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最終更新:2015年4月10日(金) 18時51分

自民がテレ朝「報ステ」に中立要請、衆院選前 アベノミクス報道で

 テレビ朝日の番組「報道ステーション」が政権の経済政策「アベノミクス」の効果について取り上げた報道をめぐり、自民党が公平中立な番組作りを要請する文書を、プロデューサー宛てに送っていたことが分かりました。

 文書は、衆議院選挙の前の去年11月、テレビ朝日の「報道ステーション」のプロデューサー宛てに自民党から送られたものです。自民党側の説明によると、文書では番組での報道について、「アベノミクスの効果が大企業や富裕層だけにしか及んでいないかのような内容になっている」と指摘したということです。自民党は、公平中立な番組作りに取り組むよう求めたということですが、「圧力をかけるものではない」としています。

 「圧力などと言われ、捉えられないように相当注意をして、振る舞っているつもりです。できるだけ抑制して申し上げたいことがある場合も抑制して、私どもは申し上げたいと思っております」(自民党 谷垣禎一幹事長)

 自民党は、去年の衆議院選挙の前に在京テレビ各局に「公正中立、公正の確保」を求める文書を送っていますが、特定の番組の具体的な内容に踏み込んでこのような文書を送ったのは異例です。

 一方、テレビ朝日はJNNの取材に対し、自民党側から文書を受け取ったことを認めたうえで、「番組では日頃から公平公正を旨としており、特定の個人・団体からの意見に左右されることはありません」とコメントしています。(10日16:50)

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