Nスタ ニューズアイ 2015.04.09


奈良や京都の神社などで相次いでいる油のような液体がまかれる事件。
今日、関東の神社でも被害が確認された。
関東のこちらの神社でも、国の重要文化財に油のような液体がまかれているのが見つかりました。
茨城県の鹿島神宮は、武道の神を祭る、関東屈指の由緒ある神社。
鹿島神宮では今日午前9時半頃、神職が拝殿など10カ所に油のような液体がまかれているのを見つけた。
一方、千葉県の香取神宮では先月26日に同様の被害が見つかっていたことがわかった。
国の重要文化財に指定されている楼門にも油のような液体の跡が見つかった。
警察は、奈良や京都の事件との関連も含め、文化財保護法違反などの疑いで捜査している。
そして京都では今日、さらに東寺でも被害が明らかになった。
創建からおよそ1200年の弘法大師ゆかりの寺。
油のようなシミの跡が見つかったのは、国宝御影堂の護摩壇や床板、重要文化財、灌頂院東門の門扉など5カ所。
ひしゃくなどを使ってまかれたように見える。
京都では世界遺産・二条城で国宝に指定されている二の丸御殿の廊下やふすまなどおよそ20カ所で被害が発覚。
奈良では桜井市の世界遺産、金峯山寺のほか葛城市の當麻寺でも国宝や重要文化財に被害が見つかった。
これまでに京都と奈良、合わせて13の寺や神社などで被害が確認されている。
文化財保護のため東寺は防犯カメラ61台を設置している。
液体をまいたと見られる人物が映っていないか調べるため警察に映像を提供したとのこと。
神社仏閣で油をまく行為が相次いでいるわけですけれども、先ほどのことなんですけれども、こちらの香川県の金刀比羅宮でも確認されました。
これで5府県16カ所に上ることになります。
子どもが起こした事故の責任を親はどこまで負うのか、最高裁が異例の判断です。
現場は、小学校の校庭でした。
6年生の男の子が蹴ったサッカーボールがゴールと門を飛び越えまして道路に飛び出して、オートバイのお年寄りがこれをよけようとして転倒して、その後、死亡しました。
最高裁は一審、二審の判断を覆し、両親に賠償義務はないとの判断を下しました。
小学校の校庭で子どもがボールを蹴りだし、事故になったら…子どもを持つ親に課せられる監督責任。
最高裁は今日、この親の監督責任に対する初めての判断を示した。
問題の事故は2004年、愛媛県今治市で起きた。
当時少年、こちらの門の前にあったサッカーゴール目がけてボールを蹴りました。
ところが、ボールは門を越え、こちらの道路に転がり、よけようとしたバイクの男性が転倒しました。
小学6年生だった男子児童は放課後、校庭でフリーキックの練習をしていた。
ところが、ゴールを外れたボールは10m先のフェンスを越え道路に。
避けようとしたバイクが転倒し、80代の男性が足を骨折、1年半後に死亡した。
遺族が、児童とその両親に損害賠償を求めた裁判で一審と二審はともに両親に監督責任があったと認め、1000万円以上の支払いを命じた。
しかし、最高裁は今日、この判決を取り消し、親に賠償責任はないとの判決を言い渡した。
その理由、最高裁は児童の行為について過失ではあるが、校庭の日常的な使用方法であり、通常、人に危険を及ぼす行為とは言えないと指摘。
その上で、親の監督責任について、子どもの行為がたまたま人に損害を生じさせた場合、具体的に予見できたなど、特別な事情がない限り監督義務を尽くしていなかったとすべきでないとの判断基準を初めて示した。
専門家は、判決の影響は大きいと指摘する。
一方、遺族側の代理人は、当事者はこれで一切の救済が受けられないことになる、被害者救済の観点からは問題があり、非常に残念だとコメントしている。
詐欺の実態を暴いたNHKの番組「クローズアップ現代」でやらせが指摘されている問題で、内部調査の中間報告です。
ご覧いただいているのは番組のワンシーンです。
あたかも遠くから室内のやりとりを撮影したかのように見えます。
しかし、この部屋の中には記者がいまして取材対象の会話の内容を誘導していたことが明らかにされました。
NHKの信頼を揺るがせるやらせ疑惑。
問題となっているのは、去年5月の「クローズアップ現代」で、出家詐欺と呼ばれる詐欺の実態を放送した内容。
詐欺に関わるブローカーのもとを訪れた多重債務者。
しかし、ブローカーと紹介された男性は、こう主張した。
NHKの調査委員会が今日公表した調査の中間報告では…記者は、演技の依頼を否定していて記者と男性の話は大きく食い違っていると報告するにとどまっている。
放送では、記者がブローカーの存在を突きとめ、そこを訪れた多重債務者との相談を取材し、その債務者を追いかけてインタビューする流れになっていた。
しかし、中間報告では、実は記者とこの債務者の男性はもともとの知り合いで、この男性から紹介されたのがブローカーとされた男性だったことが明らかにされた。
ブローカーと債務者の相談シーン。
調査の結果、カメラは斜め向かいのビルからブラインド越しに撮影しながらも、記者が室内に残り、お金の工面のところのやりとりがもうちょっと補足で聞きたいなどと声をかけていたことがわかった。
そして、撮影が行われた事務所の説明について、放送では、ブローカーの活動拠点とコメントされていたが、実際には債務者の男性の知人の事務所だった。
NHKでは、さらに調査を深め、アメリカ南部サウスカロライナ州で白人の警察官が黒人男性の背後から発砲し、この男性を死亡させた事件で、警察官が正当防衛を主張するために偽装工作を行った疑いが浮上しています。
逃げる黒人男性の背中に向けて発砲する白人の警察官。
銃声は8発に及び、黒人男性は死亡した。
警官が逮捕・訴追されたきっかけとなったこの映像。
警官は当初、整備不良の車に乗っていた黒人男性を呼びとめたところ、スタンガンを奪われそうになり、命の危険を感じたため発砲したと主張していた。
しかし、警官が倒れた黒人男性のそばにスタンガンのようなものを落とす場面が撮影されていて、発砲が正当防衛だったと主張するための偽装工作だったのではないかとの見方が広がっている。
警察の対応に高まる反発を受け、警察と市長は8日、会見を開き、白人警官の免職を発表するとともに、巡回中のすべての警官に装着させるため、ボディーカメラを追加で購入したことを発表した。
しかし…会見場の外にも50人以上が押しかけ、今回の映像はアメリカ全土で起きている黒人への差別を示す貴重な証拠などと訴えた。
今週末にはさらに大規模な抗議デモが行われると見られる。
総額が過去最大となる今年度予算が先ほど、成立しました。
一般会計の歳出総額が96兆3420億円と過去最大となる今年度予算が参議院本会議で自民・公明両党などの賛成多数で可決・成立した。
消費税8%への引き上げや法人税の伸びにより歳入は54兆5250億円を見込んでいるが、社会保障費が31兆円を突破したほか、防衛関係費もおよそ5兆円と増えている。
後半国会では、政府が提出する自衛隊の海外での活動の拡大につながる安全保障関連法案が最大の焦点となる見通し。
戦後70年の節目に当たりパラオを訪問された天皇・皇后両陛下は激戦地、ペリリュー島で戦没者を慰霊され帰国の途につかれました。
両陛下が花を供えられた慰霊碑の前から中継です。
パラオ・ペリリュー島です。
私の後ろに見えるのが、日本側の慰霊碑、西太平洋戦没者の碑です。
両陛下は日本から持ってきた白菊を供えるとしばらくの間、深々と拝礼されていました。
また、この場所を離れる際ももう一度、慰霊碑を見て、再度一礼されていました。
およそ1万人の日本兵がほぼ全滅したペリリュー島の戦い。
当初、緊張気味に両陛下を待ち受けていた生還者の1人が両陛下の慰霊をそばで見つめた後、この日を忘れることはないとホッとした表情で語っていたのが印象的でした。
両陛下にとっても念願だった今日一日の動きを生還者の当時の体験とともに振り返ります。
今日午前、激戦地、ペリリュー島にヘリコプターで降り立った天皇・皇后両陛下。
日本政府が戦後建立した慰霊碑、西太平洋戦没者の碑を訪れました。
晴れ渡った空のもと、両陛下は日本から持ってきた白菊の花を供えしばらくの間、深々と拝礼されました。
この際、当時日本の統治下にあったパラオ・マーシャル諸島、ミクロネシア連邦の大統領夫妻なども一緒に一礼しました。
両陛下と言葉を交わした土田喜代一さん。
海軍上等兵としてペリリュー島で戦った土田さん。
両陛下からはペリリュー島を訪れるのは14回目ですね、どうぞお元気でと声をかけられたということです。
1944年9月、アメリカ軍が上陸日本軍は徹底抗戦します。
しかし、アメリカ軍の圧倒的な戦力を前に絶望的な戦いを強いられたと言います。
ずーっと一番奥の方が大体、メインだったですからね。
日本軍は島内に500もの洞窟陣地を構築しゲリラ戦を展開。
苦戦を強いられたアメリカ軍は、火炎放射器を導入します。
炎は100m以上先まで届き、洞窟の中にも容赦なく噴射されました。
手りゅう弾も投げ込まれます。
土田さんには忘れられない記憶があります。
爆弾を抱えて敵の戦車に突っ込む肉弾作戦の命令。
3人の希望者が募られすぐに2人が志願しましたが、もう1人が現れません。
土田さんは迷います。
すると友人が志願。
その後、爆音が響きました。
激戦地、ペリリュー島。
日本兵1万人あまりが亡くなり、最後まで戦い生き残ったのは土田さんを含むたった34人でした。
その34人は、戦いが終わった後も苦しみ続けます。
終戦を知らずに洞窟内で潜伏を続けたのです。
精神的に追い詰められていく兵士も。
アメリカ軍が終戦を知らせようとしても信じず、暗がりに潜み続けて1年8カ月、土田さんは決意します。
仲間に置き手紙を残し、洞窟を出て様子を見に行ったのです。
これにより生き残った34人の戦争が終わったのです。
そして今日、慰霊碑に花を手向ける両陛下の姿を見つめる土田さん。
その後、両陛下はアメリカ軍が上陸作戦を開始した海岸をご覧になりました。
アメリカ兵にも1700人の死者が出たのです。
戦争で犠牲になったすべての人々を慰霊したい…両陛下はアメリカ軍の慰霊碑にも花を供えられました。
両陛下はご高齢をおして現地入りされました。
土田さんたち激戦地で生き残った皆さん、そして遺族の皆さん1人1人とお話をされて、その思いを共有されていたように感じました。
2015/04/09(木) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
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ニュース/報道 – 定時・総合
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