韓国経済の成長率予測、韓銀はなぜ下方修正したのか

■韓銀、財政出動と構造改革要求

 李総裁は同日、景気回復には政府が役割を拡大すべきだとする異例の注文を行った。李総裁はまず、予算の拡大執行が必要だと主張した。追加補正予算の編成を求めるような発言も行った。

 李総裁は「昨年第4四半期(10-12月)の成長率が0.3%にとどまったのは、税収不足で政府の予算執行が減少したことが決定的な理由だ。予算執行の縮小は次年度の成長率にも影響を与える。追加補正予算の条件は厳格えあり、財政の健全性を無視することもできず困難さはあるが、潜在成長率を引き上げるためには財政がある程度の役割を果たす必要があると考える」と述べた。政府が韓銀に政策金利引き下げを迫ったことに対する反撃の意味もあるとみられる。

 李総裁はまた、政府が速やかな経済構造改革に取り組むべきだと指摘し、政界の役割にも注文を付けた。李総裁は「景気回復が不十分なのは、世界的な景気不振など景気サイクル的な要因もあるが、構造的要因も大きい。短期的な緩和(景気浮揚)政策は必要だが、構造改革政策が伴わなければ、まともな回復は難しい」と述べた。李総裁はさらに、「政府だけでは難しい。政界なども積極的に力を貸すべきだと思う」とした。

李陳錫(イ・ジンソク)記者
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