くらし☆解説「なくそう IT時代のうっかりミス」 2015.04.10


生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは10時5分です。
「くらしきらり解説」きょうのテーマはこちらです。
三輪誠司解説委員とお伝えします。
まずは、みみちゃんがラブレターを送ろうとしているんですが。
三輪⇒電子メールでラブレターを送ろうとしたのに宛先を間違えていろいろな人に送ってしまうという大変な、こういうことにつながりかねないので注意しましょうということです。
恥ずかしいですし送られた人が本気にしても困りますね。
あとで間違えましたと言いにくいですね。
実はこういった宛先の間違いとかそういったうっかりミスによって企業などが個人情報を外部に流出させてしまうというケースが結構多いんですね。
送り間違いというのが情報流出の原因に多いんですが実は最大の原因といわれているんです。
こちらはNPOの日本ネットワークセキュリティ協会がおととしに起きた情報流出事故を原因ごとに分析したものです。
いちばん多いのが誤操作で35%メールを送り間違えたなどとして自分から勝手に流出させてしまったようなケースがいちばん多いんです。
次に管理ミスで32%。
これは重要な情報をインターネットを通じて誰でも見られるようなところに置いてしまっていた、などが原因だということです。
次に紛失、置き忘れということでこうした人的なミスによる情報の流出というのがかなり多いということがいえると思うんですね。
外部からの不正アクセス、内部の人が持ち出すよりも多いんですね。
いくつかの例です。
実は去年の年末なんですがオンラインショッピングをやっている会社が福袋を注文した人の個人情報を関係のない人に電子メールで一斉メール最大1000人に送ってしまったというケースがあったんです。
また去年の11月ですが兵庫県の加古川市なんですが市の職員およそ1800人分の給与情報を一部の職員に間違って電子メールで送ってしまったということがあったんです。
受け取った側はびっくりしますね。
上司の給料なんかも書いてあるんですね。
分かってしまうんです。
そんなこともあるんですね。
去年なんですがオーストラリアの入管職員が世界中の首脳のパスポート番号など個人情報を関係のない人に電子メールで送ってしまったということがありました。
この中には安倍総理大臣やアメリカのオバマ大統領ロシアのプーチン大統領や、中国の習近平国家主席など31人の首脳の情報が入っていたということなんです。
そんな大事な情報のこともあるんですね。
こうした重要な情報をやり取りするわけではない個人の人も多いわけですが宛先を間違えて、たくさんの人にないしょ話を送ってしまったりすると、人間関係にひびが入るやっかいなことになりかねないということだと思います。
宛先を間違えるということは誰にでも少しは身に覚えがあるかもしれませんがどうにかして防ぐ方法はありませんか?メールの誤送信を防ぐソフトウエアというものがあるんです。
しかしほとんどのものが企業のメールサーバーに導入するなどの結構大規模なものなんです。
このため個人のユーザーは気をつけるということが現実的でかつ、いちばん手っ取り早くて確実ということだと思います。
実はミスをしやすい人ある程度、傾向が実はあるんです。
これはIT企業の富士通が社会心理学の専門家と一緒にアンケート調査をしたんです。
そういう研究があるんです。
およそ2000人を対象にしまして過去2年以内にインターネットを使って情報を流出させたりとかコンピューターウイルスなどに感染したりしたことがありますかということを聞きました。
ふだんの行動特性などとあわせて分析したんです。
どんな人なんでしょうか。
1つは面倒くさがり。
どきっ。
こういう人は対策も面倒くさがるということで要注意ということです。
次に、ながらで行動する人。
例えばテレビを見ながらだらだらとインターネットを使うとか、こうした人は要注意だということです。
やっていますね。
3つ目としては、ミスをしたときに周りに相談しない人。
自分で解決しちゃいたいということで周りの人に相談をしないという人も要注意ということですね。
4つ目としましてはITやコンピューターなどを使いこなしていると過信してしまうという人も要注意だということです。
まずは自分が要注意だと自覚することが大事ですね。
過信するのもよくないんですね。
自分を信じすぎないということが重要だと思います。
そうしたうえで実はミスをしがちな時間帯というものもあるんですね。
いつですか?同じ会社がやった研究です。
正午から午後2時ごろというのが1つです。
もう1つは午後8時以降も要注意ということでどういうことかといいますとやはりごはんを食べたあと少し緊張感がなくなってしまうということが1つあると思います。
眠くなりますね。
午後8時以降は終業時間近くなりますと別のことを考えたり、または慌てたりということもあると思います。
実際にこういう時間帯も含めてどういうことに気をつけたらいいですか?1つはメールの送り先を注意するということ。
もう1つは送ってはいけない添付ファイルが付いていないかということを確認するということです。
そのために参考になるコンピューターのソフトウエアの設定というものがありますので紹介します。
1つはメールの送信を遅らせる、ということです。
普通、電子メールを送るときには宛先を書いてタイトル、件名を書いて内容を書きまして場合によっては添付ファイルを付けて送信ボタンを押すわけですが普通、押したらすぐにメールはいってしまいますが設定によってはメールの送信ボタンを押しても1、2分間好きな時間、遅らせるということができる。
送信を後回しにできるんですね。
その設定をすると一時的に送信トレイにメールを格納しておくことができます。
そして格納したメールをもう一度ダブルクリックしますともう一度開くことができて修正することができる。
例えば宛先に余分な人が入っていたとか資産家計簿全データなど付けてはいけないデータがあるとそれを削除してもう一度送るということができます。
実際の方法はメールソフトの説明書メーカーの取扱説明書ホームページなどに書いてありますので確認するといいと思います。
メールを送信したあとに間違えたと気付くことがあります。
確認できるといいですね。
もう1つ重要なのが、アドレス帳を整理しましょう。
ということです。
佐藤さん、田中さんなど同じような名字が並ぶことが多いと思いますが、いったい誰なのかメールアドレスを見ても分からないというときがあります。
ちゃんとフルネームをつけましょうということと肩書きなどをつけておくと間違った宛先に送らなくて済むということです。
ふだんのパソコンの使い方も気をつけておいたほうがいいですね。
重要なデータをふだんからやり取りするような場合には保存するときにはいつもパスワードをつけて保存するということにしましょうと。
そうすると、こうした情報を間違えてメールにくっ付けてしまっても、パスワードが分からないと開けられませんので実際の被害を防ぐことができます。
受け取った側がその資料を開けなければいいんですよね。
対策を聞きましたが全部やると面倒くさいかなと思いますが。
最初いいましたが面倒くさがりは要注意ということですよ。
いちばんよくないです。
今メールで簡単に情報を送れますが、少し待って確認したからといって別に誰も困るわけではないわけです。
便利な時代なんですが、常日頃から、トラブルにならないように注意しておいたほうがいいかと思います。
三輪誠司解説委員でした。
次回は島田敏男解説委員とともにお伝えします。
ぜひ、ご覧ください。
2015/04/10(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「なくそう IT時代のうっかりミス」[字]

NHK解説委員…三輪誠司,【司会】岩渕梢

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【出演】NHK解説委員…三輪誠司,【司会】岩渕梢

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ニュース/報道 – 解説
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