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被災3県 統廃合で194校減
4月11日 7時27分

被災3県 統廃合で194校減
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東日本大震災の発生から4年1か月がたちましたが、岩手、宮城、福島の被災地では過疎化や少子化に加えて震災による人口流出で子どもの数が減少しています。このため学校の統廃合が進み、震災のあと、小学校と中学校は194校がなくなったことが分かりました。
NHKが被害の大きかった岩手、宮城、福島の教育委員会に取材したところ、震災前の平成22年度で小学校と中学校の数は3県合わせて1986校でしたが、今月の時点で1792校と、全体のほぼ1割に当たる194の学校がなくなったことが分かりました。県別では、岩手県が73校減って508校、宮城県は66校減って598校、福島県は55校減って686校となっています。
背景には、震災前からの過疎化や少子化に加えて、震災と原発事故による人口流出が追い打ちをかける形で子どもの数が減少している状況があるとみられています。
文部科学省によりますと、小中学生の数は、震災前の平成22年度と昨年度を比較すると、全国平均では4.2%減少していますが、岩手県で8.5%、宮城県で4.5%、福島県では14.1%といずれも平均を上回る減少率となっていました。地域によっては災害公営住宅への転居や高台への集団移転などが本格化し、今後、子どもの数がさらに少なくなることも懸念されています。

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