統一地方選前半戦 告示日に万歳相次ぐ 無投票当選者過去最高か

04/03 18:43
統一地方選前半戦の立候補の届け出が締め切られた。しかし、告示日にもかかわらず、早くも勝利に沸く歓声が続出している。
4年に一度の統一地方選。
41の道府県議選と、17の政令指定都市の市議選が、3日に告示された。
その立候補の届け出が午後5時に締め切られ、熱い選挙戦の幕が切って落とされたはずが、午後5時を回った瞬間、立候補した当日に、早くも万歳の声が響いた。
これは、選挙を待たずに、無投票で当選した候補者たち。
選挙では通常、選挙区ごとの定数を上回る立候補者から当選者を決めるため、投票が行われるが、立候補者が定数を超えない場合は、立候補者が無投票で当選となる。
FNNの調査では、午後3時の時点で、41道府県のうち、大阪府を除く40道府県の選挙区の一部で、無投票での当選者が出ることがわかった。
その選挙区は、全国の960選挙区のうち、およそ3分の1にあたる316選挙区にのぼり、今回の統一地方選では、過去最高の無投票当選者が出る見通し。
対立候補が現れず、立候補即万歳となった山形・長井市選挙区の平 弘造議員は、今回で4回連続の無投票当選となった。
平議員は「自分としては、この選挙戦、必死の思いで立候補を決意して、今日に至っております」と述べた。
山形県では、19選挙区のうち、11選挙区で無投票当選となった。
このため、選挙を待たずに、自民党の過半数超えが確定するという異例の事態となった。
一方、投票する機会を失った山形県の有権者は「やっぱり、選挙だから、自分たちで選びたいというのはあるけど、仕方ない」、「無投票で決まるのは、選択肢がないので、よくないと思う。(県民の)困っていることが、ちゃんと伝わっているかどうか心配」、「それでいいのかなとは思う」などと語った。
地方議員の相次ぐ不祥事でその資質が強く問われる中、有権者から奪われる選ぶ権利。
無投票当選が増えている状況に、選挙を所管する高市総務相は3日午前、「議員に求められる役割も、ますます大きくなってきている大変大切な選挙であると思っております。そんな中で、立候補者がなかなか出てこない。これまた残念な状況であります」と述べた。
統一地方選は、12日に前半戦の投票日を迎え、即日開票される。

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