丹後国の姿、地図で伝える 京都・舞鶴郷土資料館で企画展
京都府舞鶴市北田辺の市郷土資料館で、江戸時代の舞鶴や丹後の姿を伝える地図「丹後国絵図」の企画展が行われている。
国絵図は、幕府が交通の要所や石高などを把握するため、各藩に作成を命じた。同館所蔵の絵図を市と京都府立大がデジタル化を進めている。
複製を含めた「丹後国絵図」3点のほか、地域ごとの「縁(へり)絵図」、地図作成に関わる古文書などを展示。京丹後市所蔵で、峰山藩が江戸初期に作成した丹後国絵図の下図は、村が峰山、宮津、田辺藩の所属ごとに色分けし、石高も示している。宮津城からの距離も各所に記され、由良川や博奕岬などの地名も書かれており、当時の丹後の様子が伝わる。
無料。10月26日まで。月曜(祝日をのぞく)と祝日の翌日は休館。28日午後1時半から府立大の上杉和央准教授の講演、10月11日午後1時半から府立大の大院生による展示解説。資料館TEL0773(75)8836。
【 2014年09月17日 08時17分 】