おはようございます。
7時になりました。
事故の発生から4年たった、東京電力福島第一原子力発電所。
原子炉をはじめ、内部の状態がよく分かっていない中で、きょう、廃炉に向けた新たな局面を迎えます。
こちらは、福島第一原子力発電所です。
事故で核燃料が溶け落ちた3つの原子炉のうち、こちらの1号機で、初めての調査が始まります。
格納容器に囲まれた原子炉。
猛烈な放射線のために人は近づけず、溶け落ちた核燃料がどこにあるのかは、いまだに分かっていません。
それを調べるために、ロボットが初めて格納容器の中に入ります。
内部の状況によっては、核燃料の取り出し方が大きく左右されるため、調査結果が注目されています。
事故の状況をコンピューターでシミュレーションした映像です。
1号機では、核燃料のほとんどが溶け落ちたと見られています。
溶けた核燃料はどこにあるのか。
国と東京電力は、これまでさまざまな方法で福島第一原発の内部の状況を調べようとしてきました。
素粒子を使ってレントゲン写真のように透視した1号機です。
原子炉の中に黒っぽく写るはずの核燃料は見当たりません。
そしてきょうから始まるのが、初めて格納容器の中に遠隔操作のロボットを入れる調査です。
ロボットは、長さ60センチのヘビ型をしています。
細い配管を通って、格納容器の中に入り込みます。
放射線量や温度を測定するほか、搭載したカメラで内部の様子を撮影して、損傷の状況を調べる計画です。
調査に立ちはだかるのが、人が死に至るレベルに僅かな時間で達する猛烈な放射線です。
この映像は、内視鏡カメラで撮影した2号機の格納容器の内部です。
放射線によるノイズが白い斑点となって、画面全体を覆っています。
猛烈な放射線は、ロボットに誤作動を引き起こすおそれがあります。
コンピューターの回路をできるかぎり使わないなどの工夫がされていますが、それでも2日間の調査が限界だということです。
調査のねらいは、格納容器の内部の様子をできるかぎり把握することです。
その結果しだいで、廃炉に向けた最大の難関とされる、核燃料取り出しの方法が左右されます。
これまで想定されていた核燃料取り出しの方法です。
格納容器をすべて水で満たし、水中で取り出し作業を行います。
極めて強い放射線を遮るためです。
ただ、1号機ではこれまでの調査で、水漏れと見られる場所が見つかっています。
修復しなければ、内部を水で満たすことはできません。
一方、内部を水で満たさない核燃料取り出しの方法についても、本格的な検討が始まっています。
ある原子炉メーカーは、格納容器の横に穴を開け、レールに乗せたロボットアームで、核燃料を少しずつ回収する方法を検討しています。
いずれの方法を選ぶにしても、まずは格納容器の中がどうなっているのか、把握することが欠かせません。
きょうから始まる格納容器の調査。
初めて見る内部がどうなっているのか、注目が集まっています。
長年、心を寄せてきた太平洋の島国、パラオへの訪問を果たされました。
天皇皇后両陛下は、戦没者の慰霊のため訪問していたパラオでの日程を終え、昨夜、帰国されました。
きのうまで2日間の日程でパラオを訪問した両陛下は、昨夜、羽田空港に到着されました。
両陛下は、皇太子さまや秋篠宮さまと笑顔であいさつを交わされました。
今回の訪問は、天皇陛下の長年の悲願でした。
太平洋戦争で日本とアメリカが激戦を繰り広げたペリリュー島。
およそ1万人の日本軍はほぼ全滅。
アメリカ軍の死者も千数百人に上りました。
天皇陛下は、亡くなった人たちへの思いを抱き続け、パラオでの戦没者の慰霊を強く希望されていました。
そしてきのう、両陛下は、ペリリュー島の慰霊碑を訪ねられました。
白い菊の花を供え、深く一礼し、戦没者の霊を慰められました。
両陛下は、近くで見守った元日本兵や遺族ら一人一人に声をかけられました。
両陛下は、バスに乗り込んだあとも、車内で立ったまま手を振られました。
両陛下はすべての日程を終え、空港でパラオのレメンゲサウ大統領夫妻から、お別れのあいさつを受けられました。
天皇陛下は、戦後70年に当たることし、皇后さまと共に、東京大空襲の犠牲者らの遺骨が納められた東京都慰霊堂などを訪れて、戦没者の霊を慰められる見通しです。
さて、女性の活躍をどう実現していくのか、その中で課題となっているのが、仕事と子育ての両立です。
それは、この組織でも大きな課題になっています。
こちら、4万2000人の警察官を抱える警視庁です。
24時間態勢で首都の治安を守り、過酷な現場も多いため、長年、警察官の9割以上が男性という状態が続いてきました。
その警視庁も対策に乗り出しています。
深夜の繁華街。
こんばんは。
ごめんね、お巡りさんです。
ごめんね。
少年や少女の補導をしているのは、女性警察官です。
子どもや女性が被害者になる犯罪が相次ぐ中、女性警察官に求められる役割は広がっています。
女性の力を生かして、パワーアップする警視庁がここにあります。
このため警視庁は、女性警察官の積極的な採用を進めています。
2000人余りだった女性警察官は、この10年で1.5倍の3500人余りにまで増えました。
原宿警察署に勤務する赤池律子さんです。
夫は都内の別の警察署に勤務しています。
警視庁では女性警察官の8割が職場結婚です。
土日も関係なく、泊まり勤務もある警察官どうしの夫婦。
子どもの世話や家事は、夫婦で分担してやりくりしています。
すごい、きょうもちゃんと。
いただきます。
ただ、これまで子どもが急病になったときなど、夫は休みが取りにくく、苦労してきたといいます。
こうした課題を乗り越えられずに辞めていった女性警察官は、退職した人のおよそ4割に上っています。
そこで警視庁は、子育て経験を持つ警察官を、子育てアドバイザーに任命、子育てしやすい職場作りに乗り出しました。
最も重要視しているのが、男性管理職の意識改革です。
警視庁は男性管理職などを対象に、子育てアドバイザーによる指導を繰り返し行っています。
長年、男性中心だった警察では、男は仕事が最優先という風潮が根強く残っているからです。
さらに子育てアドバイザーは、出産を控えた夫婦に対して、必ず個別に面談を行っています。
夫が上司に休みを申告しにくいときには、上司との間に立つことも制度化されました。
取材に当たった、社会部警視庁クラブの佐藤記者です。
佐藤さん、実際のところ、警視庁の管理職の男性の皆さん、どう受け止めているんでしょうか?
そうですね、趣旨は理解できるというものの、自分たちの時代とは違うということで、戸惑いを隠せない人がいるというのも事実だと思います。
ただ、せっかく育成した女性警察官が次々に辞めてしまうと、警視庁として大きな損失だとして、なんとか変わらなければいけないという危機感を持って取り組んでいるように感じました。
この子育てアドバイザーという取り組み、成果はどのくらい出ているのでしょうか?
そうですね、今回、私が取材した警察官の話ですと、まだまだ十分とは言えないけれども、最近は、男性管理職のほうから子育ての休みを取るように声をかけられたという人もいて、徐々に効果は出てきているように感じました。
長年、まさに男性中心だった警察のような職場で、女性が安心して仕事と子育てを続けられるような仕組みが確立できれば、これは警察以外のさまざまな職場でも応用できる可能性があるように思います。
なので、どれだけ成果を上げられるか、今後も注目していきたいと思います。
ここまで、女性の活躍に向けた警視庁の取り組みについてお伝えしました。
次です。
中国の特別行政区、マカオ。
日本からも年間30万人近くが訪れる観光地です。
中国政府が進める汚職の取締りが、この国際的な観光都市に、思わぬ余波を及ぼしています。
中国本土をはじめ、世界中からマカオを訪れる観光客。
目当ての一つが、カジノです。
一方でカジノは、汚職の舞台とも指摘されてきました。
習近平国家主席は去年、マカオを訪れ、不正な資金のやり取りを徹底して取り締まると強調。
マカオのカジノ産業は急速な勢いで成長してきました。
しかしその収入が、去年初めて、減少に転じ、その額は1000億円以上に上りました。
汚職の摘発をおそれて、カジノを利用する官僚や国有企業の幹部が減ったことが影響したと見られています。
カジノはどのように汚職の舞台として利用されてきたのか。
事情に詳しい人物に話を聞くことができました。
中国本土で不正な金を受け取った官僚や、その指示を受けた関係者は、仲介業者に依頼し、複数の地下銀行を通じて、マカオの口座に送金。
マカオに到着したあと、口座から金を引き出します。
こうしてマカオで多額の資金を手にした官僚らは、VIPルームでバカラ賭博をします。
バカラは、配られたトランプの合計の数が胴元とプレーヤーのどちらが大きいかを当てるギャンブルです。
現役のディーラーに話を聞くと、ギャンブルは形だけで、資金の出どころを隠す、マネーロンダリングが行われていたケースもあったということです。
典型的な方法は、資金をチップに換え、胴元側とプレーヤー側に同額ずつ賭けます。
それぞれに同額を賭けた場合、負けたほうのチップは没収されますが、勝ったほうには同額の配当があり、これを繰り返すと、手数料分を除いてほとんどが手元に戻ります。
そしてカジノから発行された小切手を銀行に持ちこんで換金。
出どころが不透明な資金はカジノで勝った金に化けるのです。
中国政治の助言機関、政治協商会議の委員を務めた劉夢熊さんです。
5年前、閣僚経験のある地方政府トップの親族から、カジノのチップを賄賂として払えば、年の建設計画の参入に便宜を図ると持ちかけられたと証言しました。
こちらは、桜の名所、福島県富岡町夜の森地区の桜です。
原発事故が起きる前は、地域の大勢の人たちが集う場所でした。
住民の皆さんの避難生活が続いている中で、今、桜だけが静かに花を咲かせています。
見事に満開です。
鈴なりに花をつけています。
桜は、この先にも、ずらっと、道の両側から覆いかぶさるように、桜色のトンネル、これが富岡町夜の森の桜です。
この見事な光景の一方で、この周辺に人の暮らしはありません。
そこに何か違和感を感じます。
画面の奥、塔が立っている所が、東京電力福島第一原発です。
富岡町夜の森の桜は、原発からおよそ7キロの所にあります。
この町では、すべての住民が今も避難を余儀なくされています。
私が立っているこの場所は、居住制限区域です。
自宅に暮らすことはできません。
ただ、日中は立ち入りを許されています。
ここ数日、避難先から戻って、桜の花を楽しむ人たちの姿がありました。
しかし、この道の先にバリケードがありますが、その向こうに入ることができません。
その先は、帰還困難区域です。
比較的放射線量が高く、立ち入りも厳しく規制されています。
夜の森の桜は、この先もずーっと続いています。
桜並木の距離はおよそ2.5キロ。
その8割以上が、バリケードの向こうにあって、目にすることはできません。
この桜は、地区の人たちが大切に育ててきました。
100年以上前、薄暗い森だったこの土地を開拓するとき、明るくなるようにと桜を植えたのが始まりと言われています。
そのあとも地区の人たちが一本一本増やしていきました。
ここできのう、こんな2人に出会いました。
この秋に結婚するというカップル、写真の撮影に来ていました。
23歳、こちらの男性がこの地元の出身です。
新たなスタートを切る際に、ふるさとで一番きれいなこの場所で写真を撮りたいと思ったそうです。
原発事故から4年。
地域を離れて暮らす人たちがふるさとの桜にどんな思いを抱いているのか取材しました。
50年余り、夜の森の桜に寄り添ってきた人がいます。
郡山市の仮設住宅で暮らす、板倉正雄さんです。
夜の森の桜が見られるこの季節を何よりも楽しみにしています。
この日も、富岡町の放射線量をチェックしていました。
板倉さんの自宅は、桜並木の近くにあります。
周囲には足場が組まれ、国による除染作業が行われています。
ただいま。
2か月に1度、片づけに来ますが、なかなか整理がつきません。
長期の避難生活で、妻は体調を崩し、板倉さんもふさぎ込むことが増えました。
この日、避難先の仲間に見せるため、板倉さんは、桜の写真を撮ることにしました。
板倉さんが夜の森地区に家を構えてから、半世紀余り。
通勤の途中、毎年、桜を眺めるのが楽しみでした。
桜の下で、子どもの卒業や入学を祝いました。
この桜並木は、共に歳月を重ねてきた家族のような存在だったといいます。
桜並木を断ち切るバリケード。
この先に、人影はありません。
それでもけなげに咲く桜に、ことしも板倉さんは励まされました。
翌日、板倉さんは、仮設住宅で暮らす富岡町の仲間に、夜の森の桜の写真を見せました。
避難生活が長引く中、体調を崩すなどして、一度も桜並木を見ていない人もいます。
事故前と変わらない満開の桜並木が、人々の気持ちをほぐしていきます。
自宅に戻れない中で、夜の森の桜を気にかけ続けてきた人もいます。
この日、許可を得て、帰還困難区域にある自宅に向かったのは、夜の森地区で生まれ育った川崎葉子さんです。
長年、地元の住民として桜の手入れを担ってきましたが、事故後、桜並木を訪れるのは、初めてです。
知人を頼って、福井県に避難している川崎さん。
うわー。
放射線量が高いため、なかなか自宅に戻ることができなかったのです。
川崎さんは少しでも夜の森の桜に近い場所で暮らしたいと、ことし、いわき市に家を建てることを決断しました。
川崎さんは、地元の仲間と共に20年近く、桜の祭りを行ってきました。
植樹や枝のせんていなど、桜の手入れも住民みずからが行ってきました。
地元の人々の手で、桜を大切に育んできたのです。
しかし、4年ぶりに再会した桜並木は、十分な手入れがされないまま、弱っているように川崎さんには見えました。
ふるさとの記憶と、住民の絆をつなぎとめてきた桜。
自宅に戻るメドは立たなくても、この桜並木だけは、変わらずにあってほしい。
この日、川崎さんは思いを強くしました。
この桜の時期に向けて、国は周辺の除染を進めてきました。
富岡町の町長は、早ければ2年後の町への帰還を目指したいとしています。
ただ、具体的な見通しは立っていません。
そんな中、この桜が戻れぬふるさとへの思いをつなぎ止めています。
福島県富岡町からお伝えしました。
政府・与党は、今年度予算の成立を受けて、後半国会で、集団的自衛権の行使を可能にすることを含む、安全保障法制の関連法案や労働者派遣法の改正案などの重要法案を、今の会期を延長してでも成立させる方針で、与野党の対決色が強まる見通しです。
国会は、一般会計の総額が96兆3420億円と、過去最大となる今年度・平成27年度予算がきのう、成立しました。
政府・与党は、来週16日に、いわゆる発送電の分離を5年後から実施するとした電気事業法の改正案を審議入りさせるほか、大型連休明けの来月からは、派遣期間の制限を撤廃する労働者派遣法の改正案、農協改革の関連法案などの本格的な審議に入りたいとしています。
さらに自民、公明両党は、後半国会で最大の焦点となる、集団的自衛権の行使を可能にすることを含む、安全保障法制の関連法案について、来週14日に与党協議を再開する予定で、来月半ばまでには、国会に提出したいとしています。
政府・与党は、これらの重要法案を6月24日までの今の会期を延長してでも成立させる方針で、自民党内では、1か月余りの会期延長が必要だという意見も出ています。
これに対し、野党側は、安全保障法制を巡っては、集団的自衛権の行使を容認するかどうかなどで主張が分かれていますが、戦後の安全保障政策を大きく転換させるものだとして、十分な審議時間を確保し、徹底した議論を行うよう、政府・与党に求める構えです。
民主党などは、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に基づく法整備は認められないとして、政府・与党の姿勢を厳しくただすとともに、労働者派遣法の改正などは、派遣労働の固定化など、さらなる格差拡大につながるとして、改正案の廃案を目指すことにしており、与野党の対決色が強まる見通しです。
スポーツ、森アナウンサーです。
よろしくお願いします。
競泳の日本選手権ですね。
夏の世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権は、きょうから後半戦です。
その見どころを、日本選手権で初の4冠を達成されました、萩原智子さんに解説していただきます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
萩原さんが注目しているのが、こちらの選手です。
去年、日本選手権で4冠を達成した萩野公介選手、ここまで萩野選手、いかがですか?
そうですね、今大会は4種目にエントリーをしているんですが、ここまでに200メートル、そして400メートルの自由形で2冠に輝いているんですね。
もう20歳なんですけれども、日本のエース的存在です。
萩野選手、残り2種目、200メートルと400メートルの個人メドレーに出場します。
個人メドレーは、このようにバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の順に泳ぐ種目です。
特に400メートルの個人メドレーというのは、もう体力的にも精神的にも、タフさが求められますので、もうキング・オブ・スイマーと呼ばれているんですよね。
この種目の優勝候補が、萩野公介選手なんですね。
高校3年生で初めて出場したロンドンオリンピックでは、日本記録を更新し、この種目で日本で初めてのメダルを獲得しました。
萩野選手は、来年のリオデジャネイロオリンピックでは、世界記録を更新すると公言しています。
いやもう、ものすごい強さですけれども、萩原さん、この萩野選手の強さの秘密、どこにあるのでしょうか?
そうですね、究極の省エネ泳法ですね。
省エネ?
泳ぎを見ていただきたいんですけれども、映りますでしょうか。
出ますかね?省エネ泳法ですか?
もう体が水中で、出ましたね、水中の映像なんですが、萩野選手、手の先から足の先まで、体が一直線に水中で保つことができるんですね。
これはすごく、無重力の水中で、体をこういうふうに保つのはすごく難しいことなんですね。
けれども、萩野選手は腹筋ですとか、背筋といった、体幹が強いので、一直線に保つことができます。
一直線に保つということは、水の抵抗を受けにくいですので、むだな体力を使わなくて済むんですね。
ただこのエースの萩野選手には、同い年の最大のライバルがいるんです。
こちら、瀬戸大也選手ですね。
実はですね、瀬戸選手、前回の世界選手権で萩野選手を破っての金メダルに輝いてるんですね。
そのとき萩野選手は5位ということで、本当に心が折れたと話をしていました。
こちらの瀬戸選手の強さというのは、どのへんにあるんですか?
バタフライになります。
昨年ですね、パンパシフィック選手権をはじめとして、数々の世界大会で、バタフライで金メダルに輝いているんですね。
世界レベルのバタフライが個人メドレーでは一番初めに泳ぐ種目ですので、そういった意味では、強さを積極的に発揮して、先行をできる強さがあります。
なるほど。
この世界レベルのバタフライの瀬戸選手、そして究極の省エネ泳法の萩野選手、対決、楽しみですね。
この対決、ずばり、どちらが勝つと思ってらっしゃいますか?
萩野選手のほうが、記録的なところから見ると、一枚上手なんですが、ただ瀬戸選手も勝負強さがありますので、もう予想が難しいですね。
ただ今回は、本当に夏に世界選手権もありますし、来年、オリンピックもありますので、けん制し合って、勝負にいくのではなくて、2人で高めあって、記録をもっと先の高い記録を目指してほしいなというふうに思っています。
萩野選手、今回は自己ベストタイムの更新、4分4秒から5秒を目指していると言っています。
これは、ロンドンオリンピックの金メダリストをも上回る記録なんですね。
すごい記録。
瀬戸選手は萩野選手に勝つと言っていますので、2人で好レース、そして好記録を狙ってもらいたいですね。
楽しみですね。
注目の400メートル個人メドレーの決勝は、日曜日に行われます。
萩原さん、きょうはありがとうございました。
ありがとうございました。
以上、スポーツでした。
さて次は、関西の桜を中継でお届けします。
けさは、びわ湖から京都に水を送る、琵琶湖疎水の桜です。
水の流れに覆いかぶさるように、美しい桜が500本広がっています。
大津市の琵琶湖疎水です。
春になると、10万人前後の人たちが、この風景を見るために訪れます。
おはようございます。
この琵琶湖疎水は、今から125年前に、びわ湖の水を京都に送るために作られました。
国の近代化産業遺産にも登録されていて、今も毎日200トンの水が、ここから送られています。
この琵琶湖疎水、実は春の楽しみが1つ増えるかもしれないんです。
それがこの船を使って水の上から桜を楽しもうというものなんです。
大津市や京都市などが協力して先月から試験的な運航が始まりました。
私も乗ってきました。
トンネルは4つあって、それをくぐっていくんですが、そのたんびに、随所に桜がいろんな姿を見せてくれるんですね。
乗船は公募でした。
全国北海道から沖縄まで、2万人近い人たちが応募をしてきたんですね。
全国の人たちが楽しみにするような桜の風景が、将来、楽しめるようになるかもしれません。
琵琶湖疎水からお伝えしました。
下からの景色もきれいですね。
そうですね。
さあ、次は時代の流行とネットのトレンドに迫る、気になる@ライブです。
きょうは長野アナウンサーです。
長野さん。
朝から夜まで雰囲気でおはようございます。
インターネットで今週もたくさんのキーワードが話題になりましたけれどもね、けさも寒かったです。
寒の戻りなんということばもありましたけれどもね、けさはここに注目したいと思います。
eスポーツです。
ということで、私、秋葉原にありますeスポーツの日本で唯一の専用競技場にやってまいりました。
こちら、バーカウンターですけれどもね、飲んだり食べたりしながら、eスポーツを観戦することができる席ですね。
観客席、このようになっています。
いすが並んでいます。
50席ほどありましたけれどもね、イベントによっては立ち見も出て、200人近く、ぎっしりになることもあるそうです。
前のほうには実況席もあってね、MCが観客と一緒にわーっと盛り上がったりするそうなんですよ。
土日だけではありません。
平日も含めてイベントが100回以上、行われるということなんです。
eスポーツ、一体何なんだと、もんもんとしてきたと思うんですが、今、実戦が行われているところです。
フィールド、こちらになっています。
大画面で今、その競技の様子、映っていますよ。
選手の皆さんは、パソコンに向き合っているんですよ。
ゲームじゃない?
eスポーツは、エレクトリック・スポーツの略なんです。
パソコンで行われる対戦型ゲーム競技のことですね。
スポーツといいますと、日本では体を動かすものと思われがちですが、海外では広い意味で、競技性があって、人間どうしで対戦するゲーム、チェスですとか、囲碁などもスポーツと捉えられることが多いそうです。
オンラインの最先端のゲームが、このパソコンで操作するeスポーツなんですが、種目もいろいろあります。
1対1の格闘ゲームですとか、レース、サッカーゲームなんかもあるんですけれども、こちら、戦略的シミュレーションゲーム、何人かでチームを組んで、対戦します。
日本ではまだ認知度が低いというeスポーツなんですが、海外ではプロスポーツとしても大人気なんですよ。
こちら、ちょっと画面切り替えますとね、世界大会の様子、去年、韓国で行われたんですけれども、観客はなんと4万人。
優勝賞金は、1億円っていうんですから、驚きですよね。
すごい規模。
スター選手も現れています。
こちら、ジョナサン・ワンデル選手、アメリカの方なんですけれどもね、1億円以上稼ぎまして、なかなかの男前ということで、アイドル的人気だそうです。
アメリカではこんな取り組みも行われているんですよ。
シカゴの大学での講義の様子です。
授業なんですね。
トッププロを養成しようということで、奨学金制度も設けて育成しているっていうんですから、すごいですよね。
日本って、ゲーム大国といわれてるじゃないですか、でもこのeスポーツが広まらなかった理由というのがこの日本製の専用のゲーム機にあるといわれています。
アメリカなどでは、パソコンでゲームをして、オンラインで対戦して楽しむというやり方が発達したんですけれども、日本はこれがありますからね。
ネットにつながずに家庭内で楽しむというやり方が普及したからだといわれています。
選手の方にちょっとお話を伺いますけれども、すみません、ゲーム会社で勤めながら、この選手としての活動もされているということなんですが、どのぐらいゲームって、取り組んでいるものなんですか?
そうですね、休日は12時間を超える日もありますね。
12時間?休日だと、平日も仕事のあと?
そうですね、平日はやっぱ、仕事があるので、5時間ぐらいになってしまうんですけれども。
ただ、でもゲームの会社で、ゲームの仕事もしていますから、もうほとんどそしたらゲーム漬けということ?
そうですね。
そのぐらいしないと、世界で数千万円稼ぐようにはなれない?
そうです。
まだまだ足りないかなと思っています。
これからですね。
ありがとうございます。
日本では、このeスポーツのプロ選手を養成しようという専門学校が、来年の春、スタートするということです。
このeスポーツ、ゲーム大国といわれる日本で、どのくらい広まっていくのか、今後の気になるところです。
中継でお伝えしました。
こういう世界があるんですね。
さて続いては、気象情報です。
きょうは雨具が活躍する一日になりそうですね、渡辺さん。
そうなんです。
まだ東京・渋谷、雨は降っていないんですが、どんよりとしていますよね。
だんだん雲が厚くなってきたように感じます。
このあと、広い範囲で傘の出番となりそうです。
おまけに気温も、平年に比べるとまだ低い所が多くなって、今もちょっと風が冷たく、空気も冷たいんです。
雨が降るとさらにひんやりと感じるかもしれませんね。
きょうは沖縄から東北地方にかけて、広く雨です。
この時間の雨の様子です。
西日本は雨の朝を迎えています。
九州や四国の太平洋側では、黄色い表示で強く降ったり、先ほどまでは九州、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降っていた所もありました。
もうしばらくは落雷や突風も併せてご注意ください。
では今後の雨の見通しです。
東海付近まで雨の範囲が広がるでしょう。
西日本では強く降る所もありそうです。
夕方には関東地方も雨、そして夜には東北でも傘の出番となりそうです。
予報です。
桜前線が北上中です。
きのうは東北の盛岡で、平年よりも12日早く、観測史上最も早い桜の開花となりました。
そして仙台と新潟、きのう、桜が満開になっています。
週末もお花見、楽しみたいですが。
天気の移り変わりが早いです。
あす以降の天気、チェックしましょう。
2015/04/10(金) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼国内外の最新ニュース ▼世の中の動きを独自の視点で取材し伝える特集 ▼スポーツ情報 ▼気象情報 ※番組内容は変更になる場合があります
詳細情報
番組内容
▼日本そして世界のニュースをいち早く、わかりやすくお届けします ▼特集では、政治、経済から社会問題、海外の話題、そして暮らしに役立つ情報など幅広いジャンルにわたって、さまざまな角度から深く掘り下げてお伝えします ※放送前日の夕方ごろ更新の予定です
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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