玄界灘をえい航されているのは、1隻の高速船。
今日午前10時過ぎ、韓国南部のプサンから福岡へ向かっていた高速船「コビー3号」がプサンの沖合でクジラと見られる物体と衝突した。
高速船には乗客161人、乗員7人の合わせて168人が乗っていて、衝突の衝撃で12人がケガをして病院に運ばれた。
いずれも軽傷。
高速船には、4人の日本人が乗っておりうち60代の男性1人が前の席に顔をぶつけて打撲傷を負ったという情報もある。
高速船は衝突後、エンジンが止まって漂流したが、韓国海洋警察の警備艇にえい航されて午後4時前にプサン港に戻ったとのこと。
クジラによるものと見られる事故につきましては、新しい情報が入り次第、お伝えします。
次は、株価です。
午前9時過ぎにその瞬間がやってきました。
日経平均株価が一時2万円の大台を回復しました。
実に15年ぶりとなるこの株高、企業業績回復への期待や外国の投資マネーなど様々な要因があったんですが、最後の一押しとなったのが、こちらユニクロだったんです。
株式市場はその瞬間を今か今かと待ちわびていた。
現在9時です、取引が始まりましたそして…15年ぶりに日経平均株価が一時、2万円を回復した瞬間。
こちらの証券会社では社員に500円の大入り袋も配られた。
2万円台に押し上げた主役は、昨日、好調な決算を発表したユニクロを展開するファーストリテイリングだった。
冬物衣料が好調なファーストリテイリングに買いが集まり、株価を押し上げた。
ちょうど同じ頃、個人投資家の村田さんも興奮気味にタブレット端末を見つめていた。
村田さんは去年1年間で2億円儲け、その利益をベンチャー企業に投資している。
日経平均株価が一時2万円の大台を回復したのは2000年4月以来、15年ぶりのこと。
今から15年前、シドニーオリンピックが開かれたこの年の前半、日本はITバブルに躍っていた。
ヤフーの株価は1株当たり1億円を突破し、ネット関連企業の株は軒並み値上がりした時代だった。
株価を押し上げた要因は15年前と、どう違うのか。
政府は、アベノミクスの成果が表れたと胸を張るが…1000万円を超す高級車がずらりと並ぶ自動車販売店には、平日にもかかわらず客の姿があった。
年明け1万7000円台でスタートした日経平均株価は3カ月あまりで上げ幅が2500円を超えた。
一方で、去年は経済成長率が3年ぶりのマイナスに落ち込んだ。
にもかかわらず、2万円を回復したのは、日銀による異次元の金融緩和と130兆円もの年金資金の運用。
市場に流れ込む公的な資金が株を買い支えている。
公的な資金と外国人投資家に頼った相場は日本経済の実力以上という冷やかな見方もある。
今後の先行きについて専門家は…2万円台のつかの間の達成感に包まれたものの2万円台が定着するのかどうか、先の見通しはハッキリしていない。
日本経済にとってはいいニュースなんですけれども庶民からは遠いところで動いているような印象ですよね。
そうなんですよね、果たしてこの数字が実態に合っているものなのかどうかということとそして足踏み状態の個人消費の改善に結びつくのかどうか、ここですよね。
テレビ朝日の番組「報道ステーション」が政権の経済政策アベノミクスの効果について取り上げた報道をめぐり、自民党が公平中立な番組づくりを要請する文書をプロデューサー宛に送っていたことがわかりました。
文書は、衆議院選挙の前の去年11月、テレビ朝日の「報道ステーション」のプロデューサーあてに自民党から送られたもの。
自民党側の説明によると文書では番組での報道についてアベノミクスの効果が大企業や富裕層だけにしか及んでいないかのような内容になっていると指摘したとのこと。
自民党は、公平中立な番組づくりに取り組むよう求めたとのことだが圧力をかけるものではないとしている。
自民党は去年の衆議院選挙の前に在京テレビ各局に公正中立、公正の確保を求める文書を送っているが、特定の番組の具体的なことに踏み込んでこのような文書を送ったのは異例。
一方、テレビ朝日は、JNNの取材に対し自民党側から文書を受け取ったことを認めた上で番組では、日頃から公平・公正をむねとしており特定の個人・団体からの意見に左右されることはありませんとコメントしている。
次は茨城県内の海岸に150頭ものイルカが打ち上げられた問題、ご覧のように加藤シルビアさんが現場で取材中なんです。
救助作業はどうなったんでしょうか。
3時間ほど前には数十頭のイルカが打ち上げられていた、この海岸なんですが砂浜には、もうその姿は見えませんしかし、波打ち際に目をやりますと衰弱したイルカが尾びれ背びれを動かしながら海へと懸命に戻っていく姿が見えます。
今回打ち上げられた150頭ものイルカ、実は4年前にも同じ茨城県の海岸で50頭ものイルカが打ち上げられていたんです。
茨城県鉾田市上空です。
たくさんのイルカが広範囲にわたって打ち上げられています。
一体何が起きたのか。
広い海岸線に沿ってイルカが点々と打ち上げられていることが確認できる。
ご覧ください、こちらのイルカ、体が乾かないように湿ったタオルがかけられています。
ヒレもわずかながら動かしています。
懸命に生きようとしています。
今日午前6時15分頃、イルカが100頭以上打ち上げられている、生きているので救助してほしいといった内容の通報が相次いだ。
警察や市などによると、海岸線などでおよそ10kmにわたり、およそ150頭のイルカが打ち上げられていると言う。
地元の人などが打ち上げられたイルカを懸命に海へ戻そうとしているが…弱ってしまっているのか、波の勢いに押され、前に進むことができない。
イルカなどが打ち上げられると自治体から救出の要請が入る大洗水族館。
カズハゴンドウは暖かい外洋に生息し、体長は2〜3m、体重は200kg前後。
およそ100頭から、多いときには1000頭を超える群れをつくり、行動すると言う。
イルカやクジラなどが大量に打ち上げられる現象はマス・ストランディングと呼ばれる周辺の海岸では年に数回、イルカなどが打ち上げられるものの一度にこれだけの量が打ち上げられるのは最近では珍しいと言う。
茨城県内では2011年3月にも今朝早く、茨城県鉾田市の海岸に打ち上げられた、およそ150頭のイルカ。
考えられる原因について、専門家は…茨城県内では2011年3月、鹿嶋市の下津海岸にカズハゴンドウが54頭打ち上げられ地元の住民らか救出作業に当たった。
このときは、32頭が死に、22頭を海に帰した。
およそ150頭が打ち上げられた今日の救出作業は、容易ではない。
午後になると、警察や海上保安庁も救出に参加。
イルカをクレーンで引き揚げて船に乗せ、沖合から海へ帰す作業が行われた。
一方で、海岸では死んだイルカを埋めるための大きな穴が掘られていた。
鉾田市や水族館などによると、衰弱が激しいものは安楽死させることもあると言う。
もう一度中継を呼んでみましょう。
シルビアさん、海に戻されたイルカの一部が戻ってきているということなんですけれども、今後の救助活動はどうなるんでしょうか。
鉾田市としての作業は午後5時に終わりまして、明日の朝8時に再開するということなんですが、今、まだ波打ち際には多くのボランティアの方が残って作業をしているという状況です。
今日は県内外からボランティアが集まりました。
朝5時に東京でニュースを見て、いてもたってもいられなくなって救助活動に来たという男性や宮城県で被災してこちらに移り住んできたという元漁師の男性は、1頭でも多くのイルカを助けたいということで懸命にその体に海水をかけている姿が印象的でした。
少しでも多くのイルカを助けるための懸命な作業、まだまだ続きます。
東京電力は放射線量が極めて高い福島第一原発1号機の格納容器の内部にロボットを投入しての調査を始めました。
炉心溶融を起こした原子炉の格納容器にロボットが入るのは初めてです。
廃炉へ作業が続けられている福島第一原発。
事故で溶け落ちた核燃料の位置や格納容器内の損傷の状況が詳しくわかっておらず大きな課題となっている。
2012年には、1号機の格納容器内に配管からカメラを入れて限られた範囲の調査をしたが最大で毎時11.1シーベルトを観測。
これは人が40分程度で死に至るとされるほどの極めて高い値だった。
そして今朝、この格納容器の内部にロボットを投入する初めての調査が始まった。
ロボットは、格納容器につながる直径10cmほどの配管を通れるよう棒のような形をしていて、内部に入ると、関節を曲げ安定した状態で調査を行う。
計画では、1号機の格納容器の1階部分にロボットを入れ今日と来週13日の2日間で2つのルートに分けて調査する予定。
事故から4年あまり。
東京電力は今回のロボット調査をいまだ細かな状況がわからない奈良の東大寺でも油のようなものがかけられる被害があった。
被害が見つかったのは世界遺産、東大寺の国宝、大仏殿内にある大仏を載せた須弥壇や同じく国宝の南大門の金剛力士像の足もとで、液体からはかんきつ類のような臭いがしたとのこと。
警察は防犯カメラの映像を分析する方針。
JNNのまとめで今日はほかにも千葉の成田山新勝寺など5つの寺と神社でも液体がかけられる跡が見つかっていて被害は6つの府県で23件となった。
今日午前11時40分頃、北海道函館市で軽乗用車が歩道を歩いていた親子3人を次々とはねた。
23歳の父親と3歳の長女は軽傷だが、1歳の長男は、頭に大ケガをしているとのこと。
運転していた43歳の男はその後、車を降りて父親などを殴り警察に取り押さえられた。
男は誰でもいいからひいてやろうと思ったなどと話していて警察は、殺人未遂の疑いで調べている。
韓国を訪れているアメリカのカーター国防長官は、米韓国防相会談に臨んだ。
会談では北朝鮮の核・ミサイル問題に連携して対応するほか、日米韓3カ国の安全保障面での協力強化を確認している。
沖縄で不登校や引きこもりの子どもたちの支援に当たっていたこちらの上江田静江さんが殺害されました。
3年前、JNNが放送した番組には愛と熱意を持って子どもたちと向き合う、そんなそんな上江田さんの姿が映っていました。
昨日午後、沖縄市の自宅兼事務所で若者支援などを行うNPO法人の代表、上江田静江さんが殺害されているのが見つかった。
背中には、刃物で刺された傷が1カ所あったと言う。
なぜ上江田さんは殺されてしまったのか。
これはJNNが3年前に放送したドキュメンタリー番組。
そこには、およそ30年にわたり不登校やひきこもりなどの子どもたちと向き合う上江田さんの姿があった。
一人一人に声をかけ、畑仕事をする上江田さん。
子どもたちからも厚い信頼を寄せられてきた。
また映像には、殺害現場となった建物の内部も。
1階はNPO法人の事務所、2階は自宅となっていたが、事件発覚時、上江田さんは2階のリビングで倒れていたと言う。
3年前の番組内では、取材に内部の階段を取り外したと話した上江田さん。
2階へは外階段を使っていた。
その2階のベランダ付近からは、上江田さんのものと見られる血の跡が見つかり警察は、犯人が上江田さんを殺害後ベランダを通って逃走したと見ている。
事件を受け、周囲には動揺が広がっている。
現場周辺の学校では今朝、生徒が保護者に付き添われながら登校した。
上江田さんはなぜ殺害されたのか。
2015/04/10(金) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
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竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
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