この男単なる偉人ではないその生きざまは…
本当のラストサムライ河井継之助
今夜は最終回
最後の最後まで全力疾走します
この「生きざま大辞典」もいよいよ最終回ということで番組が始まるときにこういう人やれたらいいなと思うと言って多分無理だろうなと思っていたのに…これちょっと…有名な方ですから皆さんご存じだと思うんですがそんなふうに僕の思い入れの強いこの方ご紹介しましょう４１歳で亡くなってる早いですねまず顔がいいですね顔だちじゃないですよ顔つきがいいんですよいや違いますよダーツで決めたとかそういう？わかりましたなぜこの方を選んだかを説明いたします１冊の本がありますこういうのってスタッフが用意してくださる場合もあるんですけどこれ僕の私物ですいまだに手元に置いてあって定期的に見るんですよなぜかっていうとやっぱり…顔だちはもうこれは親からもらった部分もあるんで澤部さん何ともならないですよねそうですねこればっかりは…どういう意味でいじってるんですか？
（ふかわ）それぐらい影響を受けたということですか？もう僕のことをご存じですもんねまずはＶＴＲどうぞ
林先生が最も影響を受けたという偉人
幼い頃から勉学に優れ
江戸幕府が終わりを迎えることを早い段階に予見
そして役人として才能を発揮
中流武士から…
すると…
２０万両今のおよそ２６０億円もの藩の赤字を改革により…
さらに旧幕府軍と新政府軍の戦いが起こると
それまでの概念を覆す…
しかしその斬新さゆえに…
あの坂本龍馬とも並び称される知られざる…
河井継之助の…
こんなすごいんですか今のグッとひかれる…「Ｖ」って言うんじゃない引き付けられたあんまり知られてない皆さんもご存じなかった何がそんな特別な人なんだろう理由がありますこれがちょっと痛いですね地獄じゃないですかどういうことですかね？理由いきましょう
（澤部）メチャクチャな野郎じゃない
（ふかわ）まだ命が残っててよかったですけどこれはもちろん意図してやったことではないんですよね？焦土作戦彼は戊辰戦争のときに長岡を全部焼いてそこへ新政府軍を追い込んで雪になって身動きとれなくなったところをやっつけようというそういう作戦でいきましたからさらにはですね…僕も伺ったことありますけれどもその設立もこれは市長が推進してつくられたんですけれども…そしてこの記念館の館長の稲川さんご自身も…好きじゃないのに記念館長ですか？「やっぱり継之助いいんだよ」ってわーッとやると…ちょっと押さえ込むぐらいの人が館長としてふさわしいガス抜き役みたいなことですね例えで言うとハライチのファンクラブの会長はハライチが大嫌いな人がなるようなもんですよそんなつらいことあります？我々もつらいし館長自体もつらいですよねそんなふうに嫌われ者の河井継之助のどこに魅力を感じてそして何を学んだか学んだというよりも…この継之助だったかな
俺もこういう生き方をしていいんだ
そこには…
まずはこちらです小さい頃から優秀なんです例えば論語を音読しなさいって言われると普通の生徒だったら「はーい」とえらい先生に言われれば「わかりました」「子曰」とやるわけですよでも彼は違うんですよなぜ音読でなければならないのか黙読ではダメなのかと…「北斗の拳」で言うと雲のジュウザみたいですね毎回あの…本当に言われたことをなぜそういうやり方をするのかということを考えないでもちろん単純に覚えなきゃいけないものもありますけど勉強って…人の言うことを聞かないこいつの言ってることは本当なのかどうなんだという…でも今の話この理屈が通用するのはそれこそできる人のごく一部なんですよでもね…人の言うこと全然聞かないし…そういう中で急に…こういうことを言い出すと理由がこうなってましてビッグマウスです当時は身分制ですからねこんなの無理なのにこういうことを平気で言うんですでも継之助は…確信してたんですいいじゃないですか若者の自信は根拠なんかなくってここまで聞くと今の若者のやばいやつと近いですよね「俺は絶対ビッグになってやる」みたいなここだけ見るとねでも会った人の談話が残ってるんですけれども河井継之助どんな人かと言われたときに…そういう評価がいっぱい残ってるんですよ
さらに継之助は…
その先見性がわかるエピソードをご覧ください
でも本当に…まだまだ幕府があるときですよでももう侍の世は終わる彼の言葉一つぐらい紹介しましょうか要するに天下は近いうちに大きく動くだろうということをちゃんと既に予見しております何をもとにこの言葉を言ったんですかね？全国を見ていろいろな動きを見た中でこれはもう武士の世の中が続くわけではなかろうとでもねどうなんだろうまだ口だけのようなね実態が…まだないですね実際社会的な地位も確立してないですから何かを成し遂げるってことにもならないですよね先見の明はある感じはするんですけど例えば何かの仕事で藩主に授業を教えろと言われても断ったりしますからねこの人そういうことを言うタイプなんですよ無駄が嫌いな人なんですか？無駄が嫌いというよりも…どうですか？
そしてここで…
これは必見です
一つ僕が彼の好きなところをご紹介しましょう聞きたいなあこれは僕中学校ぐらいのときに見てやっぱりそうだなと細心精読？
（ふかわ）ただ読めばいいってもんじゃない的なこと大体読書は精読主義と多読主義この二つに大きく分かれますそれに対して…継之助は精読派で自信を与えてくれましたやっぱり違うものなんですか？しかも彼の場合には…
（ふかわ）本当に時間はだいぶ犠牲になりますよでもたくさんのものを読むのかそれとも何回も読んでなおかつ写して授業でも言うんですけど…こういうのこそバッサリいくべきだと思いますよ押しつけがましいからねおっしゃるとおりですね知は外にある何もないですよねそれを…これをずっとやっていくわけじゃないですかということはどういうふうに自分の内部に知を入れていくか知の内部化と言ってもいいと思うんですがこれはやはりその人に合った方法があるんですよそれすごい存在ですねそう言われるとねその後今度長崎まで足を延ばして見聞を広めた河井継之助の中で育った考え方彼はこんなふうに考えるようになりました要するに人民こそが国の根本であって官吏官僚ですね役人は民に雇われてるんだとこれはもう…これ気づいたらもう違いますね確かにいろいろ言ってます書きましたまだ口だけじゃないかと皆さん思われてますよね？まだ何か成し遂げたということでもないですもんねでもやっぱり本当に幕府がガタガタになってきたそれまでに起きなかったような戦乱が起きるようになるその中で彼は長岡藩で一体どういう地位になるか何でよ何でなれたの？
家老となった継之助
そんな継之助率いる…
その力が弱まったことでついに…
そんな中西日本を中心とした
東北を中心とした
そして…
当時誰も思いつかなかった…
そして行ったこと
（澤部）うわ何？急に派手な動きこういう人だったんだね片方は火縄銃でチードーンと種子島といわれたやつを撃ってるときこれねガリガリできるんですよ僕これやってきました本当にそのとき携帯鳴ったんで…当然こんなものは日本では手に入りませんから…すげ〜！普通は固定してありますけど多分頼むとやらせてもらえます
（澤部）回したいって気持ちはあんまりないんですけど彼さっき何て言ってました？なのに軍備増強ですよ購入目的こちらですね中立したいというか当時世の中どうなってたかというと彼は中立を目指したんです当時の発想としてはなかった？どっちかですよね
なぜ継之助は中立を目指したのか
そこには長岡藩が旧幕府側の中心的存在
会津藩の隣だったために生じたある事情が
どういう状況かというと官軍政府軍がこっちから来てるわけですよで長岡がありますこっち側に会津があるんですここは同盟軍なんですここ通過していくんです降伏は仕方がないと思ってたんですだからここ軍が通過していきますからお金とか食料渡して通過してくれればいいんですがそんなこと許してもらえないんです今まで仲よくやってきた…そんな中でこれがどうかなんです中立って難しいんですよどっちかにつく方が楽なんですもう一つはお前なんかいても仕方がないからそういう真っ二つに分かれる中で…て考えはあったんですただ彼を見ていて感じることやったこととかいろんなことはいつも理論的であるしそれほど間違いはないでも結果的に彼戦死といっていいでしょう戦争中に受けた傷がもとで亡くなるわけですからね何があったか
（澤部）運悪いんすか？ここですよねそれを僕は自分の中でどう生かしたかというとだからこそ…ていうふうには思うようになりましたねその辺りをこれからお伝えしていこうと思うんですがだいたい…えッ？そこですかそうなんですか例えば薩摩とか長州に生まれていれば長岡でしかも西の方から政府軍が来るそして東側に会津の同盟軍がいる間にバチャーン！と挟まれたんですよそこで家老っていう一番責任の重い立場になってしまった…が行われた場所がありましてこれがいわゆるここにかけてたんですよところがですね何が起きたか交渉相手がですね…
（ホラン）若いとどうなんですか？もっともっと経験のある人で彼からしてみればそんな地方の藩の家老なんてどうせみんな使いものにならないやつだと決めつけて突っ返したんです
（ふかわ）軽くあしらわれた？そうなんですよ
（ホラン）読んでないかもしれないんだ実はこのすぐ手前に誰が来てたかっていうと日本の第３代総理大臣ですそして第２代総理大臣これもすぐ近くに来てたんですだからもしあそこでそうか確かに運というか持ってる持ってないってあるから何回も継之助のいろんなものを読んだときにここ何とかならなかったのかってこと結構多いですこれが大きいですか？これ大きいです
戦争回避に奔走しながらも軍備増強を行っていた継之助
実はここに林先生の…
いろんな悲運に襲われた彼ですがその言葉を一つご紹介しましょうこんなこと言ってますね「常在戦場」これ彼の好きな言葉だったそうです「常に戦場に在り」戦場ですよちょっと待ってくださいって言えます？敵は待ってくれないですよねその状況で…何ですかこの微妙な空気…てことですよ僕はあれがはやったときこの言葉が最初に浮かびました残念ながら彼の思ったようには中立はかないませんでしたじゃあ仕方がないと決めて決意をした後の戦い完璧な作戦も立ててもしあのとおりにいっていればうまくいったかなって面もなくはないんですしかし連合軍だったもんですから一部の藩のところから乱れが生じて河井継之助の計算外のことが起きてしまった結局…取り返す？歴史的に見ても過去あんまりないはずなんですだって城が落ちて逃げてる方はボロボロなわけですからそれを逆転しようってそれでですね
（ホラン）できたんだできたんですよここで使うんですかあれをところがね全部燃やしてそこで相手を追い込めばよかったんですがやっぱり人々が逃げまどってる姿を見てつい…政治家が上回ったというのは？人民を大事にしなきゃいけないこの戦をただ勝てばいいという軍師ではなくでも結局これ何が起きたかというと武士だったらもう全員討ち死にの覚悟を決めて焦土作戦を決行してでもそれをやったら町人たちからもっとブーイングがあがるでもここで中途半端なことをしたから武士からも何であそこでもう少しっていうのが出てしまうそういうふうにそしてそういう状況でそんなにもつもんではない実際にはすぐ取り返されます落ちていくことになる
再び城を奪還され敗北を悟った継之助
その運命の最後…
さあクライマックスです！
ちなみに最後ずっと彼に付き添っていた弟子がいるんですけれどもその方にはこういう言葉「峠」からとった言葉ですがラストサムライ
（ふかわ）そういうことか本当に戦いたくて戦ったわけではないですがあそこで…て考えると悔しくなりますねちょっとズレたらそうなるんですだから彼の生き方自体はホントに凄絶なでも志の人だったと思いますちなみにこのアドバイスを受けた外山寅太さんどうなったか戦後福沢諭吉の慶応義塾に入りましたそして大蔵省などを経て…を創業したんです言われたとおりにスーパー商人になってるそしてあ…嘘！？そうですよだからもし…この言葉を残して最後に河井継之助の言葉いきましょうかこの番組最後の生きざまＱＵＥＳＴＩＯＮです
林先生の人生に大きな影響を与えたという名言
その意味とは？
お前がいないと世の中が回らない人間になれ…てとこまではいいんですよここですこれが継之助らしいところヒントはですねこの後に「沈香もたけ屁もひれ」と続くんです答え言っちゃったようなもんだ
（ふかわ）書いてますよ沈香もたかず屁もひらずというのは沈香ってよい香りのするお香屁は当然臭いですだから沈香もたかないとよい香りも出さないけど屁もひらないくさいにおいも出さないえッ無難？「沈香もたけ屁もひれ」とつながるんですじゃあいいんですか当てちゃってもいいんですかそれだとバランス悪いですよね屁をひれって悪いことですからそれよりももっと下？そういうことですホランさんいっちゃう？どうぞいやいやいや殺さないでくださいじゃ答えいきましょうかこちらこの表現は出てこないわでもすばらしい言葉だとは思いますが有用な人なのかあるいはダメなら徹底的にダメ人に迷惑かけるぐらいか要するにこれも僕中学か高校のときに聞いてそうだよなっていてもいなくてもいいよねって生き方はしない両極端どっちかでいこうって思いを強めたのはこの言葉一つ影響がありますね「あってはならぬ」ってすごいことですねしかしなくてはならぬ人だったと言う人もいればあってはならぬ人だったというふうに
そして
この彼の激烈な生き方を小さいうちからずっと見てて彼の言うように今本当の戦場は日本国では起きてないですよ世界では起きてますがそういう緊張感を持って生きてく中で自分のできないこと運命としかいいようがないことはこれは仕方がないですでも自分のできるところは今戦場として自分は何をやるのかちょっと待ってくれと言わないでホントに今やるその瞬間やれることをやろうっていう思いを強めてくれた人ではあるなでもここまで完璧でも歯車ズレたらこうなるそれが世の中だいろんなことを僕は彼から学んだと思います話聞いてるとやっぱりあれは言ってましたよふだんからあれは関係ないですねすぐやれよって言いますうまくつなげてまとめようとしてるからいいじゃないですか僕こういうことめったにしないんですけど最終回ってこともあるんで継之助やらせてもらったことにちょっと感謝もこめてですね…書いてみたりしましたこれを自戒の念にして自分で自分を戒めようかとりあえずずっと皆さんに楽しんでいただいたこの番組も今回で最後と振り返ると１年間でたくさんの方を印象にある方おありですか？
（ふかわ）わかりやすい方もいれば難解な方もいましたし皆さんホントによかったんですよ孫さんの個人的にはここで終わってしまうことにはいろんな思いはありますがでも１年間こういうふうに好き勝手とまでは言わないですが好きなこともたくさんやらせていただいた僕テレビに出していただくようになって２年ちょいなんですよそれで随分恵まれてる人間だなとただただ感謝しかないという思いともしそこに僕の力がもっとあればつなぎとめておけたのかなと思うと申し訳なかったなとその二つの思いですね本番中っていうのがびっくりですね通常これただですよただ命を落とした河井継之助と僕は決定的に違います僕まだ生きてますからそしてスタッフの皆さんお元気ですからまたどこかで一緒にやることもできると思いますんでその際には視聴者の皆さんもよろしくお願いいたします
いかがでしたか？この番組は皆様の人生に
少しでもお役に立てたでしょうか
１年という短い間でしたが
2015/04/10(金) 01:43〜02:28
ＭＢＳ毎日放送
林先生の痛快！生きざま大辞典[終][字]【☆最後の侍・河井継之助☆】
ついに最終回！林先生が最も影響を受けたという河井継之助とは？そして彼の生きざまとは？今回は林先生が最後にこの番組で紹介する偉人として選びぬいた河井継之助！
詳細情報
お知らせ
この番組は２０１５年３月２４日に関東地方で放送されたものです。
番組内容
人々の心に名を刻む「偉人」たち。華やかなエピソードだけではない彼らの人生。
時に無様に…、時にもがき苦しみ…、それでも諦めなかったからこそ成功を掴んだのです。
そんな「生きざま」を持つ人物たちを林先生が徹底的に分析。独自の視点と選び抜いた言葉で、分かりやすく解説します！
出演者
【ＭＣ】林修先生
【ゲスト】澤部佑（ハライチ） ふかわりょう ホラン千秋 ※５０音順
【進行】吉田明世（ＴＢＳアナウンサー）
制作
◇番組ＨＰ
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｂｓ．ｃｏ．ｊｐ／ｐｒｏｇｒａｍ／ｉｋｉｚａｍａｄａｉｊｉｔｅｎ．ｈｔｍｌ
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
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