サラメシ 2015.04.09


うわ〜おいしそう!イカと里芋の煮物に油揚げと卵の袋煮。
ちくわキュウリにブロッコリーまで!あこんにちは。
春になるとますます人のお弁当が気になる中井貴一です。
ところでこのお弁当どなたのかといいますと…こちら!はいピエロさん。
この方が今回の主人公。
お見受けしたところなかなかのベテランピエロですね。
この日は自動車販売店のイベントでバルーン教室を開催中だそうです。
いや〜手早い!慣れてますね〜。
魔法のようにチョイチョイチョイチョイチョイ〜っと。
え〜すげえ!すご〜い!白鳥の湖さすが!子どもたちもほらみんなうれしそう!でもねこの方ピエロが本業じゃないんです。
相合い傘です。
こう見えて実は風船を作るのがお仕事だそうです。
今が旬の春キャベツ。
その畑の中に建つのが今では珍しくなった手作りのゴム風船工場です。
先ほどのピエロの正体がこの方…風船を作り続けてもう43年。
手作りで…でこちらがず〜っと一緒に作り続けている…アルバイトの佐藤さんと3人で毎日およそ6,000個のゴム風船を全て手作業で作っています。
6,000個手作りか〜。
風船の元となる型は大きさや形によってガラスやアルミステンレスとさまざま。
木枠にセットした型を着色したマレーシア産の天然ゴムに浸します。
重要なのは厚みを均一に保つ事。
その日の気温湿度によって浸す時間を10秒単位で調整。
薄すぎるとゴムが破れてしまい厚すぎると材料費がかさんでしまう。
見極めに必要なのは長年のカンなんだとか。
特に慎重になるのが朝一番の作業。
陽子さん毎日必ず夫に相談するそうです。
ハハハッ。
何?え〜仲よさそうですね。
お二人!結局この日は40秒間に。
ですぐさま乾燥機へ。
この浸す乾かすを3回繰り返す事でより丈夫で柔らかいゴム風船が出来るのです。
乾燥したら回転するブラシで吸い口作り。
今日本のゴム風船の9割が輸入品。
手作りゴム風船はどうしても割高になってしまいます。
伊藤さんかつては売れ残った大量の在庫を前に途方に暮れた時期もあったといいます。
手作りの強みを生かしてほかの工場が断るような細かな注文にも可能な限り応えてきました。
膨らむと色が変わる風船。
こっちは渦巻き模様。
これねペイントではなく専用の型から作ったんですって。
この溝に液がたまって線を描けるんだそう。
これはイギリスの大学生からの依頼。
吸い口が3つある風船。
何で3つ必要だったのかはいまだ謎のままなんだとか。
あれですかね。
パーティーの余興か何かかな?ほかにも結婚式での飾りつけなど風船の営業につながりそうなものはなりふり構わず…。
ピエロもそんな企業努力の一つ。
あのバルーンアート実は見よう見まねの独学なんですって。
ピエロにはピエロなりの事情があったんですね。
そんな風船工場に毎日決まってやって来る人がいます。
時刻も決まって11時30分。
足早に工場の中へ入っていきましたよ!ドラム缶の上に何か置いて…。
ん?ん?素早い!あこれ多分あれですね。
間違いなくあれだ!お昼?さあお待ちかねの昼休み。
2階の休憩室でみんなで食べます。
あ〜ほらやっぱりお弁当でした!ん?交代って?あお弁当チェンジするんですか?ん?あ?おかず取ってる?あぁあぁあぁそれも?という訳で好き嫌いの多い70歳伊藤さんのサラメシ。
日替わり弁当。
この日の中身は…まいたけごはんに昆布の煮物にマカロニサラダと陽子さんのアレンジでだいぶあっさりな仕上がりに。
一方陽子さんのお弁当は串カツにロールキャベツに揚げギョーザ。
漬物とひじきの卵焼きは2人分!いや〜ボリューム満点。
この宅配弁当いつも陽子さんが独断で2種類注文。
好き嫌いの激しい夫が食べられるものをと選ぶのに一苦労なんだとか。
ハハハハハッ。
ハハハハッ。
キュウリが嫌いな訳じゃない?あしんなりした野菜が嫌なんですね〜。
かつては好き嫌いを熟知している陽子さんが毎日弁当を作っていたんだそう。
でも3人のお子さんが独立した頃からかれこれもう15年デリバリー弁当が夫婦のお昼。
ゴム風船を作り続けて43年。
風船作りもランチも長い年月のうちにたどりついたスタイル。
でこちらもお決まり。
食後の昼寝は毎日きっちり15分。
風船の夢でも見てるんでしょうかね?風船工場のサラメシごちそうさまでした。
働くあなたのランチに突撃!え今からランチですか?今から打ち合わせでごめんなさ〜い。
いやいいですいいです。
ランチを挟めば心が開く!聞かせてほしい!働くあなたの心の声を。
だから今日もあなたとさしでサラメシを!「さし飯」!やって来たのは東京・新橋。
(取材者)ちょっとよろしいですか?今NHKで「サラメシ」という番組を作っているんですけどよかったら本日ランチご一緒させて頂けないでしょうか。
ハハハハハ。
今回のさし飯お相手は…コンピューターのプログラムやシステムを開発する技術者を企業に派遣するのがお仕事。
聞けば横山さんラーメン大好き!でも猫舌だからとつけ麺派。
中でも豚骨やかつお節でだしをとったこの濃厚なスープがお気に入りなんだとか。
ん〜おいしそう〜!派遣先での業務が難しければフォローできるスタッフを手配。
人間関係の悩みがあれば相談に乗る。
担当する社員45人のケアを常にしてるんですって。
ところでご自身のケアはどうしてるんでしょう?なるほど。
とことん無駄な時間を過ごす事が明日の仕事への原動力か〜。
いつも全力だからこそそういう時間必要なんでしょうね。
横山さんありがとうございました。
続いてはこちら。
市内におよそ100社のタオルメーカーがある愛媛県は今治市。
瀬戸内海を望むこの町で国内産タオルの5割以上が生産されています。
それがこれ…その使い心地は海外からも注目されるほど。
デザイン肌触り種類もいろいろです。
明治の頃から地場産業として根づく今治のタオル作り。
しかし今日では後継者不足が問題になっているといいます。
そんな今治で見つけました。
タオルの製造検品企画やデザイン。
それぞれの部署で頑張る平成生まれの若者たちを!タオルの企画やデザインを担当する津谷さんも平成生まれ。
気付きました?今「子」って言いましたよね?タオルを「子」って!こちらは創業62年のタオルメーカー。
従業員50人で毎日バスタオルにしておよそ1,000枚分を製造しています。
作るのは主に有機栽培によるオーガニックコットンから織られる製品。
かつては手で織っていたタオルも今は全て織機と呼ばれる機械で。
タオルの元となる糸を設置するのはこちらも平成生まれ今治育ちの藤本さん。
織機を動かす前のセッティングには必ず人の手が必要なんだそう。
それがこれ。
前の製品の糸と次の製品の糸をつなげる作業。
糸の数実に8,700本!製品によって糸のかけ方はさまざま。
張り具合や並び方を一本一本確かめていきます。
下上ってきてるじゃないですか。
次上下…これ…にしても8,700本!?…って見てる見てる見てる!こちらタオル一筋36年の阿部さん。
実はこの糸のセッティング製品の仕上がりを左右する最も大切な作業。
どんなタオルを作るかで糸や機械の設定が異なるため全てを覚えるには10年以上かかるといいます。
大先輩に教わりながら2時間。
8,700本全ての糸がつながりました。
いや〜本当繊細な作業ですね〜。
これでようやく機械が動き出しタオルの生地が織られていきます。
しかし油断は禁物。
…とばかりに現れたのは入社3年目の宗雪さん。
使用する糸は細く切れやすい。
1本でも切れてしまうと機械は自動停止。
切れた箇所を探してつなぎ直さなければいけません。
こちらは白い糸を2種類使ったタオル。
どちらの糸が切れたかを瞬時に見分けつないでいきます。
声がちっちゃいわ。
はい。
今60歳の阿部さん。
まだまだ教えたい事があるとこの春からも再雇用として勤務するそうです。
熟練の技術を次の世代へ。
機械が織り成すタオル作りも支えるのは結局のところ人の目と腕なんですね。
さあ待望のサラメシ。
うわ〜おいしそう!仕出し弁当派は会議室に集まってのランチタイム。
一方手作り弁当派の阿部さんと宗雪さんは毎日休憩室で2人並んで。
料理が得意な宗雪さんは毎朝5時起きで弁当作り。
ぎっしり詰まった色とりどりのおかずにメインは鶏肉のから揚げをどんぶりスタイルで。
8年前に結婚した阿部さんは愛妻弁当。
病院勤務の妻が日勤でも夜勤でも毎日作ってくれるんだそう。
わ〜こっちにもから揚げ!あの〜何かこう…「疲れたね」とか「今日は同じ鶏肉だね」とか会話的なもの?雑談はないんですかね〜?何でも阿部さん宗雪さんが入社するまでは毎日一人で黙々とお弁当。
で2人になって3年目。
今日も変わらず黙々と。
まあ会話はなくともねそれが心地いいって事ですよね…?仕出し弁当派に手作り弁当派。
中にはこんな人も。
藤本さんのランチは車で10分ほどの自宅に戻って。
実は従業員の半数が家で食べるんだとか。
メニューは冷蔵庫にあるものを見てから決めるそうですが…。
(取材者)今日のメニューは?えっ初めてって大丈夫?あの「サラメシ」の事とか考えなくていいんですよ別に。
そう昼休みは1時間。
移動を除いた40分が勝負。
1人暮らしを始めて5年。
節約のためにランチは毎日自炊。
ラーメンチャーハン野菜炒めが定番で買うより作る方が面白いとの事。
いいじゃない。
料理男子モテますよ!アチチチチ…。
ところで藤本さん。
さっきまであんなに細かな仕事をしてたのに料理は結構ワイルドですね。
うん?…って焼きそば?確かオムライス作るって言ってませんでしたっけ?あ〜卵を載っけて…いや…。
わ〜ソースかける?かけるなぁソース!調理時間僅か12分。
頂きます。
果たしてお味は?自分の好みは自分が一番分かってる。
これが藤本さん手作りランチ。
今気付きました?こっちはだいぶ前からず〜っと気付いてたんですけどね。
まあおいしいならどっちでもいいか!細かくて神経を遣うタオル作りの仕事。
この豪快なランチタイムが毎日のささやかな楽しみなんですって。
仕事もランチも自分の手で作り上げるからこそ面白い。
働く人の数だけランチの形もさまざま。
若きタオル職人のサラメシごちそうさまでした。
今日もお相手は中井貴一でした。
(徹)申し訳ありませんでした!2015/04/09(木) 12:22〜12:45
NHK総合1・神戸
サラメシ[字][再]

昔ながらの手作りでゴム風船を作っている職人さん夫婦。好き嫌いの多い夫の弁当は?タオルを作る若者たちの、それぞれマイペースなランチ。ランチご一緒にさし飯は東京で。

詳細情報
番組内容
▽千葉県で昔ながらの手作りでゴム風船を作っている職人さん夫婦。食べ物の好き嫌いが多い夫、妻があみだした対処法とは? ▽愛媛県今治でタオル作りをしている若者たち。それぞれのマイペースなランチタイムをのぞき見。 ▽ランチをご一緒に「さし飯」は東京で、人材を派遣する会社で営業を担当する男性と。
出演者
【語り】中井貴一

ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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