今日発表されたベーカーヒューズ北米石油ロータリー・リグカウントによると北米で稼働している石油の油井数は先週の802から今週は760に減りました。

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これは本数ベースで-42本です。

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またパーセンテージ・ベースで-5.2%です。

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このところ緩んだかに見えた油井の休止のペースが、再び早まったわけです。

リグカウントの減少は需給関係にとってプラスです。

ただ、今は規模が小さく、操業コストの高い中途半端なリグから順番に休止されている関係で、油井を止めても止めても全然北米の原油生産には衰えが見えません。

これが産油地帯でレイオフが増えているにもかかわらず、ぜんぜん原油価格が反発しない理由です。

今後のシナリオとしてはアメリカの石油タンクという石油タンクがすべて満杯になっているので、恐ろしい原油の投げ売りが出るでしょう。WTIは34~35ドルくらいまで急落すると思います。

それが終わった後、6月から7月にかけてようやく価格の底打ちがあるのではないかと考えています。