親はそう願うもの。
でもそのために…番組では…今回はこのアンケート結果をもとに…
(テーマ音楽)
(拍手)水内猛です。
くわばたりえです。
すごく気になるテーマですよ。
教えて頂くのは小児科医として科学的視点から子育てを研究している…そしてもう一方。
子どもの発達に親子関係が与える影響について研究している…お二人が身につけてよかったものってあります?もう私ね遠い霞のかなたに行っちゃってあれなんですけど身につけてよかったというかこういう事ができててよかったなと思うのはね…何でも知りたい知りたいってそういう子どもだったような気がするんですね。
例えば本読んだらどんな事書いてあるのかとかね。
そういう性格だったのがよかったかなと思いますね。
遠藤さんいかがですか?
(遠藤)人から何かしてもらった時に素直に「ありがとう」って感謝して絶対この人にはいつかお返ししないといけないんだなっていうふうに思う気持ちのようなものがもしかしたら小っちゃい子どもの頃に身についたかなというふうに思ったり…。
すごいいい子じゃないですか。
なんか涙出そうな。
うちの子にもそうなってほしい。
すごいですね。
さあそれでは早速教えて頂きましょう。
まずはこちらのテーマから。
これは一番多いんじゃないですか。
絶対英語はしゃべれとかなあかんっていうのは大きいと思うんですけどね。
自分がしゃべれないと余計にね。
自分がしゃべられへんくせに。
そうなんですよね。
さあまずは皆さんにお寄せ頂いたアンケートの回答をいくつか見てみましょう。
神奈川県2児のママ。
続いては…実際どうなんでしょうかね。
外国語ってやっぱり小さい頃からやってた方がいいんですかね?
(榊原)結果としてどういうのをね親御さんが望んでるかによると思うんですね。
アメリカで研究があってですね7歳ぐらいまでに例えばアメリカに移民してきた子どもは完全なバイリンガルなんです。
それ以降の子どもは完全なバイリンガルにならないという事でバイリンガルを望んでいらっしゃるのかあるいは普通に会話ができるようになってるかによって乳幼児期にどのぐらい力を入れるかっていうのは違うと思うんですね。
(遠藤)結局言葉っていうのはコミュニケーションの道具だけじゃなくて考えるための道具だったりもしますのでそうすると日本語でしっかりと考える力を身につけた上に新しい言葉を覚えていくっていうふうに考えた方が言葉そのものを小っちゃい段階にちゃんと話す事ができるようになるっていう事よりもそういう言葉に関して関心を持ったりとか将来外国の人と話をしてみたいなっていう気持ちを持てるようにした方がいいかな。
ちなみに語学力以外にも才能に関する意見が多数。
続いて…埼玉県の北濃さんも娘のさらちゃんが音楽に興味を持つようになってほしいと思っています。
そのためにパパは…
(ピアノの弾き語り)高校時代に行ったコンサートであるアーティストの影響を受けて始めたピアノの弾き語りを1日2時間ほど聴かせているんです。
でもさらちゃんは…やっちゃってるんですけど。
たとえ今は興味を持ってくれなくても子どもの周囲に…パパは自分の経験から子どもには小さいうちから…親の…子どもが…いいですよね。
パパも楽しそう。
ママもお子さんも…。
自分から興味を持ってほしいというのは親の願いでもあるのかもしれませんけども。
遠藤さんはいかがですか?
(遠藤)心理学の難しい言葉に「内発的動機付け」っていうのがあるんですけども。
「内発的」っていうのは自分の内側から湧いて出るっていう。
「動機付け」ってやる気なんですけれども要するに自分の内側から「あれ面白いからやってみたい。
もっともっとやってみたい」っていう気持ち。
これを要するに大切にしてあげるというのが一番重要な事で。
それこそ「これやったらご褒美あげるよ」っていう事でやらせていくとでも結果的には長続きしないでかえってうまくいかなくなると嫌いになっちゃうっていうそういう事があるっていわれてますね。
榊原さんご意見ありますか?やっぱり楽しい時間を親子でつくるっていう事で子どもも親が楽しそうにしてるし親もこれ覚えてもらおうと思ったりして目が輝いてる。
そういう場面をつくる事は親子関係の中ですごくいいですよね。
子どもっていうのはいろんな経験は自分から選べない。
ですからスポーツでもいいし音楽でもいい。
ピアノじゃなくてバイオリンでもいいと思うんですね。
そうすると子どもは自分がどれが合ってるかっていう事をいずれ分かるようになると。
いろいろな経験の入り口をね親御さんが準備してあげてもいいと思うんです。
でも大事な事は本人があんまり嫌がるのをねどんどんどんどんやってると今度逆に嫌いになってしまう可能性があるという事でその見計らいが難しいかなと思いますけど。
でもそれさえやればああいう事やってるのはほんとにいい事だと思いますね。
なるほどね。
さあそれでは続いてのテーマにまいりましょう。
こちら!それはそうですよ。
ハッハッハッ!前向きになり過ぎるとこうなりますけどね。
それも困ったもんだ。
さあどのような意見が寄せられているか見てみましょう。
千葉県1児のママ。
続いて…もう一方…でもやっぱ前向きでいるためには自分を信じる事とかやっぱ肯定するっていう事が大切になってくるんですかね?心理学で「自己効力感」という言葉があったりするんですね。
自分には周りの人を動かすだけの効果を及ぼす力があるんだというそういう自己効力感という。
有名な心理学の研究にルーマニアの孤児を対象にした研究というのがあって。
今から30年ほど前独裁政権時代のルーマニアでは多くの孤児が生まれました。
当時の孤児院は子ども20人の面倒を大人1人で見るような劣悪な環境。
(遠藤)そういうお子さんたちっていうのは例えばすごく今困っている寂しいっていうふうに子どもさんが声を上げてもやっぱり1人の大人の人では応じきれないわけですよね。
そうすると自分が泣いても何をしても要するに世界変わらない。
要するに圧倒的な無力感を抱え込んでしまうわけですね。
だから逆に言えば自分が声を上げた時にちゃんと確実に応えてもらうっていうような経験が積み重なっていけば自分には効果を及ぼすだけの力があるんだっていう自信の根源のようなものというのを子どもたちは身につける事ができる。
深いなぁ。
じゃ今の話聞いてると特別にこういう事してあげた方がいいっていうんじゃなくて子どもが困って助けを求めてきたらお母さんおるから大丈夫。
これを続けてるだけでいいって事ですよね。
榊原さんいかがですか?
(榊原)今保育園とか幼稚園ではやはり子どもの自尊感情とか自己効力感を一生懸命高めようという事やってるんです。
その一つの根拠として原因として日本の子どもは世界の子どもに比べると自己効力感とか自尊感情が低いんじゃないかというそういう研究があったりするんです。
私もちょっと調べてみたのここにあるんですけど。
その結果分かったのは日本だけが低いわけではない事。
ではなぜ低い結果が出ていたのかというと欧米の価値観を反映した基準で測っていたからと考えられています。
日本人の美徳で謙遜とか人を立てる。
自分は我慢しよう。
我慢するというと自尊感情低いという事に評価されちゃうんです。
だから私はそんなに日本の子どもは心配する状況にはないと思うんですがその人の能力に合った自分自身の自己主張があるんですけどそれだけないのにたくさんのものを求めるっていうのは自尊感情は高いかもしれないけど必ずしも社会的にうまくいくわけではないという事ですね。
お国柄とかもあると思うんですが前向きかどうかっていうのってその人一人一人の性格の違いっていうのもあるんですよね。
ここで突然ですが幼児期から性格ってこんなに違うというVTRをご覧頂きましょう。
こちらの保育園の子どもたちの…その状況とは先生が「三びきのこぶた」の読み聞かせをしています。
お話の最後オオカミが退治され逃げていくシーンになったところでこちらの着ぐるみオオカミが園児のいる…まずは…子どもたち物語の世界に完全に入り込んでいるようです。
そしていよいよ物語はオオカミが退治されるクライマックスへ!
(先生)わ〜こっちに来るかもしれないよ!
(先生)みんな怖かった?続いて…1歳違うとどんな反応を見せるでしょうか?そして…喜びを素直に表す子やお友達を気遣う子など反応はさまざま。
中にはこんな子まで。
(取材者)本当?2歳児よりも…以上皆さん…う〜ん。
違いますね全然ね。
榊原さんいかがですか?VTRご覧になって。
非常に興味あるねVTRでしたね。
子どもってやっぱりもともと生まれつき敏感な子どもとそうじゃない子がいるんでそれが怖がり方の差につながったと思うんですね。
もう一つああいうオオカミが来るって怖い状況よく言うストレスって言いますね。
ああいうストレスが来ると子どもは最初は無防備なようですけどだんだんだんだんそれに対応するストレスに対する抵抗力もああいう形でつけてくという事が分かっています。
ストレスは子どもにあんまり与えない方がいいんじゃないかというとそれもあんまり良くない。
一定のストレスの中で子どもは自分はどうしてればいいのかという事を身につけてく。
でもやっぱりね親としては将来的に前向きな人間になってほしいというのは思ってるわけですから。
前向きになるためにというかさせるためには遠藤さんいかがですか?「すごく頑張ったからこれができたね」っていうふうな褒め方をされた方が子どもというのはどんどんチャレンジングになっていくというふうにいわれてますね。
「もともと頭がいいんだね」っていうふうに言われて育ったお子さんというのはそのイメージを崩したくないのであんまり自分が失敗しそうな課題には取り組まなくなっちゃうっていう事がいわれていてですね。
「なんかあれ面白そうだからやってみよう」っていう気持ちはそういうふうに頑張ってる姿というのを周りの大人の人が認めてあげて褒めてあげると伸びるなというふうにいわれていたりもしますね。
(榊原)やはり例えば前向きになるというのは失敗しても叱らないという事なんですね。
最近クリエーティブな人ってどういう性格があるのかっていう研究があるんですけど例えば「楽観的である事」っていうのがあるんですよ。
楽観的っていうのは「失敗したってまた次があるさ」と。
そういうような事を周りからつくっていってあげればだんだんだんだん前向きになっていける。
グサッ。
ね。
自分が前向きにならな駄目ですね。
親も前向きにねいかなきゃいけないですよね。
さあそれでは続いての話題に移りたいと思います。
こちらをご覧下さい。
すごいテーマです。
ではアンケートの回答をいくつか見てみましょう。
東京都1児のママ。
続いては…もう一方…人間として生きていく力って改めて考えたら何になるんですかね?
(榊原)昔はね知能が高くて運動の能力もあると。
こういう事がいわれたしそれは間違いないんですけども今やっぱりそれ以上にですねIQに対してEQっていうね。
自分の気持ちをコントロールする力がすごく重要だと。
有名なちょっと古い実験ミシェルという研究者がやったのが「遅延報酬課題」。
4歳児の目の前にお菓子を置き……と言って一人で部屋に残します。
その時子どもが…実験に参加した子どもたちのIQはほぼ同じレベルでしたが我慢できずに食べる子と我慢できた子に分かれました。
食べずに待つ事ができた子どもはお菓子から目をそらしたり歌ったりして自分なりに…確か10年後にねその子どもたちを呼んで我慢した子と我慢しなかった子で見ると我慢した子の方が学校でお友達関係とか授業の成績とかみんな良かったんです。
え〜っ!?そういう情緒的なコントロールする力があるという事が重要だと。
生きる力ってそこに結構大きいんじゃないかという事です。
遠藤さんは人間として生きる力っていうのは何だと?
(遠藤)人との関係っていうのを円滑に送る事ができるという社会性。
そういうようなものを持ってるっていう事が多分すごく大切だと思うんですけれども。
すごく有名な研究の一つに「ペリー就学前計画」っていう研究があるんですね。
これは幼稚園にも行かせる事のできない…子どもたちの半分を…その子どもたちが40歳になった時の調査では幼稚園に通った事で収入持ち家率などの経済面や学歴などにも良い影響があると分かりました。
家庭ではやっぱり貧困層のお子さんですからなかなか経験できない事を要するに幼稚園という所に行って声を出した時にちゃんと応じてもらうとかですねそういう普通の経験ができた事によってそのお子さんたちっていうのは自分にも自信が持てたりあるいは我慢してそれこそいろいろやっていけば結果ついてくるんだなっていうその体験をそこで蓄積できたっていう事が結果的に大人になった時のその人たちの生活の質っていう事を分けるっていう結果になってるんじゃないかっていう説明をしてたりもしますね。
だから特別な早期教育が重要とかっていう結論じゃないんですね。
「IQを伸ばせばいいんですよ」とかそういう事ではなくて。
例えば幼稚園の時期で上手にお遊戯できる事上手に歌歌って踊れる事がいいじゃなくみんなと…先生と関わったり子どもと関わったりするこの環境が大切やっていう事なんですかね。
じゃ逆に家でできる事何ですか?
(遠藤)基本的にはおうちの中ではお父さんお母さんというのが子どもさんが「困ったよ」っていうふうに声を出した時には応じてあげる。
ただしお子さんが一人でやってる事に関してはできるだけ踏み込まない。
要するにサインをシグナルを出してこない時には見守ってあえてそこに踏み込まないでいいという事ですね。
それが子どもさんがそれこそ自立性要するに一人で何かをする力を身につけていくためにはすごく大切なんていうふうにいわれる事がありますね。
ふ〜んなるほどね。
子どもを伸ばしたかったら見守る事が大切やという事ですね。
ついついつっこんじゃうからね。
というわけでそろそろ時間がなくなってしまいました。
(水内くわばた)ありがとうございました。
番組ホームページでは子育てに関する疑問質問を募集中!アンケートにお答え頂くと番組出演のチャンスがあるかも!?どしどしご応募下さい!「はじめてのハロー」。
(母親)ほら!ハロー言うた。
ハロー言うた!
(拍手)子どもにお手伝いしてもらっていますか?「まだ小さいから」なんて事はありません。
子どもでもできる事はたくさんあるんですよ。
教えてくれるのはこの方。
今日は…歩けるようになったら最初にできるお手伝いはものを運ぶ事ですね。
元に戻すという事ができるようになれば片づけはできるようになります。
1歳の子はものを持って運ぶだけでも楽しい時期です。
どんどん渡して運んでもらいましょう。
ゴミだって捨てられます。
(母親)ゴミを…ポイ!はいありがとう〜!やってもらったらお母さんからお礼のことばを。
子どもは役に立つ事の喜びを経験できます。
2歳ぐらいになったら落ちているゴミを拾ってゴミ箱に捨てる事もできるようになります。
まずは元の場所に戻す事を教えましょう。
おもちゃや絵本などは自分で戻せるようにしたいですね。
おもちゃがいっぱいの莉央ちゃんのお部屋。
お片づけも大変。
片づけていたはずが…遊び始めてしまいました。
見かねたママはせっせと片づけ。
「これはどこにしまう?」と一緒に相談しながらやってみましょう。
やった〜!きれいになりました!だっこ!頑張った。
元に戻そうにも置き場所がいっぱいになっちゃったら何とかしなきゃいけないわけで。
2歳3歳のお子さんのうちから…棚の中にしまえるようにこの中で…親子で共同作業する方が子どもはやる気になりますよ。
これにて…最後に親としてどういった子育てを心がけたらいいかという事聞いてみたいと思いますけど遠藤さんいかがでしょうか?一人一人お子さんというのは小っちゃい子どもの段階からやっぱりすごく個性豊かだと思うんですね。
そうすると全ての子どもに対してこれをやったらいいよっていう万能薬のような子育てというのはありえないわけですね。
だからマニュアルでお子さんを育てられるかというと育てられないわけですね。
要するに手探りでそういうものを探りながら。
時々はお父さんお母さんの方もお子さんから教えてもらって成長していけるんだというそういう気持ちを持って日常のやり取りを楽しんでもらえればいいかなという気が個人的にはしますけど。
榊原さん。
小さい子どもにはね文字を教えて数字を教えて数学を教えてって思っちゃうんですけどそういう事以上に自尊感情とかストレスへの抵抗力とかあるいは我慢する自制心。
こういうものがやっぱりその人が子どもが大きくなって社会の中でうまくやっていくために重要だという事ほんとにますます明らかに。
その事をしっかり肝に銘じてできるだけ助けてあげる。
そういう子育てをして頂くといいと思います。
最近ちょっといろいろ焦ってたので今の言葉でほっとしました。
ありがとうございます。
最終的にはそういう事ですよね。
今日は貴重なご意見ありがとうございました!ありがとうございました。
それでは最後にお送り頂いた取って置きの写真を見ながらお別れで〜す。
(水内くわばた)さようなら〜!2015/04/10(金) 13:05〜13:35
NHKEテレ1大阪
すくすく子育て「乳幼児期に身につけたい力」[字][再]
子どもが将来幸せに生きていくためには、乳幼児期にどんな力を身につけさせたらいいのだろうか。質問の多かった「語学力」「生きる力」などについて専門家が解説する。
詳細情報
番組内容
子どもが将来幸せに生きていくためには、乳幼児期にどんな力を身につけさせたらいいのだろうか。視聴者のみなさんの関心が高い「語学力は早くから身につけさせるべき?」「生きる力ってどんな力?」「子どもの力を育てる親の関わり方は?」などについて、最新の研究結果をもとに専門家がじっくり解説する。
出演者
【講師】お茶の水女子大学副学長・小児科医…榊原洋一,東京大学大学院教授…遠藤利彦,文筆家…辰巳渚,【司会】水内猛,くわばたりえ,【語り】大山尚雄,加納千秋
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趣味/教育 – 幼児・小学生
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福祉 – その他
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