(女性)ただ今戻りました。
(男性)お疲れさまです。
(男性)お疲れさま。
(晃司)債権者側とは医療法人への支払い請求の訴えをやめる方向で話し合いを始めたところです。
(美咲)和解に向けてということですか?
(晃司)そうです。
双方の代理人が和解に向けて交渉しています。
まあそれほど面倒なことにはならないと思います。
(美咲)ああ。
よかった。
ありがとうございます。
(晃司)いえ。
それとこれが双方の和解案です。
(晃司)目を通しておいてください。
(美咲)はい。
(晃司)はい。
(美咲)あっ。
この前突然押し掛けちゃって失礼しました。
(晃司)あっ。
いえ。
ホントにご挨拶だけのつもりだったんです。
分かってます。
でもとても楽しかったです。
(晃司)そう。
(美咲)すてきな奥さまですね。
(晃司)いやいや。
それほどでも。
優しくて奇麗で。
私もあんな女性になりたいなって思いました。
(晃司)奇麗な人だって美咲さんのことを言ってました。
うちのが。
(美咲)ホントですか?
(晃司)それとほら。
ギョーザを包むのが上手だって。
(美咲)あっ。
それ私気付いちゃったんです。
はっ?
(美咲)ギョーザの包み方ですよ。
伊佐山さんと同じでした。
私の包み方。
あっ。
(美咲)母に教わったんです私。
あっ。
そう。
よく一緒につくったからな映子とは…。
いや。
お母さんとは。
意外に不器用でね。
何度教えても下手くそだった。
でも母の自慢料理だったんですよギョーザ。
そう。
(美咲)もっと聞きたいな。
伊佐山さんと母の青春時代。
(晃司)いや。
(美咲)あっ。
もしよかったら晩ご飯一緒にいかがですか?
(晃司)はっ?
(美咲)大丈夫。
もうご迷惑掛けるようなことはしませんから。
いや。
もうそれは。
(美咲)『サウンド・オブ・サイレンス』母が大好きでしたその曲。
『卒業』という映画の主題曲でね。
三鷹の名画座に2人で見に行ったんだ。
ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロス。
『サウンド・オブ・サイレンス』がラストに流れたときに映子の横顔見たらもう涙でぐちゃぐちゃだった。
涙もろかったからお母さん。
帰りにサントラ盤買ってアパートで何度も何度も聴いたよ。
おんぼろプレーヤーで何度も。
ホント擦り切れるぐらいに。
そのたびに映子泣いてるんだ。
あっ…。
(美咲)ごめんなさい。
(晃司)いや。
ありがとう。
(晃司)・「Andthevisionthatwasplantedinmybrain」・「StillremainsWithinTheSoundOfSilence」
(香織)あっ。
それ。
(晃司)うん?
(香織)サイモンとガーファンクル。
うん。
昔よく聴いたわね。
2人で。
えっ?そうだっけ?そうよ。
その映画好きでよくビデオ見てたじゃないのよ。
青春の1ページだって。
そうだっけ?・「StillremainsWithin…」
(香織・晃司)・「TheSoundOfSilence」ほら。
うん。
ねっ?そこだけちゃんと歌えるのよ。
うん。
そうだね。
フフフ。
(小泉)はい。
吸って。
吐いて。
背筋も伸ばしましょう。
(小泉)いいですね。
(智恵子)まあ何をのろけてるの?えっ?えっ?
(智恵子)だってそうじゃない?『サウンド・オブ・サイレンス』を一緒に歌ったなんて。
一緒にとは言ってないのよ。
(智恵子)えっ?向こうが歌ってたからちょっと話をして今度私が歌ったって言ってるのよ。
(智恵子)同じことじゃないのよ。
若いころに2人で見た映画を一緒に歌ったんだから。
(智恵子)濃いわね朝から。
何よそれ?
(和子)うらやましいわ。
えっ?うちじゃ絶対考えられないものそういう光景。
和子さんのお宅は?どんな映画一緒に見た?寅さんとか『トラック野郎』それはね朝から歌うようなノリじゃないわね。
チーちゃんのうちは?うん?うちは『卒業』見たよ。
ダスティン・ホフマンにキャサリン・ロス。
あっ。
あの最後の『サウンド・オブ・サイレンス』泣けたよねぇ。
私も。
ねえねえ。
どんな映画なの?あっ。
見てないの?ええ。
あのね。
待ってね。
うん。
ダスティン・ホフマンが大学生なの。
でもね人生の目標を失って失望してるわけ。
そこに人妻のお金持ちの女性が誘惑しちゃうわけよ。
ミセスロビンソン。
そうそうそう。
うちまで送ってもらってねミセスロビンソンが誘惑しちゃうの。
洋服なんか脱いじゃって。
いやらしい。
それで?それで色々あって2人は関係を結んじゃうわけよ。
それで?その後ダスティン・ホフマンはエレーンという女子大生と付き合うわけ。
キャサリン・ロス。
かわいかった。
そう。
ところがそのエレーンっていうのはミセスロビンソンの娘だったのよ。
嘘!?それで?2人は別れちゃうのよ。
ミセスロビンソンの策略で。
若いエレーンはね他の男の人と結婚させられちゃうの。
憎たらしかったな。
あのミセスロビンソンは。
熟女が若い男をもてあそんじゃうのよ。
でもね今だと彼女の気持ち分からないでもないのよね。
でもあの最後の教会のシーン。
よかったわよねぇ。
うん!「エレーン!」って。
十字架で教会のドアを開けないようにしちゃうの。
やるじゃん。
ミセスロビンソン。
ホントによかった。
も…もしもし?
(翔也)あっ。
翔也です。
うん。
(翔也)今電話大丈夫?うん。
(翔也)今湘南来てるんだ。
えっ?
(翔也)カズに会いたくなって来ちゃった。
えっ?あっ。
い…いるの?
(翔也)この辺っておいしいお店あるの?
(従業員)そうですねぇ。
(翔也)あっ。
ありがとう。
(従業員)いらっしゃいませ。
どうしたの?急に。
いやぁ。
カズの住んでる町ってどんなところかなと思って。
そう。
あれ?何か迷惑だった?ううん。
全然。
ホントうれしいわ。
(翔也)よかった。
翔也君。
一人?うん?もちろん。
・
(純一)こんちは。
(従業員)いらっしゃいませ。
(純一)あれ?エリちゃん来てない?サーフショップの。
(従業員)いえ。
(翔也)うん?
(純一)あっそう。
じゃあ出直してくるわ。
(従業員)はい。
どうも。
外出ようか?うん。
(翔也)どうしたの?えっ?誰かにつけられてる?違う違う。
さてと。
どこ行こっか?カズと二人っきりになれるならどこでも。
えーっ?あっ…。
えっ!?
(翔也)いい家だね。
ホントにお茶だけよ。
一緒にお茶飲むだけ。
うん。
お…お茶だけ。
震えてる。
えっ?・
(チャイム)ごめん。
ごめんね。
はい。
こんにちは。
あっ。
どうも。
どうかした?ううん。
別に。
あっ。
注文してたヨガマット来てたから持ってきてあげた。
すみません。
今じゃあお金。
うん。
あっ。
お金今度でいいや。
次のヨガ教室んときで。
そ…そう?じゃあね。
じゃあね。
何やってんだか。
もう!えっ?あっ。
だ…駄目よこの部屋は。
座って。
えっ?座って。
な…何もしちゃ駄目よ。
約束よ。
・
(チャイム)あっ。
ち…智恵子さんだわ。
ちょっと。
ちょっと待ってて。
あのう。
やっぱりお金お支払いしといた方が。
(由美)お昼食べた?ああー。
疲れた。
どうしたの?えっ?
(由美)おすし買ってきた。
一緒に食べよう。
えっ?あのう。
えっ。
ちょっと。
ちょっと。
えっ?
(由美)よいしょ。
あっ。
(由美)お茶入れて。
う…うん。
し…仕事忙しいの?
(由美)うん。
めっちゃくちゃ。
あっそう。
(由美)うん。
今日は何?
(由美)鎌倉で取材。
ついでに寄ったの。
ああ。
そう。
・
(物音)何か音した?しない。
しないわよ全然何も。
(由美)いや。
したよ。
えっ?いや。
ちょっと。
ねっ?ほら。
何でもないでしょう?気のせいか。
そうよ。
(由美)ああーっ。
ちょっとごめん。
ああーっ。
ちょっと。
ねっ。
由美。
お…おすし食べましょう。
ねっ?ほら。
(由美)最近ねおなか張るんだよね。
時々動くんだよこの子。
おすし食べたら楽になるから。
さっ。
行こう。
行こう。
(由美)やっぱちょっと休んでるわ。
ベッド借りるね。
うん…。
(由美)ああー。
(由美)お願い。
少し休ませて。
うん。
あっ。
ねえ由美。
由美。
あんたの電話電話。
ほら。
電話に出ないと。
ほらほら。
早くしなさいよ。
(由美)分かってるってもう。
早く。
(由美)はいはいはい。
よいしょ。
・
(由美)はい。
岩村です。
お疲れさまです。
ああ。
取材終わりました。
ああ。
例の記事ですね?帰って。
・
(由美)えっ?あのねあの子今玄関にいるから庭の方から出てって。
ねっ。
あっ。
でも…。
うん?靴。
あっ。
分かった。
あしたの3時です。
はい。
そうなんですか?いやいや。
聞いてないけど。
まっいっか。
はい。
じゃあこのまま3時で大丈夫なんですよね?
(翔也)よいしょ。
じゃあね。
うん。
どうしたの?
(由美)誰?
(翔也)こんちは。
(由美)お母さん。
誰?この人。
えっ?
(由美)何これ?どういうこと?あっ。
あのね…。
こちら翔也君です。
翔也です。
(由美)だから誰?だから翔也君って言ってるでしょう。
(由美)はあ?
(翔也)じゃあ俺帰ります。
あっ。
気を付けてね。
はあ!?どういうこと?お母さん。
具合悪いんでしょ?寝てなさいよ。
何であんな若い子連れ込んでんのよ?いいじゃない。
あんたには関係ないでしょ?あるわよ!母親が家に男連れ込んでんのよ。
関係あるでしょ!おすし食べましょう。
彼とはどういう関係なの?何もないわよ。
ただの客とホストの関係よ。
ホスト!?それが何か?どうしちゃったのよ?お母さんらしくないよ。
何?私らしいって。
だからお母さんは…。
お父さんの言いなりで生きてるっていうんでしょ?あんたこの前そんな人生おかしいって言ってたじゃない。
自立しなさいよって言ってたじゃないの。
だからってホストはないでしょう?幸せなのよ彼といると。
お母さん?生き生きしてるの私。
嘘。
なってみせるわミセスロビンソンに。
えっ?何の話?何でもかんでも計画どおりの人生なんてまっぴらよ。
「嘘?マジ?」って人が思うように生きるの。
刺激的に生きるんだから。
どうしちゃったのよ?お父さんが定年の日にこのことは全部話すわ。
そして離婚するの。
だからねあんたの赤ん坊の世話はできません。
そのつもりでいてちょうだい。
マジ?マジよ。
だからそれまでお父さんには内緒よ。
こんなこと言えるわけないっしょ!
(森山)こないだは楽しかったです。
ギョーザパーティー。
驚いちゃったでしょ?にぎやかで。
(森山)いいえ。
でも私も驚いちゃいました。
森山さんと奥さまのお話。
(森山)ああ。
正直奥さまの気持ち分からないわけでもないですね。
(森山)ですよね。
家のこと顧みず何年もアフリカに行ったきりなんて亭主失格です。
私ね考えたんですよ。
もし自分だったらどうしただろうって。
(森山)どうしました?私だったら他の男の人のところには行かないなって。
一緒にアフリカに連れてってもらうなって。
森山さんのこと愛してるなら。
何か変な話になっちゃいましたね。
あっ。
ごめんなさい。
いえ。
あら。
(森山)調理器具を置く棚の高さは160cmっすね。
160cm?低くないですか?そうですか?でもお母さまが使われること考えたらそれぐらいがちょうどいいかと思うんすけどね。
あっそっか。
ちょっと。
おばあちゃんこう。
で…。
160cmっていうとだいたいどのくらいです?そうですね。
だいたいこれぐらいっすかね。
この辺。
ええ。
で…。
はあー。
・こんにちは。
香織さんいる?・いるわよ。
どうぞ。
ねえ。
絶対ねあれ若い男の靴だと思うのよ。
たぶんホストのね…。
ごめん。
また来る。
じゃあ…。
じゃあ。
チーちゃん?ああっ。
どうしたのかしら?さあ?忘れ物ですかね?ああ。
160cmでいいみたいですね。
はい。
・
(戸の開く音)あっ。
チーちゃん戻ってきたかな?後は食器棚の高さなんですけど。
絵里花。
(絵里花)ばあば。
・
(京香)ママ。
しばらくお世話になります。
今度という今度はもう別れる。
武史のやつ絶対許さない…。
京香。
どうも。
あっ。
建築家の森山さん。
今度ねこの台所改築するのよ。
娘の京香です。
(京香)あっ。
どうも。
(森山)あっ。
じゃあ僕これで。
あっ。
いや。
まだ打ち合わせ終わってないですから。
(絵里花)ばあば。
遊ぼう。
(森山)またあらためて。
いや。
そうですか?
(森山)ええ。
すいません。
(森山)いえ。
(絵里花)ばあば!
(森山)失礼します。
ばあばって言わないの。
ばあば。
うーん。
ばあばじゃなくって。
まったく。
どいつもこいつも頭ん中ピンク色なんだから。
(純一)冷たいね手。
(女性)いや。
あったかいです手。
(純一)ホント?おっとっとっと。
(純一)ちょっと痛いけど我慢してくださいよ。
(女性)はい。
(純一)はい。
とげ取れました。
(女性)ありがとうございました。
(純一)いや。
謝るのはこっちですよ。
家具の手入れはきちんとしてるんですけどね。
時々あるんですよ。
へちがささくれたって。
消毒しときますね。
私もときめきたい!
(翔也)おはようございます。
(従業員)おはよう。
・
(店長)翔也。
(翔也)はい。
(店長)あのおばはんの家行ってきたか?
(翔也)はい。
(店長)どうだった?
(翔也)湘南のそこそこの一軒家でした。
(店長)へえー。
イケてんじゃん。
(翔也)はい。
(店長)軽く5,000万は下らねえな。
(翔也)たぶん。
(店長)がっつり頂こうぜ。
なっ?
(翔也)はい。
(店長)今日も誘っておけよ。
(翔也)はい。
(従業員)店長。
あっち準備できました。
(店長)おう。
分かった。
(従業員)はい。
(翔也)うん?
(店長)どうした?
(翔也)いや。
携帯が。
・
(鼻歌)・
(吾郎)ただいま。
あっ。
おかえりなさい。
(吾郎)はい。
お風呂沸いてるわよ。
(吾郎)うん。
カレー?うん。
(吾郎)よいしょ。
(バイブレーターの音)
(呼び出し音)
(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)・「ミセスロビンソン」・
(鼻歌)2015/04/09(木) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #09[字][デ]【出演:池上季実子 宮崎美子 榊原郁恵】
香織(榊原郁恵)が台所のリフォームを依頼した建築家の事務所を訪ねると…。一方、和子(宮崎美子)は、智恵子(池上季実子)と遊びに行ったホストクラブに1人で出かけ…
詳細情報
番組内容
昼間、和子(宮崎美子)のもとを翔也(小林豊)が訪ねて来る。和子はうれしい反面、人目が気になり、翔也を自宅に連れて来てしまう。すると翔也が寝室に入り込んで…。
香織(榊原郁恵)の家には森山(谷田歩)が来ていた。香織は、智恵子(池上季実子)がやって来たと思ったらすぐに帰ったことを不審に思うが、そこに娘の京香(馬渕英俚可)が孫娘とともに帰ってくる。
番組内容2
その頃、和子の家ではとんでもない事態が起きていた。和子を訪ねてきた娘の由美(西慶子)が、ホストの翔也と鉢合わせしてしまったのだ。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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