GE金融事業ほぼ撤退、浮上する2つの課題

　米複合企業の米ゼネラル・エレクトリック（GE）がついに金融部門GEキャピタルの大半を売却する計画を発表した。投資家は歓迎ムードで、経営陣は胸をなでおろしていることだろう。だが、この決定はある重要な点において新たな課題を生み出すことになる。

　10日の発表によると、不動産資産を265億ドル（約3兆1800億円）で米投資会社ブラックストーンと米銀ウェルズ・ファーゴに売却するなど、今後2年間でGEキャピタルの大半を売却する。航空機リース子会社など製造部門を支える事業は維持す...