お前の話はノリモノばかり

クルマやバイクについて書きます

低迷するハーレーと伸びるKTM

なんと天下のハーレーが日本で伸び悩んでおります。

ちょっと前までは「ハーレーが伸びてる。日本もハーレーを見習ってスペックとは別の価値を提供せよ」という空気だったのに…。

 

理由は色々あると思います。ハーレーをどうしても買いたかった層に行き渡った可能性もありますし、昔のような力強い振動が減った、インジェクション化で低速トルクが無くなり乗りづらい、そもそもハーレーのくせにクリーンなエンジンで低速トルクが無いのは致命傷。大型バイクのわりに燃費は良いのだけれど、ちょいと回すと一気に落ちる。頑張って若者が購入してもハイオク指定はつらい。結局色んな理由で飽きてくるのです。(インジェクション以降は)

 

しかし一番の原因は強気の価格でしょうね。エントリーモデルである883Rですら100万は「ハーレーがキテるらしい」という空気が無くなった今では馬鹿げた値段です。「100万くらいは仕方ないじゃん」と思う人もいるでしょうが、外車は諸経費がとても高いので(箱から取り出しの作業代だけで2~3万とられる)だいたいが値引き無し+10万くらいなのです。(なので今でもハーレーの中古は売れてると思う。諸経費安くてすぐ納車可能だから。)

 

僕が考えるハーレー復活の秘策は「OHVの会社」というイメージを捨てることです。あのプッシュロッドがハーレーの象徴ですが、もはやここまで振動を抑えてしまっては日本車と変わりませんし、もはやプッシュロッドはハリボテに近くなっています。

 

実はハーレーには素晴らしい出来のOHV以外のバイクがラインナップされているのです。

 

それはV-RODです。

 

水冷エンジンなので「ハーレーの歴史なんてどうでもよくパワーがあれば喜ぶニワカが食いつくバイク」として毛嫌いされてきましたが、V-RODのエンジンは素晴らしいです!乗ったら誰もが絶賛すること間違いなしなのです!あれが一部のお金持ちだけが買える状態が続いているのがめっっちゃくちゃ勿体無いのであります。具体的にフィーリングを説明すると、スポーティーなのです。低速トルクはあるといえばあるのですが、V-RODが重すぎて下はスカスカ、しかし回転を上げると凄まじいレスポンスで怒涛の加速。(まぁブレーキは微妙ですが)

かといってリッターSSのように扱いきれないほどの無駄なパワーというわけでもなく、中回転域にパワーがあるので乗っていて楽しいです。そしてメーター周りの高級感。

 

なのでハーレーはV-RODのエンジンを使った低価格の新しい水冷モデルを発表すべきです。現在安いグレードでも約200万はあまりにも高すぎます。120万あたりを目標にして開発してほしいですね。最近の日本のアメリカンはデザインが良くなっているので危機感を持つべきです。特にYAMAHAのBOLTは「もうアメリカンも日本車でいいんじゃないか」と思わせるデザインなので。