NHKニュース おはよう日本 2015.04.11


おはようございます。
7時になりました。
半世紀以上にわたる対立の歴史に終止符を打つのか、世界の注目が集まっています。
1961年に国交を断絶したアメリカとキューバ。
米州首脳会議に出席するため、中米のパナマを訪れているアメリカのオバマ大統領とキューバのカストロ議長が、両国の国交正常化に向けて、会議2日目となる11日に、意見を交わす見通しとなりました。
〜注目が集まる、アメリカとキューバの国交正常化交渉。
日本時間のきょう未明、ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は、こう述べました。
オバマ大統領とカストロ議長。
直接会えば、おととし12月、南アフリカのマンデラ元大統領の葬儀以来となります。
パナマではアメリカのケリー国務長官とキューバのロドリゲス外相が9日夜、国交断絶以来初めてとなる両国の外相会談を開き、国交回復と大使館の再開の手続きについて、重点的に意見を交わしています。
外相会談に続き、首脳会談が開催され、国交正常化に向けて、大きく動き出すのか、注目が高まっています。
では、現地パナマで取材している望月記者に聞きます。
オバマ大統領とカストロ議長、11日に会って、意見を交わすということですけれども、歴史的なこととなりますよね。
そうですね。
アメリカとキューバの首脳が会って、両国の懸案について意見を交わすのは、国交断絶以来初めてとなり、歴史的なものとなりそうです。
ただ、オバマ大統領とカストロ議長が、どのような形で意見を交わすのか。
公式な会談となるのか、それとも立ち話のような形となるのか、その見通しは立っていません。
望月さん、その公式な首脳会談の実現を阻んでいるものというのは、何なんでしょうか。
アメリカもキューバも、米州首脳会議の場での首脳会談の実現には、意欲を示してきました。
しかし、キューバが強く求めていたアメリカによるテロ支援国家指定の解除が、まだ実現されていない問題が、影響を与えている可能性があります。
この問題について、オバマ大統領は国務省の見直し作業が完了し、近く決断をする意向を明らかにするなど、キューバに歩み寄った姿勢を見せています。
アメリカ政府内には、公式な首脳会談を行うことで、今後の国交正常化交渉の機運を高めるべきだという意見も強く、どのような形で両者が会うのか、注目が集まっています。
東日本大震災の発生から、きょうで4年1か月です。
このところ、少子化による小中学校の統廃合が全国で進んでいますが、被災地の岩手、宮城、福島の3県では、震災のあと1割に当たる194校が、統廃合でなくなったことが分かりました。
震災後の人口流出も影響していると懸念されています。
津波や火災で校舎が使えなくなった門脇小学校。
別の学校を間借りして授業をしてきましたが、児童の数は震災前の3分の1に。
今月、別の小学校に統合されました。
岩手、宮城、福島の教育委員会によりますと、震災前、平成22年度の小中学校の数は、3県で1986校でしたが、ほぼ1割の194校がなくなりました。
背景には、被災地の人口流出もあると見られています。
文部科学省によりますと、平成22年度と昨年度を比較した小中学生の減少率は、3県とも全国平均の4.2%を上回っています。
流出を防ごうと、独自のカリキュラムを導入した所も。
浦戸諸島で唯一の浦戸小中学校。
今年度から、小中9年間の一貫教育をスタートしました。
離島という状況を補おうと、インターネットで外国人の学生と結び、小1から英語の授業。
地元の住民から、漁業や米作りなどを学ぶ体験学習も導入しました。
こうした教育に魅力を感じ、島の外から新たに3人の生徒が入学しました。
ただ、地域によっては集団移転などの本格化で、子どもの数がさらに減る懸念もあり、被災地の課題となっています。
こちらは、東日本大震災で津波に流されずに残った、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松です。
震災後、枯れてしまったことから、切り倒して保存の処理をしたうえで、元の場所に復元されています。
今、映画、もののけ姫などの美術監督として知られる背景画家の山本二三さんが、一本松を題材にした絵本を制作しています。
朝日に浮かび上がる奇跡の一本松。
この絵を描いた山本二三さんです。
アニメーション作品の美術監督として、背景画を手がけてきました。
これまで携わった作品は、もののけ姫や天空の城ラピュタなど、80以上。
わー、すごい雲!
背景に描く迫力のある雲は、二三雲と呼ばれ、印象的なシーンを演出してきました。
その山本さんが、背景画だけでなく、すべての絵を手がけた絵本を制作しています。
主人公は、一本松を人間に見立てた一人の少女。
津波で家族や友達を失った少女が、孤独の中から生きることの意味を見いだしていく物語です。
文章は、芥川賞作家の新井満さんが担当しています。
震災後、山本さんは現地を訪れ、被災した人たちの思いを知りました。
被災地のことを忘れないでほしい。
このことばに背中を押され、ほかの仕事を断って、絵本の制作を進めてきました。
そして描いた、被災前の高田松原や町並み。
そこで生活してきた人たちの息遣いを込めました。
一本松の少女は、家族ら周囲の松に守られたことで津波から生き残りました。
山本さんが描き進めていく中で悩んだのは、その津波が松林を襲うシーンです。
子どもが手に取る絵本で、どのように描けばいいのか。
考えた末、山本さんが選んだのが、透明度の高いアクリル絵の具。
津波の輪郭をぼかす技法を使いました。
長年、アニメーションの作品で培ってきたものです。
そして今回、山本さんが特に思いを込めたこと。
それは、ふだんは描かない人物の表情でした。
津波でたった一人になった一本松の少女。
初めは表情から生きる気力が失われていました。
物語の最後、少女は、夢の中で家族から生き続けてほしいというメッセージを受け取り、4人の子どもの母親となります。
このシーンで、山本さんは少女の複雑な思いを表情に込めました。
山本さんは、今回の絵本が震災のことを忘れず、生きることの意味を改めて考えるきっかけになってほしいと願っています。
この絵本、希望の木は、来月出版され、今後、アニメーションの制作も進められるということです。
きのう、茨城県の海岸におよそ160頭のイルカが打ち上げられました。
海洋生物学の専門家らがきょう、現地で調査を行い、原因を調べることにしています。
茨城県の鉾田市から鹿嶋市にかけての鹿島灘に面した海岸で、きのう、イルカの一種、カズハゴンドウおよそ160頭が打ち上げられました。
地元の人などが救出作業を行いましたが、衰弱したイルカも多く、鉾田市などは、きょう午前8時から、死んだイルカを砂浜に埋める作業を行うことにしています。
カズハゴンドウは、ハワイ沖などの暖かい海域に生息するイルカで、大量に打ち上げられた原因は分かっていません。
国立科学博物館など、国内各地の海洋生物学の専門家はきょう、現地を訪れ、イルカの胃の内容物に、寄生虫や環境汚染物質が含まれていないかなど、原因に結び付く要素を調べることにしています。
専門家の間では、ここ数日、気温が低かったことが影響した可能性や、シャチなどの天敵に追われ、迷い込んだ可能性などが指摘されています。
日米両政府は、新たな日米防衛協力の指針、ガイドラインについて、外務・防衛の閣僚協議、2+2を、今月27日にニューヨークで開いて取りまとめる方向で、最終的な調整を進めています。
日米の外務・防衛当局の担当者は、今月8日の防衛相会談を受けて、ガイドラインの18年ぶりの見直しに向けて、現在、詰めの協議を行っています。
両政府は、最終的には外務・防衛の閣僚協議、2+2で、新ガイドラインを取りまとめることにしていて、日本から岸田外務大臣と中谷防衛大臣、アメリカからケリー国務長官とカーター国防長官が出席し、ニューヨークで現地時間の今月27日に2+2を開く方向で、最終的な調整を進めています。
これまでの協議で、新ガイドラインでは、焦点となる集団的自衛権の行使の事例として、弾道ミサイルへの対応や、不審な船舶への強制的な立ち入り検査などを挙げ、共同対処の在り方を示す方向となっています。
このほか、公明党が日本から遠く離れた中東などで行うことには慎重な、機雷の掃海活動についても、地域を明示せずに盛り込むことが検討されています。
一方、岸田外務大臣は2+2のあと、ニューヨークの国連本部で開かれる、今後の核軍縮の方向性などを議論するNPT・核拡散防止条約の再検討会議に出席し、日本が唯一の戦争被爆国である立場から、核兵器のない世界の実現を呼びかけることにしています。
窓の外に広がるのは、1960年代の三重県四日市市のコンビナートです。
コンビナートから出た煙が原因で、四日市ぜんそくが起きました。
この教室は、先月、四日市市に作られた公害について学ぶことができる資料館に実際にある展示です。
そしてこちらには、水道も備えられています。
煙を吸った子どもたちの身を守ろうと、当時、この学校では、1日に6回、子どもたちにうがいをさせていました。
今、アジアなどの経済発展に伴って、国際的に公害が問題視される中で、この資料館の設立をきっかけに、公害の悲惨さ、そして環境改善に取り組んだ経験を、世界に伝えていこうという輪が広がり始めています。
先月、三重県四日市市に出来た四日市公害と環境未来館です。
公害の歴史と教訓を後世に伝えるために、市が設立しました。
患者が体験談を肉声で語るコーナーや、当時の状況を記した証言集など、公害の悲惨な現実を学ぶことができます。
この資料館の完成を心待ちにしてきた人がいます。
澤井余志郎さん86歳です。
公害がもたらした被害の実態を調べ、資料館を設立するために中心になって働きかけてきた一人です。
高度経済成長期の1960年代、四日市には石油コンビナートが作られ、町は発展しました。
しかし、コンビナートから発生した亜硫酸ガスを含む汚れた空気によって、ぜんそく患者が急増。
死者も出ました。
1967年、9人の患者が企業を相手取って訴訟を起こしました。
澤井さん自身は患者ではありませんが、原告団を支援し、訴訟の記録を取ってきました。
この裁判は、全面勝訴となりました。
しかし、その後も公害の患者は苦しみ続けました。
澤井さんがずっと気にかけていた患者がいます。
野田之一さん83歳です。
野田さんは発作が起きるため、数種類の薬が欠かせない生活を送ってきました。
苦しみ続ける患者の姿を目の当たりにした澤井さん。
この悲劇を繰り返さないために、公害の記録を後世に伝える資料館を設立しようと、患者の野田さんと共に動き始めました。
ところが、資料館の設立は簡単には実現しません。
四日市市は企業と公害対策を進め、1970年代の後半には、原因となっていた亜硫酸ガスの値が改善されました。
公害の町という負のイメージを払拭したい四日市市は、当時は資料館の設立を認めなかったのです。
こうした中、澤井さんたちは公害の体験を伝える語り部活動を始めました。
この15年で小学校や中学校など230校ほどに赴き、公害の悲惨さを伝えてきました。
さらに公害のことを学ぶための市民団体を立ち上げ、改めて資料館の必要性を訴え続けました。
四日市市に直接要望書を提出するなど、何度も働きかけを続けました。
四日市市は、公害に対する考え方を変えました。
世界で公害が問題になる中、四日市で何が起きて、どうやって公害と向き合ってきたのか、その経験を伝えることが大切だと考えるようになったのです。
野田さんたちが起こした裁判を終えてから、実に40年の月日を経て、ようやく資料館が設立されることになったのです。
澤井さんの活動を知って、公害との向き合い方を変えた人がいます。
三重県桑名市の主婦、鈴木優美さんです。
2歳のときにぜんそくを発症。
市から公害患者と認定された鈴木さん。
しかし、高校生のときにその認定を取り消しました。
母親から認定患者のままでは、嫁のもらい手がなくなると言われたからです。
鈴木さんはその後、結婚し、出産を経験しましたが、認定患者だったことをみずから語ることはありませんでした。
資料館の設立にあたり、鈴木さんは語らずにきた自分の体験をメッセージにして寄席ました。
澤井さんの熱い思いを知り、公害と向き合おうと思ったからです。
今、鈴木さん以外の人も資料館設立をきっかけに、公害について学び、語り継いでいこうとしています。
過去と向き合い、よりよい未来につなげるための活動の輪が広がり始めています。
40年という歳月に、重みと、それから皆さんの強い思いを感じますね。
そうですね。
今月の中旬には、ベトナムから視察団もこの資料館を訪れる予定だということです。
公害の教訓が海外でも生かされようとしています。
スポーツです。
今週からは向井アナウンサーが担当します。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。
まず競泳の日本選手権です。
4冠を目指す萩野公介選手は、ライバルの瀬戸大也選手と対決しました。
萩野、200メートル個人メドレー。
同学年の瀬戸と直接対決です。
萩野は最初のバタフライでトップに立ちます。
3種目目の平泳ぎ。
瀬戸がぐんぐんと差を詰めています。
瀬戸が追い上げ、勝負は最後の自由形へ。
残り25メートルの勝負になってきた。
萩野がまた突き放す、萩野が逃げる。
萩野が先頭。
瀬戸が追っているが、萩野が逃げる。
萩野が優勝。
萩野はライバル対決を制し、3つ目の優勝。
2年連続の4冠へ、あと1つです。
こちらは18歳の渡部香生子。
ここまで2種目で優勝し、3冠に挑みます。
バタフライと背泳ぎを強化してきたという渡部。
積極的に飛ばします。
得意の平泳ぎで差をつけました。
ここから強いのが渡部。
ぐんぐん出てきますね。
みずからの日本記録よりもかなり速いタイムで泳いでいる。
さあ、これは記録更新への期待が高まってきました。
最後の自由形。
さあ、渡部が先頭だ。
大きく上回っていますね。
2分10秒58の更新なるか、渡部。
みずからの日本記録を更新し、3冠達成。
次は200メートル平泳ぎで4冠を目指します。
いやー、18歳の渡部選手、勢いありますね。
ですね。
この渡部選手も4冠かかりますが、この女子の200メートル平泳ぎは、あす行われます。
そしてですね、きょうは男子200メートル背泳ぎに、ロンドンオリンピックの銀メダリスト、入江陵介選手が登場します。
楽しみですね。
最後にプロ野球の結果です。
セ・リーグは中日とヤクルトが勝ちまして、DeNAを含めた3チームが首位に並びました。
パ・リーグ、楽天は引き分けを挟んで、今シーズン初の3連勝です。
以上、この時間のスポーツでした。
続いて気象情報です。
雨の朝となっている所が多いようですね。
南さん。
花の雨になっています。
現在の宮城県の大河原町の様子をご覧ください。
大河原町は、桜が現在、満開です。
白石川沿いに5キロ以上に連なって、ソメイヨシノが咲き誇っています。
きょうは上空、曇り空、また、雨も降っています。
光の色が少なくて、桜の花の白さがちょっと目立たなくなっていますが、あすは青空が広がって、あすはお花見日和になりそうです。
では午前3時の天気図です。
南の海上に前線が停滞して、前線上に低気圧が発生して、この低気圧の影響で、現在、東日本や北日本を中心に雨が降っています。
夜になると、低気圧の中心は東の海上へ移って、夜になると、天気は回復に向かっていく見込みです。
ただ、沖縄付近は前線の影響で夜にかけて、雨が続きそうです。
そして高気圧から吹き出る北寄りの風、また低気圧に向かう北寄りの風の影響で、関東付近などは冷たい空気が流れ込み、きょうも寒さが続きそうです。
きょうの天気の移り変わりです。
東日本や北日本は全般に雲が多く、お昼過ぎ、また夕方ぐらいまでは雨が降ったりやんだりの天気が続く見込みです。
夜になると天気は少し回復に向かっていきますが、まだ山沿いなどでは少し雨の残る所もあるでしょう。
西日本は天気は回復して、青空の広がる所が多くなる見込みです。
きょうの各地の予報です。
2015/04/11(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

アメリカとキューバの国交正常化に向けた協議の最新情報を伝える▽「もののけ姫」などの美術監督が「奇跡の一本松」をテーマにした絵本を制作。作品へ込めた思いを紹介。

詳細情報
番組内容
1961年にアメリカとキューバが国交を断絶して以来初めてとなる両国の外相会談が開かれた。両国の国交正常化交渉に向けた協議の最新情報を伝える▽東日本大震災の津波で残された岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」をテーマにした絵本の制作を、「もののけ姫」などの美術監督で知られる山本ニ三さんが行っている。陸前高田市の風景や歴史、人々の思いを伝えたいという山本さんの作品に込めた思いを紹介する。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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