炎の警備隊長 五十嵐杜夫2 2015.04.09


ああ…ああわかったわかった。
うんそうしといてよ。
うんはいよろしく。
うっ!てってめえ…!ううっ!
(黒崎主税)それではこれより新人諸君に突然背後から暴漢に襲われた際の対処方法を教える。
浅野新任警備士前へ。
俺を後ろから押し倒してみろ。
手加減するな。
本気で来い。
よしいいぞ!うっ!イデデデデ!あっイデデデデ!痛い痛い!もういい!放せ放せ!今のは悪い見本だ。
油断してるとこういう事になる。
わかるな?増田新任警備士。
(増田幸樹)はい!勉強になります!よーし!浅野新任警備士交代だ。
よし行くぞ!イデデデデ!あ痛い痛い!
(拍手)もういい!放せ!放せ!ちょっとそこ!面白がらない!これは真面目な新人教育だぞ!
(横山ユメ)だって面白いんだもん。
(笠原多賀子)一番教育が必要なのは黒崎だったりして〜。
あのなあ!
(浅野一馬)黒崎警備士もう一度やりますか?いや…いい。
しかし浅野新任警備士。
いつも今のようにうまくいくとは限らないからな。
鍛錬を怠らないように。
いいな?返事ぐらいしろっつうの。
増田新任警備士前へ。
はい!よろしくお願いします!よーし!いい返事だ!同じように後ろから来てみろ。
わかりました。
よし!いいぞ!わかったな?増田新任警備士。
これが背後から襲われた際の対処方法だ。
体でしっかり覚えとくように。
はい…。
ありがとうございました。
よーし!
(足音)
(金村哲人)整列!敬礼!なおれ!
(五十嵐杜夫)黒崎警備士。
新人教育に熱心なようだな。
後輩を指導牽引するのが先輩である自分の務めですから。
嬉しいんだよね。
初めて「後輩」って呼べる新人隊員が入って来て。
そんな事ねえよ。
理由はどうあれ新人を指導するのは立派な事だ。
はい。
黒崎警備士今日から浅野警備士の指導係に任命する。
え?浅野の?不満か?いえそんな事は…。
増田警備士の指導係は…笠原警備士やってくれるか?はいわかりました。
よろしくお願いします。
浅野は挨拶もなしだよ。
怒らない怒らない。
ではこれより朝礼を始める。
金村副隊長二課からの引き継ぎ事項は?ありません。
最近この界隈でビル荒らしが横行している。
特にこのビルは貴金属を取り扱う店も多数入っている。
各自深夜の巡回警備の際には十分注意して任務にあたるように!いいな!
(一同)はい!こんなのがいいの…こういうの買えないよ。
(浅野修平)よっ!
(大森里奈)こんにちはご無沙汰してます。
何しに来たんだ?こんな所に来る暇があったら職探しでもして来い。
そういう言い方はないだろ。
兄ちゃんの就職祝いの為に来てやったのに。
何か?なんでもありません。
いつも兄貴がお世話になってます。
こんにちは。
ああっ!修ちゃん見て見て!すっごくきれい!
(里奈)ああっ!きれいだよね?ああ。
わ!見て見て!アンケートに答えたらハワイ旅行が当たるかもだって!弟か?ええ。
弟の彼女可愛いじゃん。
お前にはいるのか?彼女。
おい…俺はお前に訊いてんだぞ?今は立哨警備中です。
いるかいないか答えるだけだろうが。
(金村)立哨中に私語は禁止。
変わった事はないか?ありません。
あります。
変人が一人ここにいます。
おいおい…お前は浅野の指導係だろ?そういう言い方はないんじゃないのか?すいません。
どうしたんすか?副隊長。
しみじみと見つめちゃって。
ん?…うん。
こういう時期にこういうイベントをしてるビルの警備にあたるのも何かの巡り合わせかなと思ってな。
何かって何?隊長!これより巡回警備に行って参ります。
行くぞ!
(ゲームの音)ありがとう。
隊長来週の土曜日隊長のお宅にお邪魔してもよろしいでしょうか?どうかしたのか?実はその…折り入ってお願いしたい事がありまして…。
(足音)
(物音)
(発信音)そうか…結婚するのか。
はい。
それで専務に仲人をと思いまして…。
専務とは高校の先輩後輩にあたる隊長に口利きを…。
隊長の奥様がご存命なら隊長にお願いしたいところなんですが…。
そんな気は使わなくていい。
あ…本当です。
本当にそう思ってるんです。
おめでとう副隊長。
ありがとうございます。
でもそういう事ならわざわざ俺の家まで来る必要はないんじゃないのか?ん?専務にはちゃんと俺の方から頼んでおくから。
あいやそういうわけには…。
隊長には是非会って欲しいんです。
自分はいつも五十嵐隊長のような警備員になりたいんだって彼女にはそう言っているものですから。
それは買いかぶりすぎだぞ。
いえそんな事はありません!隊長は…自分の理想です。
もしまだレスキュー隊の頃の事を引きずっておられるならもうその必要はないのかと…。
無理だ遅すぎる。
(森田)それでも助けに行きます!それが俺たちの仕事ですから!森田!隊長!行かせてください!お嬢さんを一人にするような真似は絶対にしませんから。
森田ーっ!!森田ーっ!!すいません…出すぎた事を言いました。
金村…人の人生には忘れていい事と忘れてはいけない事があるんだぞ。
やがてお前も隊長として一つの隊を率いるんならその事を覚えておくんだな。
はい。

(物音)
(水音)おおっ!なんだよ…わざわざ戻って来たのかよ。
先に行ってりゃすぐ追いかけたのに。
トイレの電気切れてやがんの。
しにくいったらありゃしねえ。
どういうつもりだ?「だ」?「だ」とはなんだ?俺はお前の先輩…ましてや指導係だぞ。
それがどうした?トイレは巡回前にすませておくべき事だろう?したくなっちゃったもんはしょうがねえだろ。
最低だなお前。
ちょっと待て!なんだ?今の。
何が最低だよ!?最低の警備員だから「最低」と言ったんだ。
先輩風を吹かしたかったらもっとまともな警備員になる事だな。
そしたらちゃんと先輩として扱ってやる。
いくらお前が年下でもな。
何?このヤロウもう一度言ってみろ!横山…どうした?横山警備士まだ早いんじゃないのか?休める時に休んでおきなさい。
大丈夫です。
もう十分休ませてもらいましたから。
隊長!どうした?これ!あいつら何してるんだ一体!?横山警備士ここを頼むぞ。
わかりました。
これでわかったろ。
俺はお前から教わる事など何もない!うるせえ!放せ!放せバカヤロウ!ああっ…!どうしたんだ!?おい…やめんか!
(金村)落ち着け!放してください!
(金村)落ち着け黒崎!黒崎!巡回警備中だぞ。
何やってる!どうしてこうなったんだ!?バカだよねえ。
巡回警備中にケンカなんかして罰で腕立て200回だって。
原因は?なんだっていいだろ!今何回?
(千住康一)169…。
あーっ!まだまだだね。
終わったの?もう?だろ?はい!200回終わりました。
はや〜!黒崎の負けだね。
もうさあ黒崎もさっさと終わらせちゃいなよ。
早けりゃいいってもんでもねえだろう。
あー…。
(ユメ)せーの。
(ユメ・多賀子)172!173!では非は黒崎警備士にあったという事か?はい。
元々の発端を考えるとそう思います。
しかし浅野警備士にも問題があったのではないかと…。
もう少しものの言い方を考えていればこんな事には…。
いずれにしろ黒崎警備士を浅野警備士の指導係にしたのは間違いだったという事か…。
え…ええ…。
金村…浅野の事をお前に任せていいか?結婚を控えて何かと忙しい時期かもしれんが。
浅野警備士を指導してやってくれ。
わかりました。
一度浅野の家にでも行ってゆっくり話し合ってみます。
頼むよ。
じゃあ私はこれで。
お疲れさん。
(金村)お疲れ様です。
ああ金村!彼女によろしくな。
来週の土曜楽しみにしてるから。
伝えておきます。
(坂本華)出前?ええ。
来週の土曜日部下が婚約者を連れて来るんです。
男の一人住まいじゃ特別なものは何も出来ないですから…。
ケータリングかあ…。
ケータリングって…?やだなあもう。
今じゃね出前の事ケータリングって言うの。
ああ…。
そうだ!ねえいっその事私が作りに行ってあげよっか?はあ?あそうよそうよそれがいい!ねえ?折角のお客さんに冷めた物出すのもなんでしょう?私が作りに行ってあげる五十嵐さんちに。
いや…でも…。
何がいっかなあ。
結婚する2人だからやっぱりおめでたい料理がいいわよねえ。
すいません!浅野いますか?今出かけてます。
(店員)今年新作のドレスですのでね是非お勧めですので…はいどうぞ。
(ざわめき)「隊長!イベントフロアの電気が消えました」配電室は俺が調べる。
お前たちはパニックが起きないようにお客様たちを適切に誘導するんだ。
「わかりました」
(ユメ)皆さん落ち着いてください!ただ今原因を調べております!
(悲鳴)落ち着いてください!危ないですから!間もなく復旧しますから!落ち着いてください!どうなってんだよ…!「黒崎聞こえるか?」はい!黒崎!黒崎展示中のダイヤに異常はないか?ダイヤ!ダイヤ…?ちょっとどいてください!通してください!オッケー。
ダイヤ異常ありません。
油断するな。
皆さんすいませんでした!ご迷惑おかけしました。
いたずら?ああ。
誰かが故意に電気を落としたとしか思えん。
(ユメ)でもなんの為にそんな事…。
みんながパニクるの見て楽しもうって魂胆だろう。
面白いのかねそんな事して…。
いずれにしろしばらくの間各階の配電室近辺の警備を強化した方がよさそうですね。
もちろんだ。
シフトを組んでくれ。
はい。
(金村)隊長。
金村浅野巡回警備に行って参ります。

(携帯電話)あ…。
(携帯電話)すいません…。
先に行ってるぞ。
(携帯電話)もしもし?た隊長…。
イベントフロアに…し侵入者です…!金村どうしたんだ?金村!黒崎千住増田すぐ警備室に来てくれ!「黒崎!千住!増田!」「横山!笠原!」ちょっと…起きて!ううっ…!ま待て…!
(サイレン)どうしたんですか?隊長。
イベントフロアに侵入者だ。
黒崎千住警備士は俺について来い!
(2人)はい!横山笠原両警備士は警察と救急車の出動要請を頼む。
(2人)はい!増田!何やってんだよ早く来いよ!
(浅野)隊長!来い!金村!しっかりしろ!副隊長!た…隊長…。
しゃべるな…しゃべるな!大丈夫だ。
助かるから。
きっと助かるから!
(金村のうめき声)副隊長…。
助かるから…きっと助かるから!きっと助かるからな!隊長…。
どうした?何?何が言いたいんだ?彼女に…代わりに連絡を…。
結婚…延期しなきゃならないかもしれないって…。
隊長…。
わかった。
お願いします。
お願いします!お願いします!横山警備士一緒に行ってやってくれ。
わかりました。
隊長俺も行かしてください!私も!何言ってる!まだ警備中だぞ!
(救急車のサイレン)
(刑事)警部ビル内のドアには壊された形跡はありません。
しかも外へと通じるドアにはセキュリティシステムが設置されています。
開ければたちどころに警報が鳴り響く仕掛けです。
(宇佐美与一)うん。
じゃあ犯人はどうやってビルの中に入ったんだ?もしかしたら中に協力者がいたって事も…。
協力者か…。
五十嵐さん。
事件当時このビルの中にいたのはおたくの警備隊だけですか?ええそうですが。
あのー外に出る場合ですねドアに設置されているセキュリティシステムはどうやって解除するんですか?その都度警備員室に連絡しなきゃならないんですか?いえ隊員はそれぞれ一時的にセキュリティを解除する解除ボタンを持っています。
ですからそれで…。
じゃああなたの部下たちは誰でも自由にドアを開け閉めする事が出来たわけですね?そうですが…それが何か?いやね外へ通じるすべてのドアにセキュリティシステムが設置された完全防備のこのビルに犯人はどうやって入ったのかと思いましてね。
もしかしたらビルの内部にセキュリティを解除してくれる仲間がいた…そんな可能性もあるんじゃないかと思いましてね。
ちなみに事件当時みなさんはどちらに?巡回警備に出た2人以外はみんな警備員室にいましたけど?2人?そう言えば浅野。
お前副隊長が襲われた時どこにいたんだよ?どうしたんだよ。
なんとか言えよ!浅野さん?俺は…トイレにいたんだ。
何?だから副隊長とは別行動になった。
てめえこの前俺に偉そうに言ってた事はなんだったんだよ!?そういう事は巡回前にしておく事だって言っただろうが!俺は…指導係がやってた事を真似しただけさ。
なんだと!?黒崎!よさんか。
(宇佐美)いいねえ血気盛んで。
トイレに行っていたというのは本当か?ええ。
そうか…。
どこかで俺と会った事はないか?確かどこかで…。
記憶違いだと思います。
自分は刑事さんと会った事などありません。
そうか記憶違いか。
五十嵐さんちょっと…。
あの浅野って男…あんたの部下になってからどれぐらい経つ?1週間ほどです。
1週間?新人だな。
ええ。
疑うに十分な男だな。
ですね。
刑事さん警備員になったばかりだからといって浅野警備士を疑うのはやめてください。
この辺りのビルには侵入窃盗の被害が相次いでいます。
まずはその線からお調べになったらいかがですか?それはとうに視野に入れて考えている!ビルを荒らしている連中がこのビルに狙いをつけあの浅野って男をおたくの警備会社に潜入させたのかもしれないだろ?それはありえない話です。
浅野警備士がこのビルの警備にあたる事になったのは会社が決めた事です。
彼自ら希望したわけではありません。
じゃあ浅野がこのビルに配属された後ビル荒らしをしている連中が浅野に近付き金かなんかで奴を仲間に引き入れたのかもしれない。
刑事さんは是が非でも浅野警備士を共犯者に仕立てたいみたいですね。
何?
(長谷川剛)申し訳ありませんでした。
まさかこんな被害に遭うとは思いもしませんでしたよ。
常駐する警備会社がいるっていうのに!誠に申し訳ありません。
状況によってはお宅への損害賠償も検討させてもらいますからね。
俺は取り合えず病院へ向かうが後は頼んだぞ。
専務。
金村の事よろしくお願いします。
「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか電源が入っていない為…」ねえ浅野ってさあ昔警察のお世話になった事があるんじゃないの〜?だってさあそうじゃなかったら刑事があんな事言わないでしょう?どこかで俺と会ったことはないか?経歴詐称って事か…。
(笠原)うん。
あのヤロウ…。
(携帯電話)
(笠原)黒崎!ユメから。
(携帯電話)もしもし副隊長は?
(宇佐美)ビルの内部にセキュリティを解除してくれる仲間がいた。
そんな可能性もあるんじゃないかと思いまして。
(アラーム)五十嵐だ。
どうした?隊長!すぐ来てください。
黒崎が…。
バカヤロウ!いい加減ホントの事言ったらどうなんだ!お前が犯人を手引きしたとしか考えられないだろ。
あの時俺たちはみんなここにいたんだからな。
俺を犯人扱いして気持ちが収まるならすればいいさ。
だが犯人を手引きしたのは俺じゃない。
てめえ!まだバックレるつもりか?正直に言えよ!止めろ!黒崎!今度は何が原因だ?なんでこんな事をするんだ?副隊長が亡くなったんです。
なんだって?それで黒崎くんが…。
こいつのせいなんですよ。
こいつのせいで副隊長は死んだんだ。
金村は亡くなったのか?ホントに亡くなったのか?さっきユメから電話があって…。
(金村の声)五十嵐隊長のような警備員になりたいんだって彼女にはそう言っているものですから。
隊長は自分の理想です。
金村…。
こういうイベントをしているビルの警備にあたるのも何かの巡り合わせかなあと思ってな。
専務。
ユメこれ着替え。
今金村警備士の婚約者…矢野佳織さんが来ている。
おい五十嵐。
余計な事は喋るんじゃないぞ。
会社に非があったかどうか確認されるまで謝罪の言葉は口にするなと。
専務…。
いいな!常駐部一課の五十嵐です。
金村…。
(矢野佳織)彼五十嵐さんの事…何よりも部下を守ってくれる立派な隊長だって言ってました。
だから彼は五十嵐さんみたいな警備員になりたいんだって…。
それなのに…。
なぜ彼がこんな目に…。
ちゃんと説明してください。
(泣き声)警察は浅野警備士を共犯者と考えてるから刑事がここにも来て浅野警備士の履歴書の提出を求めてきた。
そうですか…。
ひと月前の殺人事件の話は聞いたか?ひと月前?口座屋と呼ばれる人間が刺し殺された事件だ。
その傷の形状殺され方が金村の場合と酷似しているそうだ。
口座屋というのは?架空口座を作りその通帳を売りさばいている男だそうだ。
警察はその事件の関連を含め今回の事件早急に解決させるつもりだと言っていた。
なあ五十嵐。
お前さん浅野の事をどう思っているんだ?私は信じたいと思っています。
私の部下ですから。
たった1週間の部下でもか?はい。
五十嵐…俺は前にも言ったはずだぞ。
ただ闇雲に部下を信じてやる事が上司の務めじゃない。
部下の不正を明らかにするのも上司の仕事のひとつだと。
1週間以内に報告書を提出しろ。
それで我々は判断する。
浅野警備守を懲戒解雇にすべきかどうかをな。
(笠原)隊長…。
待っていてくれたのか。
今日はゆっくり体を休めるんだな。
そういえば浅野はどうした?あいついつの間にか帰っちゃったんですよ。
ここには一緒に来たわよねえ。
ええ。
隊長…やっぱり浅野ですよ。
浅野が犯人をビルの中に引き入れたんですよ。
黒崎…お前はどうしてそうやって決めつけるんだ。
だってそうとしか考えられないでしょ?誰かがセキュリティを解除しなきゃ犯人はビルの中に入れなかったんだ。
(千住)あの…。
犯人はビルが開いている間にどこかに隠れていたとしたらどうでしょう?そんなバカな。
じゃあ犯人はなぜあの時間まで行動を起こさなかったんだ?ビルが閉まったのは夜の9時。
副隊長が襲われダイヤのネックレスが奪われたのはそれから2時間後の11時過ぎ。
犯人がビルが閉まる前に中に潜んでいたとしたらなぜ2時間もじっとしていたんだ?普通そんな事しないだろ?千住みたいな根暗なら朝までジーッとしてそうだけどね。
人の目もあるし監視カメラだってあるしどこかに隠れるったってそんな簡単じゃないわよ。
昨日ビルを閉める時イベントフロアを確認したのは誰だ?確かあんただよねえ?
(増田)そそうですけど…。
増田警備士。
その時すべてのドアを開けて人がいないか確認したのか?どうなんだ?増田警備士。
隊長までどうしたんですか?増田が警備を怠ったっていうんですか?僕はしました…ちゃんと。
間違いありません。
そうか…ならいいんだ。
疑うような事言ってすまなかったな。
隊長辛いんだろうなあ…。
1年前にもレスキュー隊にいた部下を亡くしてるんだもん。
お嬢さんと結婚するはずだった人。
(笠原)そうだよねえ。
森田ーっ!森田ーっ!森田…俺はまた部下を死なせてしまったよ。
お前と同じように結婚を控えてた部下をな。
はぁ…俺はやっぱり隊長失格だな。
(五十嵐雅子)やっぱりここにいた。
おお雅子。
家には帰ってなかったから…。
昨夜の事件ニュースで見たの。
そうか。
金村の婚約者にお前と同じ思いをさせてしまったよ。
お父さん…。
どうして…。
ねえどうして…?お父さん!誰かを責めなきゃ耐えられない事もあるから。
少なくともあの時の私はそうだった。
お父さん!あんまり自分を追い込まないでね。

(ビンが転がる音)隊長…。
誰かを待ってるのか?一人で先に帰ったのはそういうわけか?金村はお前との巡回中に襲われたんだ。
仲間として顔ぐらい見せるのが礼儀だったんじゃないのか?すいませんでした。
話はまだ終わってないぞ。
浅野俺には本当の事を話して欲しい。
トイレに行っていたというのは本当なのか?お前は巡回中の黒崎がトイレに行った事を罵った。
そのお前がなぜ同じ事をしたのか俺には理解出来ないんだ。
結局隊長も黒崎と同じって事ですか。
どういう事だ?俺の事を疑ってるんでしょ?俺はただ本当の事を知りたいだけだ。
お前を疑ってるわけじゃないよ。
なんなんですかそれ?話が矛盾してますよ。
そうか?矛盾してるかなぁ。
俺にはお前の方が矛盾しているように見えるぞ。
俺が?ああ。
お前は昨夜仮眠室で…黒崎に殴られるままになってた。
でもこの前はいとも簡単に黒崎を押さえつけたじゃないか。
そんなお前とトイレに行っていたんだと開き直ったお前が俺には矛盾して見えるんだよ。
だからその理由を知りたいんだ。
お前はなんで金村との巡回警備を離れたんだ?トイレに行っていたというのは嘘なんじゃないのか?どうなんだ?浅野警備士。
真綿で首を絞めるようなやり方が好きなんですね隊長は。
何?もっとはっきり俺を責めたらいいじゃないですか。
副隊長が殺されたのはお前のせいだって。
そんなに優しい上司の振りをしたいですか?明日辞表を提出します。
それでいいでしょ。
それでいいとはどういう事だ!辞表を出せばそれで終わりって事か?お前にとって人間の命は金村の命はたったそれだけのものなのか?お前をクビにして金村が戻ってくるならそうするさ。
でもなそうじゃない。
だとしたら他の部下が金村と同じ目に遭わないように昨夜起きた事のすべてを俺は知っておきたいんだよ。
浅野!どうなんだよ?おい!昨夜話した事がすべてですよ。
浅野!おい!もう帰ってください。
帰ってくれ!浅野!ごちそうさまでした。
(華)ありがとうございました。
あっいらっしゃい!ちょっとそこ座っていつもんとこ。
すぐ片付けるから。
ね。
あの…今日は食事は…。
え?今度の土曜日の事でお話が…。
その事なんだけどもうメニュー決めたわよ。
やっぱ鯛にしようかなあと思って。
オメデタイなんていうじゃない。
ねえ。
実は…もう部下が私の家に来る事はなくなってしまったんです。
えーなんで?まさか…別れちゃったとか?いいえ。
じゃあどうして?あっまただすいませんねえ。
もうね最近レンジ使うとすぐブレーカーとんじゃうのよねえ。
誰かが故意に電気を落としたとしか思えん。
(ユメ)なんの為にそんな事…。
はぁ…これでヨシと。
でなんだっけ?すいません。
また来ます。
え?ちょっ…。
《あの時の暗闇に乗じて犯人がどこかに隠れたとしたら…》ありがとうございました。
お陰でなぞが解けました。
なぞ?ええ。
(電話)はい五十嵐でございます。
(長谷川)「長谷川だ」「今朝浅野警備士が辞表を持って来たぞ」なんですって?「我々はこの時期に辞表を提出した事を重くみさせてもらう」専務ちょっと待ってください。
浅野の処分は昨日の約束では1週間後の報告書を待って決めるという事でしたね。
専務お願いします。
専務!
(ノック)
(ノック)
(ノック)
(山岸達也)浅野!あ…。
あ…浅野さん出かけてるみたいですよ。
あの…失礼ですが。
五十嵐といいますが浅野と一緒に働いている者です。
あっじゃあ同じ警備会社の?ええ。
俺山岸っていいます。
浅野とは中学時代からの友達で。
そうですか…じゃあ浅野が出かけそうな場所に心当たりはありませんか?いやそこまではちょっと…。
ああそうですか…。
何か急用でも?ええまあちょっと大事な話が…。
大事な話…。
なら俺の店で待ってみます?あいつ休みの時よく来るんで。
ああそうですか…じゃあお願いします。
ここです。
どうぞ。
コーヒー淹れますね。
浅野はよくここで接客も手伝ってくれるんですよ。
あの浅野がですか?ええ結構上手にこなしてくれますよ。
ここは山岸さんお一人で?ええ。
バイクの素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたくて。
俺の夢の城ですよ。
そっかあじゃあ里奈ちゃんもこの2〜3日は修平と会ってないんだ…。
(里奈)はい。
電話もかかってこないし私もどうしちゃったのかなって思ってたところなんです。
もし修平から連絡があったらすぐに俺に電話するように言ってくれ。
はいわかりました。
じゃあ。
あの…。
修ちゃん大丈夫ですよね?「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか…」修平…どこにいるんだ。
(浅野)隊長…。
よお!
(山岸)お前が来るのずーっと待ってたんだぞ。
浅野…会社へ辞表を提出したそうだな。
なぜだ?お前は金村を殺してダイヤのネックレスを奪っていった犯人をビルの中へ引き入れてはいない。
犯人がどうやってあのビルの中に入り込んだか昨夜わかったんだ。
え?停電だ。
停電を利用して犯人はイベントフロアの階段の下に隠れたんだ。
だからお前はあの事件には関与してない。
それなのになぜ辞表を提出したんだ?なぜなんだ浅野?俺はお前にとってそんなに信用出来ない上司なのか?
(山岸)浅野!上司と名の付く人間が全て前の上司と同じような人間って事はないと思うぞ。
はぁ…。
もしかしたら弟が今度の事件に関係しているかもしれないんです。
弟?あの事件のあった夜副隊長と巡回している時弟から携帯に電話が入ったんです。
(携帯電話)あ…。
(携帯電話)すいません。
先に行ってるぞ。
もしもし。
(修平)「兄ちゃん巡回警備から離れるんだ」何?今は巡回中だろ?9時にビルが閉まってからは11時1時3時って2時間おきに順番が回ってくるって言ってたもんな。
それがどうした?兄ちゃんは巡回警備から離れていた方がいい。
それが兄ちゃんの為なんだ。
それで俺はあの時…副隊長から…。
お前の弟はあの時あのビルで何が起こるか知っていたという事か?たぶん…。
しかもあの事件の夜から修平は家に帰って来ないんです。
お前が巡回する時間を弟はなぜわかっていたんだ?あの前の日仕事の内容を訊かれて話してやったんです。
警備員という仕事に興味があるような口振りだったから。
(修平)へえ…夜も寝てるわけじゃないんだ。
修平は弟っていっても浅野とは7つも年が離れてるし10年前におやっさんとお袋さんが事故で亡くなってから浅野が修平の親代わりみたいなもんなんですよ。
手のかかる子供ほど可愛いっていうじゃないですか。
浅野はそういう親の心境なんだと思います。
修平のせいで警察を辞めた時も…。
山岸!警察って?ご存じなかったんですか?お前警察官だったのか?おいお前話してなかったのかよ。
…ああ。
どうして履歴書に書かなかったんだ?決して不利になる事ではないだろ。
なりますよ。
必ず辞めた理由を訊かれますからね。
前の会社でも正直に書いた為に散々嫌な思いをさせられたんだ。
噂が噂を呼んで弟はいつの間にか殺人犯って事になってた。
しかもその噂を流していたのが俺に一番いい顔をして相談相手を気取っていた上司だった。
だから俺は何もかも隠す事にしたんです。
じゃあさっき山岸さんが言ってた前の上司というのは?実は3年前修平は恋人に言い寄って来た男に腹を立て大怪我を負わせているんです。
いつの間にか修平は殺人犯って事にされちゃって浅野はそれが原因で警察を辞める事になったんです。
お前が一課の連中と必要以上に馴染もうとしなかったのはそういう過去があったからか…。
人が信じられなくなったんだな。
刑事さんがお前の顔に見覚えがあると言ったのはお前が警察官だった頃に会っていたからか?浅野お前が弟を救おうとしている気持ちはわかった。
でもこれはもうお前たち兄弟だけの問題じゃない。
強盗殺人事件だ。
これから警察に行って弟の事を話すんだ。
弟があの夜あのビルで何が起こるか知っていたかもしれないという事をな。
浅野…。
気持ちの整理はついたか?はい。
(携帯電話)あっちょっとすいません。
(携帯電話)もしもし修平…どこにいるんだ?
(修平)「兄ちゃん…」修平どうした?兄ちゃん助けて。
兄ちゃん…。
修平どこにいるんだ?どこにいるんだ修平!公園の脇の…うっ…。
(パトカーのサイレン)
(浅野)修平!修平!修平!修平!修平!修平!修平…しっかりしろ。
(修平)歩いてたらいきなり引きずりこまれちゃって。
(宇佐美)救急車!はい。
何も言うな。
(咳)兄ちゃんごめんな。
また迷惑かけちゃったよ。
ホントにごめんな。
わかった…。
何も言うな。
修平!兄ちゃ…ごめ…。
(浅野)修平。
(苦しむ声)
(浅野)修平!
(救急車のサイレン)浅野さんしっかりしてください。
もうすぐですからね。
修平。
大丈夫ですからね。
しっかりしてください。
もうすぐ病院です。
修平!しっかりしてください…。
修平。
修平くんの様子は?かなり危険な状態だと思う。
息をひきとる前に話だけでも訊けないのか?助からないって決めつけるのはやめてください。
助かる事を必死に祈っている人だっているんです。
修平は?残念ですが…。
死んだんですか?手を尽くしたんですが…。
修平…。
修平!修平!腹を刺されたっていうのに…。
どうして修平は病院にも行かず警察にも届けなかったんでしょう。
すぐに病院に行ってれば助かったかもしれないのに…。
どこまでバカな奴なんだ。
浅野…。
(ドアの開く音)修ちゃん修ちゃん目覚まして。
修ちゃん約束してくれたよね。
ずっと私の側にいてくれるって言ったよね。
修ちゃん…修ちゃん!アパートへ帰るのか?いえ…今晩一晩山岸の家に泊めてもらいます。
そうか。
場所はどこだ?朝日ヶ丘です。
送っていこう。
大丈夫です一人で…。
どうした?いえ…。
(ユメ)じゃあ浅野さんは弟をかばう為にトイレに行ってたなんて嘘を?そうだ。
浅野警備士は弟が亡くなった為に今日は欠勤するがこれからも常駐部一課の隊員である事には変わりない。
もちろんなんらかの罰は受けてもらう事になると思うが。
なんか俺は納得出来ないんすけど。
浅野が弟の言う事なんか聞かずすぐに副隊長の所に戻っていれば副隊長は助かったかもしれないじゃないですか。
折角奴が辞表を出したんだから会社の判断に任せて辞めさせちゃえばよかったんですよ。
黒崎警備士。
お前はいつからそんな人間になったんだ?そんな人間?俺にたてつこうとも仲間を信じようとしていた以前のお前はどこにいったんだ?浅野は俺たちの仲間なんかじゃないっすよ。
なぜだ?浅野も同じ常駐部一課の人間だろうが。
でもあいつはまだ配属されたばかりじゃないですか。
でも増田の事は仲間と認めてるじゃないか。
そりゃあ増田は…。
お前に逆らわないからか?いえそれは…。
黒崎警備士相性が合う合わないは仕方がない。
しかし相性と信頼を同じ天秤にかけるというのは間違っているんじゃないのか?自分とは合わないからといって悪い奴だと決めつけるのは独裁者のする事だ。
朝礼は以上だ。

(千住の声)犯人はビルが開いている間にどこかに隠れていたとしたらどうでしょう?じゃあなぜ犯人はあの時間まで行動を起こさなかったんだ?ビルが閉まったのは夜の9時。
副隊長が襲われダイヤのネックレスが奪われたのはそれから2時間後の11時過ぎ。
犯人がビルが閉まる前に中に潜んでいたとしたらなぜ2時間もじっと待っていたんだ?普通そんな事しないだろ?《確かに黒崎の言うとおりだ》《なぜこいつは2時間も何もしようとしなかったんだ?》お前が巡回する時間を弟はなぜわかっていたんだ?あの前の日仕事の内容を訊かれて話してやったんです。
五十嵐さん…。
突然すいません。
金村は亡くなる前浅野という男の家を訪ねてみたと言ってませんでしたか?金村は言っていたんです。
浅野の事をお前に任せていいか?結婚を控えて何かと忙しい時期かもしれんが浅野警備士を指導してやってくれ。
わかりました。
一度浅野の家にでも行ってゆっくり話し合ってみます。
浅野?ええ。
副隊長が?ああ。
金村が亡くなる前の火曜日にここに来てたはずなんだ。
そん時弟の修平くんと会っていたんじゃないかと思ってな。
ああそういえば事件が起きる前の勤務の時…。
えっ昨日ですか?うん。
お前とゆっくり話がしたくて家まで行ったんだぞ。
弟から聞いてないのか?…ええ。
そうか…ああちょうどドアの前で鉢合わせしちゃって弟さんが持ってた書類バラバラにしちゃったからな。
気分害しちゃったかなぁあれで。
書類?はい。
副隊長はわけのわからない数字がビッシリと書き込まれていた書類だと言ってました。
でも副隊長がここに来た事と今度の事件とどんな関係があるっていうんですか?そのせいで金村も修平くんも殺される事になったとしたら犯人の目的はダイヤのネックレスなんかじゃなくて最初っから金村を殺すつもりでビル内に侵入をしたとしたら…。
浅野なんでもいいから修平くんの事教えてくれないか?修平くんがどんな落とし穴にはまっていたのかそれを探り出せば金村を殺した犯人にたどり着ける気がするんだよ。
申し訳ないけど修平の事は店の信用に関わるし…。
そう言わずに教えてください。
1か月前浅野修平がこの店を解雇された理由を。
だから何度頼まれても教えられないんですよ。
オーナーから箝口令もしかれてますし。
箝口令?なぜそんな事まで?もう勘弁してくださいよ。
待ってください。
あなたがその理由を話してくれたら2人の命を奪った殺人犯を捕まえる事が出来るかもしれないんです。
殺人犯?ええ。
修平はお客さんから預かったクレジットカードの番号をこっそり書き写していたんですよ。
それがどうかしたんですか?どうって…インターネット上なら番号さえわかっていれば他人のクレジットカードで買い物が出来ちゃうでしょ。
ネット詐欺ですよ。
例えば他人のカードで買った物をそのままネットオークションに出せば元手が全然かかってない分ぼろ儲けじゃないですか。
まあそうはいっても金を振り込ませる為の架空口座の手配とかまあそれはそれで大変なんでしょうけどね。
架空口座…。
(長谷川)架空口座を作りその通帳を売りさばいている男だそうだ。
でも修平はパソコンのパの字も知らない奴でしたから誰かにそそのかされてやっていたんでしょうけどね。
ああ…修平のお兄さんの知り合いなら修平がロッカーに置いていったもの預かってもらえますか?まあほとんどゴミみたいなもんですけど。
今夜一晩山岸の家にでも泊めてもらいます。
場所はどこだ?朝日ヶ丘です。
でも修平はパソコンのパの字も知らない奴でしたから誰かにそそのかされてやっていたんでしょうけどね。
山岸…山岸!山岸!
(浅野)隊長!隊長山岸が今度の事件の犯人だなんて嘘ですよね?いやお前には辛い事だろうがおそらく間違いない。
正しくは犯人の一人だったと言うべきかもしれないが。
修平くんが使ってた電車のプリペイドカードだ。
ほぼ毎日のように朝日ヶ丘に出かけてる。
山岸と修平くんはネット詐欺に手を出して不正な金を手に入れていたんだ。
金村が見た書類に書かれた数字は他人のカード番号だ。
それがなんの番号なのか気付く前に金村は殺されたんだ。
(宇佐美)これで事件解決だな。
山岸達也の靴はこの屋上にそろえて脱いでありました。
自殺に間違いありません。
それにこれ。
山岸の胸ポケットに入っていた。
犯行を悔やみ自殺した。
そう考えて間違いないだろう。
宇佐美警部!トイレの棚の奥にこんなものが。
決まりだな。
今回の一連の犯行山岸達也が主犯。
共犯は浅野修平だ。
浅野!浅野!どこ行くつもりだ?隊長も見たでしょ!あのブレスレットを。
ああ…我々はまんまと騙されていたのかもしれん。
なら俺がどこに行くつもりかわかるでしょ?このままじゃすませない。
修平と山岸を殺したあいつに自分がやった事を思い知らせてやるんです。
復讐するつもりか?そうですよ。
俺が仇を取らなくて誰が取るっていうんですか?お前のする仕事は人の命を守る事だ。
お前のやるべき事は復讐なんかじゃない!警察官になった時の気持ちを警備員になった時の気持ちを思い出すんだ。
浅野。
浅野!あの…すいません。
ああ…君は…。
ブライダルフェアの関係者の人ってどこにいるか知りません?もうブライダルフェアは終了しちゃったけど。
えっでも…。
あっ俺はちょっとしたヘマしちゃって罰掃除。
あのクソオヤジが…。
このハガキ…ハワイ旅行が当たったからここに来てくれって。
これ…浅野の字に似てるな。
え?そういえばあいつ…弟が死んだのは君のせいだって言ってたな。
俺は君みたいな可愛い子がそんな悪い事するはずないって言ってやったけどさ。
実を言うと俺…君を初めて見た時からもう君の事が忘れられなくて…。
もし君が俺と付き合ってくれたらなんでもする。
ホントに?ああもちろんホント。
じゃあ私を助けて。
助ける?修平くんのお兄さん黙らせてよ。
黙らせるって?だってあの人私の事疑ってるんでしょ?もしあの人が警察におかしな事話したら私刑務所に入れられちゃうじゃない。
そっか…そうだよな。
浅野なら絶対警察にチクると思う。
私そんなの嫌だもん。
じゃあどうすりゃいいんだよ?やっちゃうとか。
やっちゃう?何を?だから…。
だから?例えば殺しちゃうとか。
殺すってまさか…。
だってなんでもしてくれるんでしょ?でも…。
お願い。
私もなんでもするから。
君はそうやって男を手玉に取ってきたわけか。
黒崎警備士ご苦労だったな。
いえ。
念の為今の全部録音させてもらったから。
浅野修平をネット詐欺の仲間に引き入れたのは君だな?君は修平くんの前では彼の恋人の振りをしていたが陰では浅野兄弟たちを通じて知り合った山岸とも付き合っていたんだ。
山岸達也にとってネット詐欺は資金繰りに行き詰まった店を守る為の苦肉の策だった。
しかし君は山岸の店が軌道に乗るようになっても続けさせたんだ。
自分の遊ぶ金欲しさにな。
ありがと。
たっちゃん大好き。
おそらく金村と口座屋の男を殺したのは山岸だ。
だが修平くんと山岸を殺したのは君だ。
修平くんは刺されてもなお警察にも届けず病院にも行かなかった。
それは刺されてもなお刺した人間を愛していたからだ。
修平くんがそこまで思っている人間は君しかいない。
そうだな?浅野警備士。
…ええ。
もうホントの事を話したらどうなんだ?山岸がすべての罪を背負って死んでくれたと思ったら大きな間違いだ。
山岸の靴を脱がせて屋上まで持っていったのは正解だったが君はパソコンを見落としていた。
たっちゃん。
ちょっと話がある。
山岸はパソコンを中断して君と会っていたんだ。
パソコンをしている最中に発作的に自殺しようとしたとは考えにくいからな。
なぜだ…。
なぜ修平を殺したんだ?だって自首しようなんてバカな事言い出すんだもん。
なあ自首しよう。
罪を償ってやり直そう。
わかった。
警察は俺だけで行く。
修ちゃん。
自首なんて出来ないよ修ちゃん。
だって私刑務所になんか入りたくないもん。
里奈。
修ちゃん。
里奈…。
修ちゃん!修ちゃん…修ちゃん待って!修ちゃん!修ちゃん!最初っからすべての罪を山岸になすりつけるつもりで屋上から突き落としたのか?あれはたまたま…。
だって修ちゃんを刺した事怒るんだもん。
なんで刺すんだよ!そんな事言わないでよ。
私もうどうしていいかわかんなかったんだもん。
お前修平だぞ。
修平。
ごめんなさいたっちゃん。
(山岸)ってお前ごめんなさいじゃねえだろ!ごめんね許して。
お前何考えてんだよ!ごめんって言ってるじゃない。
お前何すんだよ!どけよお前!ったくバカな…。
許してくれたっていいじゃないバカ!たっちゃん?まさかあんな事で落っこちちゃうなんて思わなかったんだよ。
だから自殺に見せかけてすべての罪を被って貰おうと思ったのに…。
あ〜あ上手くいくと思ったんだけどなぁ。
君には人の命というものがどんなものなのかどうもわかってないようだな。
君は違ったようだが大切な人を失って本当の涙を流す人だっているんだぞ!へえ偉いね。
その人たち。
でも私そういう人じゃないから。
うざいんだよこのオヤジ。
浅野!痛いよ放してよ。
痛い!これぐらいの痛みがなんだ!浅野修平はこれ以上の痛みに耐えたんだ。
肉体的な痛みだけじゃない。
心の痛みにもだ。
それがどんなに辛い事だったか君はこれから刑務所の中でゆっくりと考えるんだな。
大森里奈さん。
詳しい話を伺いたい。
ご同行願います。
行きましょう。
隊長。
ありがとうございました。
黒崎もおかしな事を手伝わせてすまなかった。
黒崎じゃねえだろ。
黒崎さんだろ。
俺はお前の先輩だぞ。
はぁ…まだそんな事言ってんのか。
許して欲しかったら俺の事を殴れ。
何?黒崎!俺は勝手に浅野を犯人の仲間と決めつけ事件のあった夜にぶん殴ってます。
だからその分殴り返してもらわないと。
それで俺は振り出しに戻したいんです。
浅野との関係を。
これから本当の仲間にしていく為に。
黒崎…。
そうか…なら好きにするんだな。
隊長!僕事件があって怖くて辞めたくてでも言えなくて…。
(浅野)いくぞ!うおっ!いってえー!頑張ります!金村警備士の死去に伴い空席になった副隊長だが私の独断で後任を決めさせてもらう事にした。
黒崎警備士!はい?お前だ!えっ俺?冗談でしょ?隊長いくらなんでも黒崎っていうのは…。
異論ありません!浅野…。
私も異論ありません。
僕も異論ありません。
もちろん僕も!まあみんながそう言うならしょうがないねうん。
黒崎も成長した事だし。
みんな…。
黒崎警備士。
今からお前が副隊長だ。
隊長…。
前任者金村の名を汚さぬよう頑張るんだな。
はい!うん。
(拍手)
(拍手)黒崎副隊長!はい。
よーし!今日もビシッと元気よく。
五十嵐隊長に敬礼!2015/04/09(木) 14:00〜15:51
ABCテレビ1
炎の警備隊長 五十嵐杜夫2[再][字]

ダイヤモンドはゆがんだ欲望の輝き 侵入者は密室で時を待つ

詳細情報
◇出演者
小林稔侍、小泉孝太郎、国分佐智子、高橋和也、中山仁、大島さと子、加藤貴子、西川忠志、野村祐人 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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