めぞんでは楽しくて奥深い手ぬぐいの魅力を思う存分味わえます
職人さんたちの協力で完成したオリジナル手ぬぐいは本日発売予定です
2015/04/11(土) 11:00〜11:30
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[字]/佐々木蔵之介 「主婦の転身!人気の手ぬぐい専門店」
人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は「主婦の華麗なる転身!人気の手ぬぐい専門店」です。
詳細情報
◇番組内容
大阪・肥後橋にある手ぬぐい専門のセレクトショップ「まま・めぞん」。店主のにしやまみちよさんは4児を育てる主婦でしたが、手ぬぐい好きが高じて念願の専門店をオープンさせました。今回は初めて自分でデザインし型を取り、染め上げるオリジナルの手ぬぐい作りに挑戦します!
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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