学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう(メカニズム編)▽地震波が教えてくれること 2015.04.09


(たいこ)トン!りょうあしつけたままからだをひねるんだよ。
大気や水にあふれるわたしたちの地球は地震やふん火がたえ間なく起こる生きている星だ。
どっちが速かった?地球の仕組みを知って災害にそなえるにはどうするか考えている…今日は大木先生と地球の声を聞いて地震の事を考えよう。
色とりどりの丸。
重なり合って帯のように見える所もある。
この赤い帯。
みなさんは何だか分かりますか?実はこれこの30年間に地震の起こった場所を世界地図に重ねたものなんです。
わたしの立っているここがちょうど日本です。
赤い帯におおわれて日本の形が見えないですね。
広い世界で日本のしめる面積はこんなに小さいのに世界で起こる地震の10個に1個はここで起こっているんです。
日本は世界で一番地震の起こる国の一つ。
わたしたちはそこに生きているのです。
地震はなくす事も止める事もできません。
でも…いつどこで起こるか分からない地震。
でも大きな揺れが来る前に知らせる仕組みがある。
「緊急地震速報。
落ちてこない倒れてこない場所に身をよせましょう」。
緊急地震速報はいち早く地震の発生を伝え強い揺れにけいかいするよう呼びかける。
一体なぜそんな事ができるんだろう?水面に物を落とすとしょうげきで波が生まれ波もんが広がる。
同じように地下で地震が起こるとそのしょうげきが波となって伝わっていく。
揺れを伝える波を…地震波をくわしく調べる事で地震が起こった場所や地震波が伝わる様子地球内部の事も知る事ができるんです。
だからわたしたち地震学者にとって…2011年東日本大震災。
地震が発生した宮城県沖から地震波が広がっていく様子が日本中の地震計の記録から分かる。
ではここで私の助手を紹介しましょう。
P君とS君です。
どちらも地震波ですがP君の方がS君よりも小さいですね。
P君は地震波が進む方向と同じ向きに揺れながら伝わっていきます。
一方S君は地震波が伝わっていく方向と直角に揺れながら伝わっていくのです。
ふだんは目に見えない地震波を実験そう置で見てみよう。
大木先生が持ち込んだのは長さ12mのそう置。
ズラッと並んだ70個のおもりがバネでつながっている。
この装置で2つの地震波P波とS波を起こしてどう伝わるか観察しよう。
一番はしのおもりをたてに引っぱって放すとP波が発生。
横に引っぱるとS波が発生する。
じゃあ一番後ろの子Pだけやるのでストップウオッチで何秒かかるか計って下さい。
P波とS波。
それぞれが伝わる速さを比べてみる。
まずP波。
そこにPが行った時に止めて下さい。
いきますよ〜。
よ〜いはいっ。
何秒?覚えておいてみんな。
4秒95。
S波。
S波をまた「よ〜いはいっ」ってやるので計って下さい。
いきますよ。
よ〜いはいっ。
何秒?さっきP波何秒だった?
(児童一同)4.95。
今は?S波は?
(児童一同)7.94。
どっち速い?
(児童一同)P。
Pだよね。
地震が起こるとP波とS波は同時に発生するがP波の方が速く伝わる。
この速さのちがいが緊急地震速報に利用されているんだ。
地震の起きた場所「震源」に近い地震計がP波を感じ取って気象庁に伝える。
気象庁はすぐに震源の位置や地震のきぼS波の揺れが来るまでの時間を計算。
テレビやラジオけい帯電話などで強い揺れが来る事を伝えるんだ。
では緊急地震速報が届いたらどうする?東日本大震災の時にも緊急地震速報が発表された。
緊急地震速報に気付いてポケットのけい帯電話に手をのばす人がいる。
(緊急地震速報)それから間もなくS波がとう着。
大きな揺れがホールをおそった。
(悲鳴)緊急地震速報の発表から大きな揺れが来るまでの時間はあったとしても数秒から数十秒。
緊急地震速報が届いたら安全な場所をさがそう。
す早く身をよせる。
同時にやります。
実さいの地震と同じようにP波とS波を同時に起こして考えよう。
「どうやってやるの?」って今聞こえたけどどうすればいい?引っぱって…。
そうだね。
後ろに引っぱって横に引っぱってパッて放せばいいよね。
今からやるのでどうなるかよ〜く見てて下さい。
同時に行くので。
この時はP波におよそ3秒おくれてS波がやって来た。
S波が何秒おくれて来るかは地ばんのかたさや震源からのきょりによってちがう。
3つの地点でくらべてみた。
P波とS波のとう着時間の差は震源から遠い場所では大きいが近い場所ではほとんどない。
この時…阪神・淡路大震災の時神戸市にはP波とS波がほぼ同時に到着した。
当時緊急地震速報はまだなかったがもしあっても強い揺れには間に合わなかっただろう。
だから家具を固定するなどそなえておく事が必要だ。
日本に住んでいるかぎりどこにいても地震にあうかのうせいがあります。
今日見たような地震はみなさんの身にも起こるのです。
でももうどうしたらいいか自分で考えられるよね。
揺れを感じたり緊急地震速報を聞いたりしたらまず身の安全をかくほしましょう。
物が…場所を見つけてす早く身をよせる。
もしも今地震が起こったらどうしますか?帰り道だったら?おうちにいる時だったら?考えて下さい。
大人も子どもも自分で自分の命を守れるように。
2015/04/09(木) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう(メカニズム編)▽地震波が教えてくれること[解][字]

自然災害の起こるしくみを正しく理解し、命を守る行動へとつなげてゆく、新しい「防災」番組。今回は、地震学者の大木聖子先生と、地震波の性質について学ぶ。

詳細情報
番組内容
子どもも大人も心を動かし、深く考える、新しい“防災番組”。シリーズ「地球の声を聞こう」では第一線の研究者が実際の映像、CG、実験などを駆使し、「地球科学」の知識を教える。今回は地震学者・大木聖子さんから、緊急地震速報を題材に「地震波」の性質を学ぶ。目に見えない地震波の伝わり方を視覚化する実験装置や、地震波キャラクターPくん・Sくんが登場。地震のしくみをわかりやすく伝え、命を守る行動につなげていく。
出演者
【出演】慶応義塾大学環境情報学部 准教授…大木聖子,【語り】DJナイク

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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